雪虫

つい3日前に今年初めて『雪虫』を見かけた。
白い綿に包まれたようなこの虫が宙を優雅に舞うようになると雪が降る、と昔から言われていたが、里に今日本当に初雪が降った。

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雪虫は冬の訪れを告げる風物詩でもあるが、3~5mm程度の一見この可愛らしい小さい生き物の正体は実は『アブラムシ科』に属する昆虫。
つまりアブラムシの仲間なのである。
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作家故井上靖の自叙伝的小節三部作のうち、伊豆の湯ヶ島の祖母の元で過ごした幼年期を描いた『しろばんば』のタイトルにもなった生き物だ。

その一説に、『夕方になると、決まって村の子供たちは口々に ”しろばんば、しろばんば”と叫びながら、家の前の街道をあっちに走ったり、こっちに走ったりしながら、
夕闇のたちこめ始めた空間を綿屑でも舞っているように浮遊している白い生きものを追いかけて遊んだ』というのがある。

幼年期我輩も同じようにこの小さな虫を追いかけて遊んだ思い出があるので、この小説には共感を覚える。

雪虫は特に熱に弱く、人間の体温でもよわってしまうほどか弱いのである。

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雪虫が飛んでから三日目の今日、雪虫を撮影したリンゴ園にも初雪が積もった。

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『しろばんば』また読み返してみようかな~・・・・・・・・

by sakusaku_fukafuka | 2016-11-24 16:41 | ほか・生活風景 | Comments(0)