今シーズン初 『芝倉沢』
仕事急遽休み。
となれば行くしかないでしょ・・・
というものの、三日前に雨が降ってる・・・
前日は好天、今日も真っ青な青空。
いくら天気が良くても三日前が雨で、その後ほとんど降ってないとなれば、行っても条件良いはずは無い。
しかし、一日ウダウダしていてもしょうがない、ということで運動かたがた山に行ってみることにした。
南面はほとんど駄目だろうから、今シーズン初の『芝倉沢』をやってみよう。
(南面よりは多少ましかもしれない)
俎嵓山稜を望むも、三日前の雨の痕跡はいたるところに顕著だ。
やっぱり今日はいい滑りは期待できないな・・・・・・
先月24日のあのルンゼの滑走の興奮が蘇る。
今日は気温が上がらない予報。
ここまで登ってくるとけっこう寒い。
四ノ沢源頭部から俯瞰すると、いたるとことでスラフが切れて落ちている。
雨に打たれ凍った雪面がスラフの下から露出。
谷を覗いたスノーボーダーやスキーヤーたちもガッカリの様子。
トマノ耳から見下ろすと殆どアイスバーン剥き出し。
これじゃ四ノ沢も危険極まりない。
しかし、天気だけは良い。
珍しく北アルプスまで見える。
エビの尻尾の横を通ってオキノ耳へ。
オキノ耳からトマノ耳を振り返る。
これじゃ滑っても楽しくない、というのが一目でわかる。
硬い雪と吹き溜まりの雪が入り混じってる。
トラバースの苦手なスノーシューでの歩行はなかなか困難だ。
蟹の横ばいさながら、シューを立てにして横移動・・・・・・・
アイゼンを持ってくれば良かった・・・・・
発達しているノゾキ付近の雪庇。
気をつけないと危険だ。
稜線からオジカ沢の頭と俎嵓山稜を振り返る。
振り返るとお気に入りの眺め。
一ノ倉岳までの間には、こういうイヤ~な場所の通過がいくつかある。
ノゾキの雪庇。
ようやく一ノ倉岳直下。
スキーヤーが二名、後から一ノ倉岳を目指してやってくる。
踏み抜き箇所が多くて、ここの登りはイヤな場所だ。
エビが何匹もいる・・・・・・・・・
一ノ倉岳の登りからトマノ耳、オキノ耳を振り返る。
東尾根にクライマーの歩いた痕跡。(矢印)
13:35分、一ノ倉岳到着。
茂倉岳を望む。
芝倉沢俯瞰。
ノドをクローズアップ
オジカ沢の頭北面
我輩はここをエントリーポイントとした。
スキーヤーが二名、滑り降りて行った。
トマノ耳方面を望みながらドロップインの準備。
いざ、ボトムへ向かってドロップイン。
底突きするが、やはり北面は良かった。
たまにガリ・・・っとアイスバーンを擦る音がするが、思ったより吹き黙っていてボトムまでの滑降は気持ちよかった。
我輩は日陰部分を滑ったが、日陰で正解。
ノドへ。
吹き溜まりあり、アイスバーンあり・・・・・・
調子に乗ってスピード出すと隠れアイスバーンにエッジを持っていかれる。
芝倉沢お気に入りの景色。
S字はやっぱりデブリだらけだった・・・・
ここいらからは雪が重く、おまけにモナカ雪・・・・・・・・
ターンができないくらい重重雪・・・・・・・
一応無事に湯檜曽川沿いまで滑り降りた。
ここからは長い歩き・・・・・・・・
ipod から流れる大好きなElina Garanca (メッゾソプラノ)が旅の友。
Ave Maria を聴きながらのんびり土合まで戻る。
(補足:このAve Maria の原曲はマスカーニの歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』の間奏曲として書かれたものだが、その美しい旋律に後にマッツォーニによって歌詞が付けられたもので、マスカーニのアヴェ・マリアとして有名だ)
一ノ倉沢出合を過ぎ、マチガ沢出合。
一番心配だったここはスノーブリッジが繋がっていて楽に高台まで上れた。
ロープウェイ9時運行開始は、ロングをやるにはやっぱり辛い。
ちょっとビンディングのトラブルも途中であったのでベースプラザに下山届けを提出したのは16:45分だった。
by sakusaku_fukafuka | 2014-03-05 22:44 | 2014 雪山三昧・中期 | Comments(2)
芝倉沢いいですね!
ほんといいお天気で…火曜日ですか?
雨でカリンコリンになっちゃったんですね。
時期的に仕方ないですよね(^-^;
エビ何匹かいますね、ウケました。
それにしてもfukafukaさんの写真は美しくて癒されます(*´∀`)
この日、天気は最高でした。
おそらく、南面は快適とは程遠い状態だったのではないでしょうか。
ほぼ北向きの芝倉沢はカリカリの上に15cm くらい降り積もっていた雪がとても良かったです。
場所を選ばないとスラフが落ちているところもありましたが、この天気にしては良い場所を選んだと思います。
>火曜日ですか?
はい、そうです。火曜日です。
ただ一ノ倉岳までの稜線は蓬からの稜線と同じで、踏み抜きに苦労しました。
カラーが多いですが・・・・・・白黒自信無いんです(笑)