雨の西穂高岳
台風到来。
折からの台風の影響で計画していた山行に変更を余儀なくされた。
今年は梅雨明けが早かったため、毎年やっているこの時期の山行に不安を感じてはいたが、その不安は的中した。
沢渡の第二駐車場の足湯に浸かりながら相棒を待つ。
深夜到着した相棒と相談の結果、3000mの稜線で台風一過を待つのはどうか、ということで計画変更。
日数に限りがあるので、台風一過後、残った休日でやれる短めの山行にして、相棒は一旦帰宅。
我輩は帰宅するとテンションが下がってしまうので、雨を承知で焼岳をやろうかと思い、中の湯に車を走らせると時間が早いためゲートが閉まっている。
早朝出発して雨に降られる前に下山しようという山行もこれでまた没になった・・・・・・・
それなら、と、気を取り直して西穂高岳をやろう、と新穂高温泉へ向かう。
こんな天気にもかかわらず無料駐車場はほぼ満杯。
やっと空きスペースを探して駐車。
朝を待ってロープウェイ駅へ向かう。
抜戸岳方面も上は見えない・・・
天気予報だと午前中は晴れ間も覗くわけだが、これだと期待はできなそう・・・・
下調べをしてきたわけではないので無理も無いが、ロープウェイの発車時刻は午前8時。
なんと、まだ一時間半もある・・・・・・・・
でも、駅舎前にはすでに幾人かロープウェイを待っている人も居た。
8時、ロープウェイ発車・・・・
それにしても乗車賃が高い・・・・・・
こんなに高いとまた来ようという気にならないなぁ・・・・・・・
おまけに荷物が8kg を超えたので300円取られた。
下山時にも同額かかるとのこと。
もう来ないぞ!!
ロープウェイ山上駅。
表に出てみると、ここは小雨。
どうしようか・・・・・・・・・
迷ったが気を取り直してザックカバーを付け、かすんで見える西穂山荘目指して歩き始める。
何人もの登山者が小雨の中を西穂高岳目指して登っていく。
時折雨脚が強くなり、シラビソの枝のしたで休んでいると、誰も考えることは同じようで、雨脚が強くなるたびに、進もうか、戻ろうか迷っている。
登山者と何だかんだ雑談し、追い越し、追い越されながらも登っていると西穂山荘が見えてきた。
ザックにレインカバーをつけた登山者たちでごった返す西穂山荘。
こんな天気でもけっこうな数の登山者がきているんだ・・・・・・・・
このあと、どうするか山荘の軒下で雨の様子を伺いながら休憩。
天候は回復する兆しなし・・・・・・・・・
ガスが濃くなったり薄くなったりの繰り返し・・・・・・
一時間も迷った結果、小雨も小康状態になったのを契機に独標まで往復することにして山荘をあとにした。
休憩時間も長く取ったため、ロープウェイの最終時刻を考慮すると西穂高岳までのピストンは無理・・・・・
せめて独標まで・・・・・・・・・・・・・・
一眼レフはザックにしまい、予備に持ってきた防水仕様のサブカメラを出して撮影。
雨粒が撮影の邪魔をするが致し方ない。
ゴアテッククスもあまり効果無し・・・
もうゴアテックスの高価なレインウェアを買うのはは止めようか・・・・・
暑い、蒸れる・・・・・・・・・・・・・・・
小雨の中蒸れ蒸れの不愉快な登山は続く。
一瞬ガスが切れ、独標の辺りまで見えた。
丸山
雨の中に咲くトウヤクリンドウ
雨が止んだころ、ようやく独標最後の登りが見えてきた。
11;55am
独標到着。
視界は無いが雨は上がってくれたのでここでランチ、といきたいところだが、沢渡から新穂高温泉に来る間にコンビにはまったく無し、おにぎりなどの昼食は無いのでカロリーメイトがこの日の昼食。
足りない分は西穂山荘まで下ってから食べよう。
ひとしきり景色をたのしんだら?下山。
またガスの中を山荘まで下る。
西穂山荘にてゆっくり昼食(カレーライス)を食べ、小雨の中をロープウェイ駅まで下る。
トウヒの森。
高いロープウェイで下山。
駐車場へもどり、仲間お勧めの【ひらゆの森】へ直行。
蒸れに蒸れ、ぐっしょり濡れた体を癒してこの日の山行を終えた。
by sakusaku_fukafuka | 2010-08-12 09:29 | 2010 登山 春~秋 | Comments(4)
計画変更が余儀なくされて、少々残念かもしれませんですが、こちらからすれば、羨ましく思っております。
独標までは行った事あり、懐かしく拝見しておりました。
今年は梅雨明けが早かったので、いつも北アルプスを計画しているこのお盆の時期の天候を懸念していたのですが、心配は現実のものとなりました。
多くの登山者がこの時期の雨にはがっかりさせられたでしょうね。
この日も本当は西穂高岳山頂まで行きたかったのですが、雨とガスで危険な上、時間も足りなかったので独標までの山行としました。
またいつかはやってみたいと思うのですが、あのロープウェイ料金の高さにはいささか閉口しますね。
はい・・・・・・・・・・・
毎年このお盆の時期を狙ってロングな山行を企てているのですが、今年は梅雨明けが早かったため、後半が心配だったのですが、懸念したとおり、雨に泣かされました。
せっかくテンションを上げ、仲間と都合をあわせ、立案から下準備まで長い時間をかけて考えてきたことですのでガッカリです。
それでも、あの雨と、翌日の悪天候の予報もある中、北穂高岳や奥穂高岳を目指して登っていく登山者が多くいるので驚きました。
天候の回復が望めるのならいざ知らず、翌日の悪天候が掲示板で告示してあるのに・・・・・・・・
楽しいのでしょうかね~~?
前穂高岳では事故もあったらしいですが、雨の中山頂を目指す登山者を見て何事も無いことを祈りましたよ。
お互い残念な夏山シーズンでしたね。