芝倉沢滑走記・#5(7 h 57 m)

芝倉沢出合でスノーボードを脱ぎ、湯檜曽川まで下らずに夏道を土合まで戻ることにした。
雪面にはセッケイカワゲラがせわしなく動き回っていた。

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歩き始めると夏道はあちこちで雪崩で塞がれていた。
沢を埋めていた雪崩を、次の雪崩が一気に抉り取っていった凄まじい様子が良く分かる

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雪崩下部
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幾度このデブリを渡るのだろう・・・
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一ノ倉沢を過ぎると除雪されていて道路も歩きやすくなる。
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7時のロープウェイで芝倉沢滑降に出発してから7時間57分で駐車場到着。
芝倉沢出合からの帰りの二時間はとにかく長い・・・
肩は痛むし脚はパンパン・・・
でも、満足感に満たされた一日だった。

by sakusaku_fukafuka | 2007-04-17 20:54 | 2007 芝倉沢滑走記 | Comments(20)

芝倉沢滑走記・#4(7 h 57 m)

山頂に到着したときはまだ視界があったのに、見る見るガスに覆われてしまった。

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ガスに覆われると稜線は寒い。
軽くランチをとりながら視界の回復を待つが回復の兆し無く、約一時間後ドロップインするとガスっていたのは稜線付近のみで、突然視界が開け、ダイナミックな芝倉沢の一枚バーンが目に飛び込んでくる。
正面の武能岳、日が射している七つ小屋山を眺めながら、贅沢な斜面を一気に下る。

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見上げると、登り返してもう一度滑り降りたくなるような素晴しい斜面。
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下るにつれ、斜面はどんどん狭くなり、『ノド』といわれる部分に差し掛かる。
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斜面はは狭くなり、右に堅炭尾根からの岩壁、左に笹平から迫ってくる岩壁に挟まれ、長居無用のスリリングな谷を駆け抜ける。
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右に左に曲がりながら谷を駆け抜け、この辺りまで下ると雪は重たくなり、ターンも困難な状況で度々転ぶようになる。
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この辺り差し掛かると両側の稜線から落ちてきたデブリが目立つようになる。
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もう、ここまできたら雪崩の巣・・・
ゴロゴロとしたブロック雪崩が谷を埋めている。

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長居無用と思いつつも、足を取られる雪に太股はパンパンになり、否が応でも休まずにはいられない。
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S字上部で滑落停止の訓練をしている登山者たち
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このルートでS字と言われる最も危険な場所。
谷はデブリで埋め尽くされる。

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一番イヤな場所・・・
谷はデブリで埋め尽くされ、上を見ると、これから落ちようとしている雪庇が頭をもたげている。
落ちてこないことを祈るだけだ・・・

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無事S字を通過、夏道の辺りまで滑り降りた。
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ここから湯檜曽川まで下るのが一般的であるが、自分はここから夏道を歩いて土合まで戻ることにした。
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by sakusaku_fukafuka | 2007-04-14 21:34 | 2007 芝倉沢滑走記 | Comments(14)

芝倉沢滑走記・#3(7 h 57 m)

エビの尻尾も溶け始め、スカスカのモナカ状態。(クリックで画像拡大)
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谷川岳は双耳峰なので山頂が二つある。
こちらはオキノ耳、トマノ耳より150mほど北にある山頂。

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オキノ耳よりトマノ耳を振り返る。
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オキノ耳稜線越しに七つ小屋山、清水峠遠望。
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富士浅間神社の鳥居
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眼下に一ノ倉沢、一ノ倉岳東壁。
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一ノ倉沢沢側に落ち込む東壁。
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ここらあたりから【ノゾキ】と言われる一ノ倉沢最上部の危険地帯。
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ここから一ノ倉岳の最後の急登。
これを登りきればドロップポイントだ。

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一ノ倉岳中腹から歩いてきた稜線を振り返る。
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茂倉岳
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10:55am 一ノ倉岳到着。
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滑る(滑った)ルート
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by sakusaku_fukafuka | 2007-04-12 21:57 | 2007 芝倉沢滑走記 | Comments(4)

芝倉沢滑走記・#2(7 h 57 m)

冬の間は木に葉が無いので見通しが良い。
稜線に出ると俎嵓山稜が目前に迫る。
(画像をクリックで拡大します)
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ハイシーズンならこの斜面(手前)は滑るのに丁度良さそう
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熊穴沢の非難小屋はまだ雪に埋もれたままだ・・・
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右手には西黒尾根越しに白毛門を望む
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熊穴沢の非難小屋を過ぎると、山頂までは急登の連続、気合が入る
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肩の広場→西黒沢源頭も滑ると気持ちよい。
何本かのシュプールが残っていた。

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上を仰いでは、まだまだ続く道のりの長さを思う
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この急登を登りきれば指導標が見え、山頂も直ぐそこだ
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往路を振り返る。
ここを登りきれば辛いのは一ノ倉岳の登りだけだ・・・

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9;31分 谷川岳山頂、トマノ耳到着。
ロープウェイ山麓駅から約2時間半だ。思ったよりハイペース。

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午後から天候が崩れる予報・・・
青空も少しずつ雲が覆い始め、その予兆が現れてきた。
先を急ぎたいところだが、しばし景色も楽しみたい。
オジカザワノ頭、その左に俎嵓山稜・川棚の頭を望む。

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谷川岳トマノ耳よりオキノ耳(右)と雲に覆われ始めた一ノ倉岳を遠望。
この分だと視界が悪くなりそうだ・・・雨に降られないうちに先を急ごう。

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by sakusaku_fukafuka | 2007-04-10 17:14 | 2007 芝倉沢滑走記 | Comments(16)

芝倉沢滑走記・#1(7 h 57 m)

日曜日、ようやく念願だった芝倉沢の滑走が実現した。
ピッケル、アイゼンも芝倉沢用に準備しながらも、天候に恵まれずなかなか決行できずにいた。

4時起床。
お湯を沸かしてテルモスに入れると、土合目指して車を走らせる。
天気が気になるところだが、星はまったく見えず・・・
いささか不安な気持ちで土合の駐車場へ到着。
悲しいかな、ワーキングプアの自分は駐車料金を払うのも「もったいない」ので、白毛門登山口の駐車場へ車を停め、そこからロープウェイの駅まで歩くことにした。

パッキングをしながら明け始めた空を見ると青空が見える。
期待できそうな天気にモチベーションもあがり、否が応でもウキウキしてくる。

まだロープウェイの発車まで時間があるので、モルゲンロートに染まった山頂(トマノ耳)を写真に収める。
(一分クリックで拡大)
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武能岳も紅く染まっている。
これから、あの(武能岳)近くまで行くわけだから・・・・・

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お月さんも役目を終えて西の空に沈むところ・・・
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6時を少し回ったころ、早めにロープウェイの山麓駅へ行くことにする。
スノーシェッドを潜り抜ける頃、正面に雪を頂いた白毛門が眩しい。

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7時初のロープウェイに乗る。
右手にこれから登る谷川岳の雄姿を仰ぎながら山頂駅へ。

約10分で山頂駅。
スキー場のゲレンデ越しに西黒尾根を望み、まずはゲレンデのロープ沿いにゲレンデの上部を目指す。

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ゲレンデの急斜面の横を登るわけだから、いになりの急登に喘ぎながら一汗かく。
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振り替ええると、後からスキーヤーが登ってくる。
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スキー場の最上部へ出ると、目の前に谷川岳がドーンと聳えるも、山頂付近はガスの中・・・
今日は単独行だからより慎重に行動せねば、と気持ちも引き締まる。

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天神平~トマノ耳までの登攀ルート(クリックで拡大)
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ルート全行程。(クリックで拡大)
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by sakusaku_fukafuka | 2007-04-08 18:39 | 2007 芝倉沢滑走記 | Comments(6)