カテゴリ:2009 槍ヶ岳滑降( 7 )

GW 槍ヶ岳 #7

今朝、出発前に槍沢で転倒滑落していたスキーヤーを見ているだけに、クラストしている斜面はやはり怖い。
しかし、雄大なロケーションの中を滑り降りる醍醐味は格別だ。
ここまで登ってきた苦労が報われる瞬間。

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大喰岳のカールへ吸い込まれていくようだ。
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ちなみに、夏の同じ場所はこんな感じだ・・・
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大喰岳からの滑降は概ねこんなライン。
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GPSの軌跡
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大喰岳のカールを滑り終えたら息を整え、燕岩下部をトラバースして槍沢へ合流。
大曲へ向かって滑降する。

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燕岩からの雪庇の崩落と雪崩が怖い場所だ。
長居無用・・・・・・・

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先日降った真新しい雪よりも、茶色に汚れた雪の上の方が滑る。広大な斜面を快適に飛ばしてくる。
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ここの直下から槍沢へ合流する。
槍ヶ岳ともここでお別れだ。
憧れだった槍ヶ岳をバックに大曲へ・・・・・・・・

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遠くに槍ヶ岳を目指す登山者たちを見ながら滑り降りる。
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気持ちよく滑ることができるのも、この辺りまで。
名残惜しいが、もうババ平も近い。

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夏の、ほぼ近い場所から撮影。
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ババ平。
前を行くキャラバンが目に入る。

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下山する登山者の一行を追い越してババ平着。
雪は茶色く汚れていたが、なかなか快適に滑るザラメ雪で、大喰岳からの大滑降を満喫。
ここからは、下りとはいえ、決して楽ではない上高地までの長いハイクが待っている。

心配した天候も、すっきり晴れることは無かったが、ここ3,000m で三日間雨に打たれることも無く、無事滑り終えたことに安堵しながら、上高地へ向かった。

by sakusaku_fukafuka | 2009-05-27 07:41 | 2009 槍ヶ岳滑降 | Comments(7)

GW 槍ヶ岳 #6

槍ヶ岳から大喰岳へ

三日目の朝が明けた。
最も気がかりだったのは下り坂傾向の天候だった。

前日(二日目)は早朝出発だったので山小屋での朝食はとらず、代わりに弁当を作ってもらったのであるが、三日目の朝は、大喰岳の雪が緩むのを待つため、ゆっくり山小屋の朝食をとった。

計画としては、来た時とは違い、二日かけて登ってきたルートを、滑走も入れて上高地まで一日で戻らなければならない。
時間調整をしながらも、遅くとも9時には大喰岳をドロップインしたい。
釜トンネルの七時閉鎖に間に合わせるためには、上高地へ午後六時半までには到着しないといけない。
槍ヶ岳山荘出発のタイムリミットは午前八時。
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のんびりと時間を過ごしながら、気温が上がるのを待つも、この天気ではなかなか緩みそうにない。
意を決して予定通り午前八時、槍ヶ岳山荘を出発。

山荘のテン場を過ぎ、一旦下って飛騨乗越より大喰岳への登りが始まる。

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槍ヶ岳から大喰岳までの距離は短いが、ここの登りは慎重にやらないと危険だ。
ここからしばしの間、アイゼンとピッケル必携のルートとなる。

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槍ヶ岳をバックに、大喰岳の登り。
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西鎌尾根を滝雲が滑り降りる。
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背後は槍沢。
槍ヶ岳山荘へ向かう登山者が豆粒のように見える。
ここを登りきれば大喰岳山頂も間近だ。

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大喰岳山頂。
横尾尾根から登ってきたという、槍ヶ岳へ向かう登山者のパーティとすれ違う。

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昨日登った槍ヶ岳山頂。
今朝も、幾人かの登山者が山頂に見える。

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予定時間をちょっとオーバーしている。
景色を楽しみたいところではあるが、のんびり過ごしている間は無い。
アイゼンとピッケルを収納。

滑降の準備を済ませ、大喰岳のドロップポイントに立つ「R」
彼女の向こうには、3,000m 級の南岳、中岳や穂高連峰の峰々が屹立。 
眼下には雄大な大喰岳のカールが広がっている。

幾日か前に、ここで滑落事故があり、スキーヤーがヘリで救助された斜面だ。
救助された人のスキーがカールの斜面に突き刺してあるのを尻目に滑降の準備が整った。

大喰岳山頂。
槍ヶ岳を左手に望みながら、標高 3,101mからのライディングを前に緊張する瞬間だ。

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Start! 
 「行くよ!!」
気持ちを落ち着かせ、邪念を振り払うように「R」が大喰岳カールへ滑り込んで行く。

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by sakusaku_fukafuka | 2009-05-24 18:09 | 2009 槍ヶ岳滑降 | Comments(2)

GW 槍ヶ岳 #5

槍沢を一本滑って登り返したら、本当に穂先へ登ることになった。
無雪期と違い、まだところどころ残雪がある。
我々は登山靴ではなくてスノーボードブーツのままである。

近くで10人ほどのツアー客を集めて、山岳ガイドが穂先へ登る際の注意点を説明していたのを聞いていると、どうやらアイゼンとピッケルが必携のようである。
雪のあるところはアイゼンでもわかるが、雪の無いところをアイゼンを装着したまま歩くほど歩きにくいことはない。
しかし、一々アイゼンを脱着するのは合理的ではない。

槍沢を滑ってテンション上がった「R」は穂先へ登るつもりで意気揚揚としている(笑)
我々も意を決して小屋へ取って返し、アイゼンとピッケルを持ってきて装着。
自分はともかく、「R」に何かあっては困るので慎重に登ることにした。

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足元の悪い岩場を西側へ巻いたとき、「R」が雪を真っ赤に染めている血痕を発見。
まだ赤々とした血の色は怪我人がでて間もないことを物語っている。
しかし、驚きはしたものの、そんなことに怯むことなく登攀を続ける意思を見せる「R」を見て、『この娘も逞しくなったな』と思うのである。

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こんな場所ではやっぱりアイゼンが役に立つ。
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穂先直下。
アイゼンを着けたままの梯子は登りにくく、案外怖いのであるが、平気で登ってくる「R」。

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槍ヶ岳山頂。
これで紛れも無く槍ヶ岳に来たことになる。

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山頂では『イワヒバリ』のお出迎え。
人懐こく、我々の足元をピョコピョコと歩き回っていた。

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山頂で景色を楽しみながら、双六にベースキャンプを設営し、黒部源流を滑っていると、無線が入った仲間と交信。
電波状況があまりよくなく、二言三言交信して下山。

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登る時より下山の方が難しい。
慎重に下る。

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槍沢ロッジから槍ヶ岳山荘までの長く辛いアプローチを終え、休憩後、槍沢を滑り、おまけに山頂への登頂も果たした二日目は密度の濃いスケジュールだったが、槍ヶ岳登頂という本懐を遂げた「R」は大満足だったろう。
by sakusaku_fukafuka | 2009-05-23 13:19 | 2009 槍ヶ岳滑降 | Comments(6)

GW 槍ヶ岳 #4

槍ヶ岳山荘に着き、宿泊手続きをすますとようやくのランチ。
深夜3時にロッジを出発して以来7時間余り、軽食以外は口にしていない腹の中はスッカラカンの空っぽだ。
槍沢ロッジで夕べのうちに作ってもらった昼食「ちまき寿司」がこの上なく旨かった。

相方「R」のもう一つの目的は、今シーズン山荘に彼女の友人「M」ちゃんが働いているので、「M」ちゃんと御対面を果たすこと。
標高3,000mでの念願の再会はさぞかし感慨深いものがあったろう。

十分休憩をとり、体力も回復?
あとは夕食を食べたら寝るだけ・・・
それまで何もすることは無し。十分時間はある。
あまり乗り気ではなさそうな「R」に、憧れの槍ヶ岳をバックに滑走写真を撮るから、「2~3ターンでいいから滑りな!」と滑走を促す。

部屋で中身を全て取り出し、軽くなったバックパックを背負い、渋々?ドロップポイントへ向かう準備をする「R」。
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気温も上がらないのでガリガリにクラストした槍ヶ岳直下への移動はいささか怖い。

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いざ、ドロップイン
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いざ滑り出し、クラスト部分を通過すると滑る雪質に変わったようで「このまま下まで滑るわ!!」と無線が入る。

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気持ち良さそうに急斜面を滑り降りていく「R」
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急登の登攀に喘ぐ登山者を尻目に気持ち良さそうに疾駆していく
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「R」がここを滑り終えて殺生から登ってくる間に我輩は飛騨沢を滑る計画だったが、登り返しの時間を考慮すると、小屋の夕食に間に合う自信が無いので、「R」に続いて槍沢を滑ることにしたが、我輩の写真はこれ一枚を除いて他には無し^^;
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滑り終えたら小屋まで登り返しだ。
急登も、ザックの中身は空なので快適・・・
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すっかりテンションの上がった「R」は今回のツアーのメニューに無い、『槍の穂先』へ登る、と言い出した。
ホン気かい?・・・・・・・

by sakusaku_fukafuka | 2009-05-19 18:05 | 2009 槍ヶ岳滑降 | Comments(10)

GW 槍ヶ岳 #3

歩いても、歩いても、なかなか景色が変わらない・・・
ここからが最も辛いところだ。

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横尾尾根。
前回は天狗原分岐付近から登り返して横尾尾根鞍部より横尾右俣を滑った。
あの斜面を登り返したことが思い出される。

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歩いても歩いても景色が変わらなく思えてくるのだから、写真の風景も変わらないはずだ^^;
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7:02 am 槍沢ロッジを発って4時間、ようやく槍ヶ岳の穂先が見えてきた。
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涸沢に比べたら槍ヶ岳を目指す人は激減するが、それでも流石GWだけのことはある。
後から続々と登山者が登ってくる。

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槍ヶ岳の全容が見えてきたものの、見えてからが、また長いのである・・・
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疲れも頂点に達する頃、傾斜はさらに増してくる。
ひたすら忍耐の一歩を踏ん張るのみ・・・

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見上げると、十数人のスキーヤーたちが一気に槍沢を滑り出した。
聞くところによると、イギリス人たちのツアーだとか?・・・・・・・

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漸く殺生フュッテ付近まで登ってきた。
もう一息・・・・・・・

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ここから最後の急登が始まる。
ここに耐えたら槍ヶ岳山荘だ。

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左下の小屋は殺生フュッテだ。
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山荘から撮影。
「俺たちより重そう」と、追い越していく登山者が感心するほどの荷を背負い、登山者たちに混じって最後の登りに耐える(最後尾)。
本人曰く、『今までで一番重い荷物』を背負って、良く頑張った。
もうちょっとだぜ! と心の中でエールを贈る。

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10:30 am 念願の槍ヶ岳に着いた
お疲れ様! もうこれ以上登る必要は無い・・・
十分体を休めよう。

by sakusaku_fukafuka | 2009-05-14 19:15 | 2009 槍ヶ岳滑降 | Comments(12)

GW 槍ヶ岳 #2

横尾を境に、登山道は雪混じりの場所が多くなる。
スノーボードブーツは泥んこだらけになり、足元の悪さに辟易しながら先へと進む。

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梓川は横尾まで。
横尾からは穂高連峰を源流とする涸沢と槍沢に分かれる。
この先は槍沢に寄り添うように登山道が続く。

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涼しさに癒される清流。
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 12:30分、槍見河原着。
ここから槍ヶ岳の穂先だけが垣間見える。あとは槍沢ロッジまで槍ヶ岳を目にすることは出来ない。

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恐らく積もった雪が解けながら土砂を巻き込んでいくのだろう。
あちこち崩落が著しい。

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横尾尾根からの北面の斜面が迫って見え、槍沢ロッジに近づいてきたことを思わせる景色になってきた。
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一ノ俣谷出合
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登山道は雪の下に隠れ、ここを登りきれば今日の宿泊地、槍沢ロッジだ。
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14:00 槍沢ロッジ着。
上高地を発って、のんびり約7時間。やっとこさ、ここで重い荷を降ろせる。

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ここは、このエリア唯一風呂がある小屋なので、汗を流せることに期待したが、いざ入浴となると、従業員さん、あまりにも湯を熱く沸かし過ぎ!!
そのまま入浴したら『シャブシャブ』になっちゃうよ!
水で薄めながら、大の大人が5人がかりで素っ裸のまま、湯揉みをすること20分。
ようやく湯に浸かれる温度まで下げることが出来た。

20:30分消灯だが、疲れた体は横になると消灯前に就寝。
翌朝2:30am に起床。
この時間に起きたのは我々二人だけ・・・
願わくば、背中から初夏の太陽にジリジリと照らされる前に、グリーンバンドから上部の急斜面に挑みたい。
真っ暗な中、ヘッドランプで出発の準備。3:00am に槍沢ロッジを出発。
ガチガチに凍った雪面にこの日の第一歩のアイゼンが食い込む。

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3:56am ババ平
空にはまだ星がまたたくこの時間、ババ平のテント場には明りが灯り、ほとんどのテントが出発の準備を始めたようだ。

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ババ平からの単調な登りが終わり、大曲に差し掛かると空も白く明けて来た。
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正面に中岳と大喰岳。
これからが核心部。槍ヶ岳までの苦しい登りが待っている。

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牛歩で歩く我々を一人の登山者が追い抜いていったが、その登山者も、もう豆粒のようだ。
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by sakusaku_fukafuka | 2009-05-12 08:04 | 2009 槍ヶ岳滑降 | Comments(14)

GW 槍ヶ岳 #1

見る見る雪が消えていく季節。
暖冬の影響はあるものの、北アルプス標高3,000m 付近は積雪量が豊富との事だが、雪の多少にかかわらず、このGW は槍ヶ岳を計画していた。

当初 Solo で決行する予定でいたが、友人R から GW の予定の打診があり、計画を話すと、「ぜひ一緒に参加させてくれ」とのこと・・・

アプローチの長い槍ヶ岳、一部の兵を除けば、やはりここをやるには相当の覚悟が必要だ。
そのために徐々に小生もモチベーションを上げてきた。

二日後、約束どおりRから連絡があり、「一日二日、良く考慮したが、行く決心をした」と伝えてきた。
持っていなかったアイゼンも購入したとの事。
その準備から決意の固さを知り、同行することにした。
しかし、Rが女性であること、槍ヶ岳は初めてということに加え、普段のBCハイクよりもはるかに荷の多いことと、槍までのアプローチの長さを考慮し、Solo なら一日で槍ヶ岳まで踏破する計画を、のんびり二日かけることにした。

2日深夜、長野自動車道を松本で降り、沢渡さわんど入り。
車中で仮眠をとるはずだったが、ちょっとしたアクシデントで、仮眠をとる間もなく沢渡を乗り合いタクシーにて出発する。

釜トンネルを抜けると、4月4日に Solo で滑った焼岳を、タクシーの車窓から左手に望みながら上高地へ向かう。
あの時十分にあった雪もすっかり消え、下堀沢はまるで別世界。
まるで誇示するかのように荒々しい地盤が露出していた。

やがてタクシーは大正池の湖畔を走り抜け、木立の中に佇む赤い屋根の帝国ホテルを過ぎると、まだ観光客も疎らで静かな清々しい上高地に着く。

凛とした空気が漂うバスターミナルでパッキングを見直し、7:00 am にターミナルを出発。
だが、これは同行のRにとっても、小生にとっても、これから始まる長く辛いアプローチのプロローグに過ぎない。

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河童橋
やはり、観光の目玉だけのことはある。
ここからの穂高連峰の眺めは素晴らしい。
これからのアプローチの気分を高揚させるにはもってこいの景色だ。

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明るく見通しの良い木立の中を長いアプローチの一歩が始まる。
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梓川沿いの単調なハイクが延々と続く。
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単調なハイクではあるが、新緑の始まったばかりの林の中は清々しく気持ち良い。
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いつも左手には明神岳が寄り添うように見えている。
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明神を過ぎ、歩みはやがて徳沢へ。
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徳沢間近、梓川沿いの展望が開け、目に入る広々とした風景が気持ちよい。
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徳沢を過ぎ、単調な歩きに飽きる頃、漸く涸沢と槍の分岐点横尾に着く。上高地を発って三時間余りだ。
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横尾で大休止。
横尾で休憩しながら、人の流れを見ていると、そのほとんど、「ぞろぞろ」、と形容しても良いくらいの登山者の流れが橋を渡って涸沢へと向かっていく。

左へ折れ、橋を渡れば涸沢・穂高岳方面。
直進すれば槍ヶ岳。

休憩を終えて横尾を発つと、直進するのは我々二人のみ・・・・・・・
迷い道に入ったのではないかと錯覚するくらい、槍を目指す人の流れは激減する。

by sakusaku_fukafuka | 2009-05-11 09:31 | 2009 槍ヶ岳滑降 | Comments(10)


爺~ジ Snowboader が綴る、滑った、登った、出会った、奏でた、聴いたときの自己満足欲張り備忘録


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ドイツ民謡集(1)野ばら

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