カテゴリ:2012春 おまけ滑り( 5 )

槍ケ岳周辺滑走山行 3

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Yarigatake,Ohbamidake / Nagano,Gifu : Apr. 28-30 2012




三日目、下山。
槍に来て一番天気が悪い日となった。
太陽はまったく顔を出さず、雪面も緩まずカリカリ。
この天気ではこれから2~3時間待っても緩まないだろう。
上高地に下る今日、雪が緩むまで待つ時間は無い。

標高を落として雪が緩み始めるところまで板をずらして降りることにした。
山荘のスタッフに別れを告げ、板をつけて慎重に下る。
この斜面でも3年ほど前にスキーヤーが滑落して命を落としている。
緩んでさえいれば何のことは無い斜面だがアイスバーンだと侮れない。
滑りはどうでもよい、とにかく安全に下ることに神経を集中した。

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ババ平まで雪が緩むことは無いかもしれないと心配したが、グリーンバンドまでくるとターンできるくらいの柔らかさまで緩んできた。
やっと滑りらしい滑りができて安堵。
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大曲のデブリ帯。
ここを板を担いで下るのもイヤだな、と思っていたが、さすがにここまで標高を落とすとデブリはシャバシャバ雪。

滑れるところまでデブリ帯を滑ることにした。
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さて・・・・・・どうルートを読むか・・・
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これはこれで案外面白かったりする。
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ババ平。

三日前、クタクタになって登ったこの付近も、滑り降りるとアっと言う間だ。
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ババ平を過ぎたが、できたらロッジまでは滑りたい、と槍沢の滑走を続ける。
口を開けている箇所が多いので要注意だが、これもまた面白い。
我輩が先に滑り降り、後のレディたちに危険箇所を伝えながら滑り降りる。
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なんとか槍沢ロッジまで滑り降りることができたが、滑れるのはここまで・・・・・・
ロッジにて休憩を取る。
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休憩後、ロッジからは板を担いで来た道を上高地まで戻る。
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横尾。
休憩。
ここから上高地までまだ11km。
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午後1時半。
徳沢園。

何を楽しみにしてきたかというと、レディたちはここのソフトクリームがお目当て。
帰りにはここでぜったいソフトクリームを食べるんだと・・・・・・・
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あとはひたすら上高地まで歩くのみ・・・・・・
梓川河畔ではカワヤナギが芽吹いていた。
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ここからはお決まりのコース。
無事上高地着。

帰りは最近は「せせらぎの湯」で汗を流すことが多い。
露天から見える八重桜が満開。
三日目の温泉は心地よい。
無事戻れたことの安堵感とほどよい疲れを感じながら湯に浸かった。
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槍ケ岳滑走を終え、今シーズンはこれをもって滑り納めとした。

板をおろし、これからは夏山へシフト。
長かった雪山シーズンも終わってみるとアっという間。
ブログもしばしおやすみかなぁ・・・・・・・・・・

by sakusaku_fukafuka | 2012-05-08 21:20 | 2012春 おまけ滑り | Comments(2)

槍ケ岳周辺滑走山行 2-2

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Yarigatake,Ohbamidake / Nagano,Gifu : Apr. 28-30 2012



雪が緩むのをじっと待っているのももったいないので、朝から日が当たっている東北面を見てみると大分緩んできた。
昨年同様殺生までこの面を一本滑って登り返すことにした。

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上部はちょっと硬め。

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中間部から下は快適。

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登り返し。
乗越へ直接登り返そうとやってみたが、沈み過ぎて難儀・・・・・
これでは踏み後がある登山ルートを登り返したほうが楽だということで、登山者と一緒に登り返し。

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小屋に立ち寄り、自動販売機でシュワシュワでノドを潤し、再度大喰岳へ。
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西面の雪はまだ緩まず・・・・・・・
3000m の稜線は風が強い。
東面の傾斜の緩いところで風を避けてランチタイム。

山荘スタッフのMちゃんが休憩時間に大喰岳まで散歩に来た。
四人揃って記念撮影。

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午後1時半を回った。
確認すると雪もゆるんできた。
いよいよ今回のメインイベント、西面を滑る。

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上部は広大なオープンバーン。
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斜面は徐々に先細りしながら傾斜を増す。

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雪もシャバシャバで快適。
斜度もいい!

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下部はデブリが埋め尽くしているので右岸へトラバース。
登り返しを楽にするため、できるだけ高度を落とさないよう移動。

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ロングで快適な斜面を滑り終え、槍ケ岳山荘へ登り返す。

雪が緩むのを待っての滑走なので、山荘へ到着するのが遅くなることが予測されるため、今日は素泊まりとし、帰りが午後6時を回ることになるかもしれないので心配しないよう山荘には伝えてある。
登り返しには凡そ3時間かかるとみる。
ま、焦らずのんびり登り返そう。

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登り返して直ぐ、槍平にベースキャンプを張って同じエリアを滑っているHirokawa君とそろそろ遭遇するかもしれない、と思いつつ登っているとタイミングよく彼が飛騨沢を滑り降りてきた。

こういうところで知り合いと会うというのも不思議と嬉しいものだ。

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広い飛騨沢は槍沢同様登っても登ってもなかなか景色が変わらない。
笠ケ岳をバックにひたすら登る。
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後ろに双六岳。
 
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長かった。
ようやく乗越。

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予測どおり3時間強で山荘到着。

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山荘に到着したころは辺りも薄暗くなってきた。
テラスから槍沢を俯瞰するとグリーンバンド付近を登山者が一人歩いてくるのが見えた。
「いまあんなところを歩いているんじゃ、まだ二時間はかかるね」と皆で話していたが、暗くなってもまだ到着せず、客や山荘のスタッフも心配そうに槍沢を時々覗く。
ヘッドランプの明かりが殺生近くでまったく動かなくなった。

このレポを書いているときもTVでは白馬岳で6人遭難、涸沢岳で一人、爺ケ岳でも一人遭難、全て低体温症とみられる死亡が確認されたと報じている。

幸いこの登山者は山荘になんとか到着したようで、遭難を免れた。
天候が良くても3000m 付近の夜は冷える。
ここ槍ケ岳でも、過去にもうちょっとで到着という場所で何人も疲労遭難死している。
改めて自然の厳しさを思いつつ二日目の眠りについた。

by sakusaku_fukafuka | 2012-05-06 07:46 | 2012春 おまけ滑り | Comments(2)

槍ケ岳周辺滑走山行 1

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Yarigatake,Ohbamidake / Nagano,Gifu : Apr. 28-30 2012

シーズン終盤の恒例になった槍ケ岳周辺の滑走山行。
毎年のことながら、普段の装備に加え、宿泊を考慮した装備は重量を増す。
これを背負っての山行にモチベーションを上げてきた。
今年はこれにスノーボード仲間「Ryon」と「Chami」が加わった。

沢渡さわんどの第二駐車場に車を入れ、併設してある無料の「足湯」で温まり、車泊。
同行の彼女達と合流してタクシーにて上高地を目指す。
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夜が明けた上高地は連休中でもまだ閑散としていて、早発ちの登山者がちらほら見えるだけ。
登山届けを投函、槍ケ岳山荘のスタッフMちゃんに出発した旨をメールで送り、一路槍ケ岳山荘を目指す。
これから長~い長~い一日が始まる。

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河童橋より朝焼けの《焼岳》を望む。
今日は天気良さそう!

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梓川河畔を朝陽が染める。
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上高地を発って約一時間、明神橋を渡り梓川右岸を遡る。

正面に《明神岳》

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残雪の前穂高岳を望む。
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上高地を発っておよそ3時間、中継地点の《横尾》着。
明神から休まず歩いてきたので大休止。
ここまで来ると雪の量も増える。
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やはり今年はこの周辺も降雪量が多かったようだ。
横尾からは雪の上の歩行となる。
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槍見河原。
槍ケ岳の穂先だけがくっきりと見え、テンションも上がる。
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一ノ俣
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二ノ俣
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奥まるにつれ、どんどん雪の量が増えてくる。
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上高地を発って約5時間、《槍沢ロッジ》着。
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ロッジ出発。
ここからはシール歩行&スノーシュー。
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ババ平手前、正面に槍の穂先と東釜尾根を望む。
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ババ平。
ババ平を埋め尽くした大規模な雪崩に唖然とする。
幾度もここを通っているが、これほどの大規模な雪崩を見たことがない。
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自然の猛威のすごさにただ驚くだけ・・・・・・・・
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大曲通過、遠くに最も辛い登り《グリーンバンド》が見えている。
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ここら辺りまで来ると疲れもピーク。
しかしながら、この先にはグリーンバンドの急登が待っている。
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正面に中岳カール、大喰岳カール。
容赦なく灼熱の太陽がジリジリと焼き付ける。
日陰はまったく無く、表面が溶け出した雪面にタラタラと汗が滴り落ちる。
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グリーンバンドの急登。
一歩脚を前に出せばそれだけ進む・・・そう自分に言い聞かせながらただ耐えるのみ・・・・・・・
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シール歩行も難儀する斜度・・・
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やっとの思いでグリーンバンドを登り挙げるとご褒美のように槍の穂先が顔を出す。
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穂先が見えた、と悦ぶのも束の間、歩いても歩いても景色が変わらないのだ・・・
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殺生フュッテも見えて、穂先の上空をまたグライダーが滑空している。
気持良さそう・・・・・・
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先が見えるからこその辛い登り。
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天狗原を俯瞰する
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殺生も過ぎ、山荘直下の最後の急登。
ここが一番辛いところかな・・・・・

「滑りたい」その夢を追い、重い荷を背負って上高地から一日で槍を目指す難行苦行の山行もあと数十歩で終わる。
自分は先に到着したのだから重い荷の一つも持ちに下って上げたいところだが、『頑張れ』と声をかけるだけで行きません。
彼女達のプライドと達成感のために・・・・・・・・

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山荘直下から前穂高岳、南岳、北穂高岳を望む
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夕陽がお出迎え。
彼女達のペースに合わせ、およそ12時間強、一日で22km を歩き通し、槍ケ岳山荘に到着した。
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山荘直下の最後の急登、頑張って登ってます。

by sakusaku_fukafuka | 2012-05-02 09:09 | 2012春 おまけ滑り | Comments(10)

針ノ木撤退

白馬大雪渓の翌日、針ノ木へ向かったが扇沢から入ると初っ端からデブリのお出迎え。
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望遠で引っ張ってみると、この先もデブリだらけの様子。
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まるで氷河・・・・・・・・・・・・
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や~~歩きずらいのなんのって・・・・・・・・
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延々と続くデブリ帯に愛想が尽きた。
登山目的なら良い天気なので登るが、これじゃ滑るところ無し・・・・・・・・・・
労多くして実り無し・・・

撤退と決めた。
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下山後は葛温泉高瀬館にて汗を流す。
源泉は90度とか・・・・・・
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by sakusaku_fukafuka | 2012-04-27 09:39 | 2012春 おまけ滑り | Comments(0)

白馬大雪渓

久しぶりの白馬大雪渓。
本当は杓子沢狙いだったのだが、この日は天気は味方してくれなかった。

2:00am 起床。
空は満天の星。
こういうのが案外裏切られるんだよな~~・・・・・・
というのは本当になってしまった。

でも、このときは綺麗な星を眺めながらMTBを猿倉まで押し上げたのだ。
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猿倉荘にMTBをデポ。
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林道をひらすら登るも、このころはまだ快晴。
早朝の気持ちよいハイク。
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3000m級の山肌もすっかり春らしくなってきた。
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白馬尻ももうすぐ。
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や~~~~~すっごいストライプ・・・・・・・

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最初に目に入ったのはこのデブリ・・・・・・・
なんともまぁ巨大なデブリである。
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いずこもデブリだらけだが、ここは広いので場所を選べば何とか滑れそう。
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稜線も間近になると斜度は勾配を増してくる。
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山荘の荷揚げが始まったようだ。
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稜線間近・・・・・・
この雲は・・・・・・・・・・・
イヤ~~な予感は的中。
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やっとのことで稜線に出た頃には視界はまったく無くなり、飛ばされそうな強風がお出迎え。
岩の陰に身を潜め、風を避けて様子を見るも、回復の兆し無し。
視界が悪いのは稜線付近だけだろうから、杓子と鑓の鞍部まで移動しようと試みるも、スノーボードを背負う前に風になぎ倒される。
足の先や手の先から感覚が奪われていくのを我慢しながら一時間以上、ま、よく耐えた・・・・・・
この強風で杓子のトラバースは危険を伴う。
ここは次回リベンジすることとし、安全を優先して白馬大雪渓を滑って戻ることとした。
残念。

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雪はシャバシャバで案外滑る。
デブリも気温が上がって柔らかくなっていたので、巨大デブリを除けば突っ切れる。
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それでも最下部はそうとうなデブリ・・・・・・・・・・
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白馬尻で休憩を取り、ストックを出して手漕ぎしながら猿倉へ戻る。
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一時間以上かけてMTを押し上げた価値はある。
下りは楽チンだ・・・・・・・・・・
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山の天気は予報通りには行かないものだと分かっていても、目的を達成できなかった悔しさは残る。
さて、いつリベンジできるか・・・・・・・・

by sakusaku_fukafuka | 2012-04-26 18:58 | 2012春 おまけ滑り | Comments(2)