深過ぎ谷川岳
この二日間でだいぶ降ったみたいな谷川岳。
長期予報で今日(月)がいいかも、と狙っていたのだが里でもそうとう降ったのでスプリットを使うことにした。
ロープウェイ駅へ向かう道すがら道路脇を見ると除雪の跡がすごい。
ガラガラのロープウェイで山上駅に向かう途中、下を見ると田尻コース(まだ閉鎖中)を滑り降りていくスノーボーダーが居た。
なぜこの時間に?
いぶかしく思ったがそれは後でわかった。
駅を降りて準備を終えた。
肩の広場を長玉で引っ張るとかなりいい感じ。
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登山道を見ると平日なのにラッセルの後がついてる。
「ラッキー」
しかしかなり深い。
50-70cmは当たり前。
吹き溜まりは1m はあるだろう。
下の写真の景色が見える辺りまで来ると、なんと、ラッセルの跡はここまでで消えている。
このとき、このラッセルの跡はロープウェイから見たとき、田尻コースを滑り降りていったスノーボーダーたちがつけたものだということが分かった。
おそらく雪の深さに疲労困憊して諦めて下ったのであろう。
ここからは俺の独りラッセルとあいなった。
が、いくらスプリットとはいえ、この深雪のラッセルはかなり厳しい。
やがて後ろから登山者が幾人か追いついてきて、人数は次第に増えてくる。
小生がラッセルしたあと、スノーシューでも50cmくらいはゆうに沈むらしく、登山者たちも悪戦苦闘している。
この深さだと、深過ぎて滑るどころではなく、板が止まってしまうかもしれないな~
なんてちょっと諦めムードになってきたが、次第に登山者の人数も増えてくるし、ま、まだ時間はあるので、行けるとこまで行こう・・・・・・・・・・・
結局、熊穴沢非難小屋まではほぼ独りラッセル。
このままスプリットで行こうか、それともシュー(念のためにスノーシューも持ってきている)に履き替えようか迷ってしまったが、登山者たちはラッセルを始めた。
ここはいつも吹き溜まるところなので難儀する。
面倒なので、小生はスプリットのまま登り始めたが、藪に阻まれ敗退。
また登山者たちのつけたラインまでもどり、結局スノーシューに履き替えた。
担いだスプリットが肩に重い・・・・・・・・・・・
途中でラッセル交代。
トップ引きになったが、振り返ると登山者の皆さん、深雪の急登に難儀している様子・・・・・・・・・
左手にナカゴー尾根の風紋が美しい。
なんだかんだ、もう二時近い。
ここまでだいぶ時間がかかっている、というか、かかり過ぎている。
下山も考えながら、それでもここまで来たら諦めがまだつかない。
やっと天狗の留まり場。
いい感じ。
こりゃーやっぱり滑らないわけにはいかないでしょ・・・・・・・・・・・
とりあえず、このまま登攀を続けて天神ザンゲ岩付近まで登って、そこからドロップしよう。
だいぶ陽が傾いてきた。
もうタイムリミットも近い。
16:30 分のロープウェイ最終便に乗るにはあまり時間無い。
ちょっと気持ちに焦りも出てくる。
でも、下から登ってくる女性登山者、すごいな~~
「肩の小屋の写真だけ撮りたい」と頑張って登ってくる。
天狗の留まり場の下の岩場の辺りから一人減り、二人減り・・・・・・・・・
徐々に諦めて下山していく登山者が増えてくる中、山中泊の男性登山者を除けば、俺の後を追ってくるのは女性二名だけだ。
女性登山者は肩の小屋だけ撮りたい、と頑張って登っていったが滑走の準備に時間の要る小生はザンゲ岩の上で登攀は止めた。
15:05 滑走開始。
深過ぎてだめか、と思いながら来たが、ここはパックされていて滑るには丁度良い。
今シーズン初めてパウダーらしいパウダーを滑った。
天狗の留まり場まで、気持ちよい滑走。
ラインを刻んだ夕照の肩の広場を下山途中から振り返る。
このまま何も食べずにロープウェイまで歩こうか、と思ったが、腹はそれを許さなかった。
ドーナッツと揚げパンをほうばって歩き始めるも、後ろからあの女性登山者が追いついてきた。
「速いね~~」
驚きの速さ。
これじゃなきゃ、肩の小屋の写真を撮りに更に登れっこないもんね。
とにかく男性登山者たちが諦めて下っていくのを気にも留めず、目的のために登る気力と、歩く速さに敬意を表したい。
袖振り合うも多生の縁。
行きも帰りも同じ山で一緒だったご縁もあるので、彼女さんを上毛高原駅まで送って帰宅。
ラッセルに疲れたけど、充実した一日を終えた。
by sakusaku_fukafuka | 2016-12-12 23:22 | 2017 雪山三昧 前期 | Comments(2)
お久しぶりです、その節は・・・・・・・・・・・・
ロープウェイから見た田尻コースを滑走していったのはマー君さんでしたか。
ロープウェイ駅から深夜歩き揚げることは私も検討してみたのですが、まだピステをかけてないだろうし、降雪量もかなりに上るのではないか、と考え、やはり運行開始時間が遅くなったとしてもロープウェイを使おうとプランを変更しました。
色んな理由があると思うのですが、我々としてはRWの8:30始発というのは厳しいですね。
しかし、「疲労困憊して諦めた」と勝手に解釈して失礼いたしました。
下ったのには致し方ない理由がおありだったのですね。
この調子で降ってくれればマチガを滑れる日も近いですね。
私はRWを使いましたけど、同じ日に同じようなことをお互い考えるって、なんか不思議ですね~~
今シーズンもよろしくお願いいたします。