北アルプス表銀座縦走 #5
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夜明けのドラマを堪能したら、次の宿泊地『西岳』を目指す。
これより表銀座のロングトレイルの始まり。
5:54am 燕岳を後にする。
槍ケ岳から穂高連峰まで見渡せる。
今回の最終目的地、南岳も見える。
表銀座コースは常に槍ケ岳を見ながら歩けるのが素晴らしい。
裏銀座コースもよく見える。
ぐんぐん槍も近づく。
【ミヤマコゴメグサ 】 ゴマノハグサ科 コゴメグサ属
【コバイケイソウ】 ユリ科 シュロソウ属
夏の花の代表格で高山では普通に見られる。
【コマクサ】 ケシ科 コマクサ属
時期を過ぎたようだがところどころ群生していたコマクサ。
なぜこのような、他の植物が育たない砂礫地を選んで育生するのか不思議だ。
高山植物の女王とも呼ばれる。
快適な登山道が続く。
大下りを過ぎると大天井岳の大きな壁が立ちはだかるように見えてくる。
今回はピークハントではないので、大天井岳の山頂は踏まない。
分岐を右にルートを取る。
【イワツメクサ】 ナデシコ科 ハコベ属
高山の砂礫地や岩の間などに咲いている多年草。
歩いてきた登山道
大天井岳の登り手前のハシゴ場。
今映画で話題の剣岳。
【チングルマ】 バラ科ダイコンソウ属
花よりも、花季を終えた実が子供の風車に似ているところから、この名がついたようだ。
大天井岳山頂を通過せずに槍を眺めながらトラバースする喜作新道。
マチュ・ピチュのインカ道を行くような、ちょっとスリリングな登山道。
アップダウンを繰り返していると、やがて牛首展望台と大天井岳フュッテが見えてくる。
大天井岳フュッテに到着して休憩していると、先行した仲間のバックパックが置いてある・・・・・・
どうやら牛首展望台に登ったらしい。
我輩は脚が遅いのに加え、展望台に登るだけのパワーは無い。
たまたま展望台に登るという若いカップルに、展望台に登っている仲間に『脚が遅いので先に行くから』という伝言をお願いして先にビックリ平へ向かう。
【ハクサンフウロ】 フウロソウ科フウロソウ属の多年草。石川県『白山』にちなんで付けられたようだ。
ビックリ平
なぜビックリ平なの?か不明。
G&I 夫妻はやはり脚が早い。
もう我輩に追いついた。
常念山脈。
東天井岳から蝶ケ岳までの展望。
今回の山行は雪のある時期に滑る斜面の下見も兼ねる。
表銀座はこの斜面を見るのに好都合。
槍ケ岳、『間の沢』の全貌が見渡せる。
実際に滑ることができるかどうかは分からないが、機会があれば滑ってみたい。
大天井岳を振り返る。
大天井フュッテを引っ張る。
コバイケイソウの群落。
フュッテ西岳へ向かうトラバース道。
トリカブト。種類が多く、固定の判別が難しい。
西岳付近の痩せ尾根。
Photo : George
ようやくこの日の宿泊地、西岳のテン場とフュッテ西岳が見えた。
燕山荘を出発してから約6時間。
長かった・・・
腹はペコペコ・・・
疲れているところに面倒だが、まずはテント設営。
フュッテ西岳のテラスで牛丼で空腹を満たし、この日の山行を終えた。
by sakusaku_fukafuka | 2009-08-17 07:56 | 2009 北アルプス縦走1 表銀座 | Comments(4)
抜けるような青空に向って、聳える槍ヶ岳の雄姿。
写真を見るだけで気分爽快です。
朝の光を受けて女王もイワツメクサもハクサンフウロも美しい。
最後の「牛丼に味噌汁」本当に美味しそう。
でも、でっかい身体で一日歩いたのに、これだけでは足らないでしょう?
当然お代わりをしたのでしょうね。
コメントありがとうございます。
今年はとても読みにくい天候続きで、コロコロ変わる日替わりメニューに山行計画は翻弄されました。
勝手な言い分ですが、雨天が外れて快晴となるのは大歓迎なのですが、その反対は困りますからね~。
でも、四日間とも雨天に悩まされることは無く、概ね良好な天候に恵まれました。
牛丼はすきっ腹には旨かったです。
でも、これは昼の分ですから、夜は夜でしっかり自炊でした。
たくさんの風景、一度に見せて頂いてもったいないほど!
剣の一枚は一層感動です。
この勇姿をみたいのですが、なかなか現地に行けません。
コバイケイソウは当たり年なのかしら?
高嶺の花は一層きれいですね。
コメントありがとうございます。
はい、自分もこうして剣岳は表銀座より遠目に眺めるだけです。
今年はきっと剣岳も賑やかなことでしょう。
コバイケイソウはこの場所では大群落でした。
コバイケイソウはなかなか綺麗な時に出会ったことが無いのでちょっと感動しました。
高山植物を眺めながらの山行はとても楽しいですよね。
次にどんな花と出会えるだろう? そんなことを考えながらのトレッキングも楽しいです。