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谷川連峰縦走 #2

残雪の稜線を行く


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久方振りに立ったエビス大黒ノ頭。

無雪期は熊笹の緑に一面覆われる谷川連峰だが、黒っぽく見える熊笹帯と白い残雪のコントラストが精悍さを際立たせ、無雪期よりも迫力があるように思える。

縦走路は群馬県(右側)と新潟県を分ける国境の稜線を忠実になぞるように続いている。

まだまだ先は長い。
休憩もそこそこに次のポイント万太郎山へ向かう。
しかし、この景色はしっかり目に焼き付けるように見ておきたい。

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スノーシューは登りには適しているが、下りは苦手・・・我々は普段スノーボードブーツにシューを装着している。
登山靴にスノーシューをつけることは稀なので、これがなかなか歩き難い・・・
下りには想像以上の時間を要し、これがタイムテーブル通りに行かない原因のようだ。

越路付近よりエビス大黒ノ頭(左)と仙ノ倉山を振り返る。

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雪の下から顔を出したショウジョウバカマ。
雪に降られてもめげずに咲いている花から元気をもらい、万太郎山を目指す。

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万太郎山へ向かう途中から『赤谷川本谷』を望む。
コアな春スキーヤーの好む場所であるが、雪が十分にある時期ならどこを滑っても良さそう。

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万太郎山へ向かう急登・・・
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11:46 am 万太郎山(1954.1m )

万太郎山頂は一年半ぶり。
山頂より仙ノ倉山を振り返る。


予想を超えた積雪に翻弄され、コースタイムは予定より二時間オーバーしている。
万太郎山に到着したころは体力もだいぶ消耗してきていた。
当初予定したように、明るいうちに土合まで下ることはほぼ不可能になってきた。
下るとすれば、エスケープルートは此処しかない。
ここから大障子ノ頭へ踏み出せば、イヤでも谷川岳まで歩かなければならない。

一旦は、ここから土樽へ下り、土樽駅より電車で土合へ戻ることも考えた。
ビバークや避難小屋での宿泊も考え、暖房用にガスボンベを余分に、ツェルト、非常用食料も持参してきている。
この積雪で万太郎山から傾斜のきつい雪道を土樽へ下るリスクを考えると、途中避難小屋も二箇所ある(大障子避難小屋、オジカ沢避難小屋)このルートで谷川岳を目指し、営業を始めた肩の小屋で一泊して翌日土合へ下る方が安全と考え、予定通り谷川岳へ向かうことにした。


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2008/10/13日、秋の万太郎山より
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下りながら万太郎山を振り返る。
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アップダウンが続く・・・
次のトップは大障子ノ頭。

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大障子ノ頭をあとにして小障子ノ頭へ向かう。
夏の登山道は前日の雪が吹き溜まり、歩きにくさに拍車をかける。

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小障子ノ頭へ向かって大障子ノ頭を下る。

一日で土合まで下ることを諦め、肩の小屋で一泊することに決定すれば先を急ぐことも無い。
自ずと気持ちにも余裕がでてくる。

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強烈な直射日光に喘ぎながら小障子ノ頭を目指す。
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赤谷川本谷を見下ろすと『スノーボードを持ってくれば良かったね・・・』などと、つい滑りたくなる絶好の斜面。
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大障子ノ頭避難小屋。

残念ながら、ドアを開けてみたら小屋の中に1mほど雪が積もっている。
どうやら利用した登山者がドアを閉めなかったらしい・・・

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by sakusaku_fukafuka | 2010-05-27 12:08 | 2010 登山 春~秋 | Comments(0)