白馬三山縦走記 #4
(画像をクリックしていただくと拡大します)
2:30am 隣の友人のテントも起きだしたようだ。
寒さで時々目が覚める。その度にテントのベンチレーターから外を覗くと満天の星。
カメラと三脚を持ってテン場の高台まで出かける。
寒い夜空に数え切れない星々。
もっと明るいレンズが欲しいところだ・・・
離山の向こうからオリオンが昇ってきた。
東の空に、オリオン座、うさぎ座、こいぬ座、そして地平線ギリギリのところに南天に輝く冬の星座である 《おおいぬ座》の一部が見えている。
《おおいぬ座》は冬の大三角形を構成する、太陽を除けば全天で最も明るい恒星シリウスが目印。
《冬の大三角形》
こいぬ座のプロキオン、オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウスで構成される。
知らないことも多いので、ついでにちょこっと色々?調べてみました・・・
《プロキオン》:こいぬ座の1等星で、距離が11.4光年しかなく、1等星としてはシリウスに次いで太陽に近い恒星。
《ベテルギウス》:ベテルギウスはオリオン座の鼓の形の左上に位置する1等星で、その直径 は太陽の600倍から1000倍の間で変化しているそうだから、仮に太陽の位置に置くとしたら、その大きさは木星の軌道まで達するのではないかと言われている超巨大な恒星だそうだ。すごい大きさだね~。
《シリウス》:太陽を除く全天で最も明るい恒星がシリウス。我が太陽からの距離は8.6光年だそうだから、本当はとてつもない距離なんだけど、宇宙的には同じ銀河系の中の星で、地球からも最も近い、ほんのお隣さんの星なのだそうだ。
などと、本当は自分には無い薀蓄を並べたわけだが、深夜、標高3000m近い山上で仲間と一緒に夜空に瞬く星を眺めていると、あの光はいつ地球に向かって出発したのだろう、などと、我々ちっぽけな人間の感覚では計り知れない、長い長い時間を費やして地球に届いた光に壮大なロマンを感じながら、寒さも忘れ、宇宙へ思いを馳せる楽しい時間が過ぎていく。
白馬岳と白馬山荘
夜明け
雲海の下に安曇野の明りが見える
今日目指す杓子岳(左)と鑓ケ岳(奥)
by sakusaku_fukafuka | 2008-09-21 11:31 | 2008 無雪期登山・秋 | Comments(8)
コメントありがとうございます。
昨今は街の明かりが邪魔をして私どもの田舎でも星空を見れないこともあります。
スポーツをすることは良いことなのですが、グラウンドの明りが消える九時過ぎまでは星を見るのは難しいです。
白馬岳でさえ街の明かりが無ければ、と思うくらいですものね。
この感嘆符「!」を禁止ワードに入れてしまいました。
ご迷惑をおかけいたしました。
解除しましたので、今後ともよろしくお願いいたします。
尾瀬と思いましたら谷川経由で白馬三山とは!!
凄い行動力ですし、この難しい天気図の合間によくぞいい時期をねらいました。
素晴らしい風景、花々も一層輝いていますね。
ナイフの背のような登山道に私の背中もゾクゾクです。
コグマザ、オリオンザ、冬の大三角形しかわかりません。
勉強させていただきました。
星の観測に大敵なのはやっぱり街の灯り! これにつきますね。モンゴル平原あたりで、星空を見上げれば、降るような星空が眺められるのでしょうが(って行ったことありませんが)(笑) 翌朝の雲海すばらしいです。
コメントありがとうございます。
>この感嘆符「!」を禁止ワードに入れてしまいました
そうでしたか・・・・・・・
自分のコメントを読み返しても、何が禁止ワードかまったく分かりませんでした^^;
白馬三山は本当にタイミングよく登ることができました。
「このタイミングしかないな・・・」ということで山仲間を誘いました。
3,000m 近い稜線では、できたら雨に打たれたくありませんものね。
写真を見ながら一緒に山行を楽しんでいただけたら幸いです。
夜空をじっと眺めていると、人工衛星も飛んでいきますし、流れ星も数多く見られます。
九月とはいえ、寒い深夜ですが、星を見ていると飽きないんですね~。
コメントありがとうございます。
>星座はなんといっても冬!!
そうなんです。
空気の凛と澄んだ冬の夜空は星を見るには最適ですね。
この日の気温は氷点下まで下がったようで、流石に「冬」のように寒かったです。
>ペテルギウスの赤い光
はい、良~く見ると、ベテルギウスって言う星は赤っぽいんですよね。
良く観察なさってますね~。
同じく行ったことはありませんが、都市部から離れた大平原に行ったら朝まで診ていても飽きないくらい多くの星が見えるでしょうね。
コメントありがとうございます。
この夜は月もあったのですが、写真を撮影する前に沈みましたので星を見るにはとても良いチャンスでした。
寒い思いをしても外に出てみる価値はありましたね。
あまりに冷えたのでこの後、夜明け直前までテントに戻り体を温めました。