尾瀬寸描 Ⅲ
もうじき11月。
戸倉から鳩待峠までの道路が閉鎖される日も近い。
どうやらこれが今季最後の尾瀬入になりそうだ。
かつては鳩待峠までいつでも自由に入れたのだが、自然保護憲章が制定された昭和49年からマイカー規制が始まり、それまでのように「いつでも」「自由に」尾瀬に入れる時代は終わった。
オーバーユースを避けるために、鳩待峠までマイカーで入れる平日でも高い駐車料金が設定され、少しでも入山者を減らそうという試みがなされた。
当時は11月に入ると四輪駆動車で雪を蹴散らし、ギリギリ車で鳩待に登れる頃まで尾瀬に通っていた。
舗装もほとんどされておらず、車体の底を擦ってオイル漏れをしながら走っている車を見かけるくらいの悪路だった。
それこそ唄にある「遥かな尾瀬」そのものだったのである。
この時期尾瀬を訪れると、そんなかつての思い出が偲ばれる。
(画像をクリックで拡大します)
ヨッピ川の支流。
上ノ大堀川になるのだろうか・・・・・
冷たい水の中には清流にしか生息しないバイカモが見える。
オゼコウホネ
完
by sakusaku_fukafuka | 2014-10-26 16:48 | 2014 無雪期登山 | Comments(6)
素晴らしい尾瀬の写真、感動の連続です!!!!!
ゆっくり↓の方も見させていただきました
車中泊しているから、こんな素敵な場面出会えるんでしょうね
騒々しい日常の世界とは別世界で気持ちまで洗われています
素晴らしい贈り物ありがとうございます(^-^)
まず尾瀬と言えば「水芭蕉」ですよね。
次いで夏のニッコウキスゲでしょうか。
でも、私が尾瀬が自然本来のの美しい静かな佇まいを見せてくれる「一年で最も美しい」と感じるのはこの季節です。
放射冷却で大気が冷やされる朝は、待ち望んだ幻想的な風景を見せてくれるチャンスです。
この時期、ハイカーは少なくなるとはいえ、週末は山小屋に宿泊しているハイカーも居ますが、この一番美しい時間帯は山小屋も朝食の最中でしょう。
この時期せっかく尾瀬に居ながら幻想的な朝の風景を見ること無く過ごしてしまうハイカーもまた多いのです。
shibata さんも悪路の頃から尾瀬に足を運ばれてたんですね。
私もその頃は年間通して多い時は20回程度は尾瀬に通いました。
その頃から尾瀬のこの季節が一番好きで、腰まである雪をラッセルして尾瀬ヶ原に行ったこともありました。
一面新雪で真っ白になった尾瀬の輝くほどの美しさを今でも忘れられません。
この冷え込みで尾瀬にも初雪が降ったかもしれませんね。
もう直尾瀬も長い眠りにつきます。
尾瀬は個人的にはこの季節が一年を通して最も美しいと思います。
混雑する水芭蕉の頃は避けてこの静かな美しい尾瀬を楽しみにしています。
かつては足しげく通ったものですが、近年はなかなか入りにくくなりました。