Tine Thing Helseth

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自分は金管楽器は吹けないので吹ける人が羨ましい。

金管楽器の花形といえば Trumpet でしょう。

どんな楽器にもすごい人がいるものだが、このトランペットでもTine Thing Helseth (ティーネ・シング・ヘルセス)というトランペッターは素晴らしい。

テクニックもさることながら、、きらびやかな音色がすばらしい。
ノルウェー出身のトランペッターだが、クラシック界の新星といっても良いと思う。

ピアノやヴァイオリン、ギターといった楽器は、ド(C)の音はドの音を弾けばよいのですから、管楽器を演奏したことのない方にはなかなか理解し難いかもしれないが、例えば金管・木管楽器の多くは移調楽器といって、ピアノのド(C)の音を鳴らすには、クラリネットやトランペットなどはベー(B♭)の音を吹かなければなりません。
他にアルト・サキソフォーンやイングリッシュホルンといいう楽器がありますが、これらはエス管(E♭)、ホルンのようにエフ管(F)という楽器もあります。

楽器というのは単純に言えば、小さい楽器は高い音、大きい楽器は低い音というのが一般的です。
また短くなれば高い音、長くなれば低い音という言い方も出来ると思います。
大きさや長さの異なる楽器を全て[ C ]で演奏できるようにするとなると奏法が異なってしまうという問題が生じます。
こういう大きさも長さも異なる楽器が同じ指使いで吹けるための工夫の一つが移調なのです。

このTine Thing Helseth (ティーネ・シング・ヘルセス)がハイドンのトランペット協奏曲(第三楽章)を演奏していますが、どうやら彼女はE♭管のトランペットを使用しているようです。
通常使われるB♭管のトランペットよりもE♭管の方が管が短いのです。
楽器の特質からいうと、管が短くなるほど音程が狂いやすく吹きこなすのが難しくなります。
(ホルンのように長いのはまた難しい)
このTine Thing Helseth がそのE♭管のトランペットで見事なハイドンの協奏曲を聴かせてくれます。



補足
トランペットにはB♭、E♭管の他にも様々なトランペットがあります。

最も一般的にトランペットと言えばこのB♭管のものを指します。
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オーケストラやソロでよく使われるC管と言うのもありますが、形状は同じで大きさが少し小さくなります。

E♭管
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ロータリートランペット/B♭、C管他(ウィーンフィルをはじめ、ヨーロッパのオーケストラなどで多く使われている。
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これはピッコロトランペット。でもB♭管ですから長さは同じです。
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ファンファーレトランペット(ファンファーレに相応しい煌びやかな音がする)
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他に特異な例としてはジャズトランペッターのメイナード・ファーガソンがコンサートなどで使っているスライドトランペットというのもあります。
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by sakusaku_fukafuka | 2012-04-06 12:50 | ♯s&♭s | Comments(0)