カテゴリ:2009 奥穂高岳直登ルンゼ滑降( 9 )

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降  #9

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 & D沢のコル~涸沢滑降



(画像をクリックで拡大します)


撤収、上高地へ

四日目の朝。
今日でテントを撤収し、上高地へ戻る。

Photo : George

b0062024_19564269.jpg




上高地へ下り、また明日から平常の生活に戻るのかと思うと、寂しいような嬉しいような・・・

Photo : George

b0062024_19583686.jpg




じゃ、行くぜ!!
背中の荷物が肩にずっしりとくる・・・

Photo : George

b0062024_2005278.jpg




なんとか滑り出したものの、スプーンカットの雪面は足から肩へズシズシと響く

Photo : Izumi

b0062024_203177.jpg




Photo : George
b0062024_2035315.jpg




Photo : Izumi
b0062024_2043942.jpg




ドテ!!
やっぱり尻餅をついた。
背中のこの荷物を背負って滑るのは、なかなか難儀だ。

Photo : George

b0062024_2063715.jpg




なんとか起き上がれたので、気を取り直して再スタート
b0062024_2073995.jpg

b0062024_2083631.jpg




続いて George
b0062024_2092069.jpg




Izumi 嬢
b0062024_20115672.jpg




滑れるのも、あの辺りまでかな~~
沢のボトムから登り返すのでは難儀なので、登山ルートに乗るようにラインをとって終了。

b0062024_20143876.jpg




板を収納して、ここから上高地まではひたすら歩く。
b0062024_20152181.jpg




雪も緩み始めたのでアイゼンは着けず、ツボ足のまま下る。
b0062024_20162194.jpg




上高地までの長い道のりの第一歩。
b0062024_20171673.jpg




ヒメイチゲ
b0062024_20175810.jpg




四日前に渡った本谷橋

Photo : George

b0062024_20193344.jpg

b0062024_20195683.jpg




この橋を渡れば横尾。
なぜか、ここまで来るとホっとする。

b0062024_20205364.jpg

b0062024_2021983.jpg




あとは、ただひたすら梓川沿いを上高地まで戻る。
これが、嫌気がさすほど長い・・・

横尾を発っておよそ三時間。もうじき上高地。
ギョ?! あれは何だ? と思いきや、小梨平のキャンプ場では中学生のキャンプがあるようだ。

とにかく、観光客から珍しげに見られるこの格好だから、あの中学生の一団の横を通り過ぎるのは、いささか勇気がいった。

b0062024_20305878.jpg




河童橋までは、比較的人通りの少ない川沿いを歩く。
振り返ると穂高連峰が懐かしい。

b0062024_20261061.jpg




ようやくハイクを終え、バスターミナル到着。
ここで、大満足の奥穂高岳直登ルンゼ滑降ツアーを終えた。
一緒にツアーを計画した Izumi & George お疲れ様。

b0062024_2028387.jpg

by sakusaku_fukafuka | 2009-06-20 20:35 | 2009 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 | Comments(8)

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降  #8

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 & D沢のコル~涸沢滑降



(画像をクリックで拡大します)


D沢のコル~涸沢へ


ドロップポイントより滑降斜面と涸沢を俯瞰。

b0062024_5105087.jpg

b0062024_619531.jpg




いよいよドロップイン。

Photo : George

b0062024_5121988.jpg




期待と不安と緊張の交錯する瞬間だ。

Photo : George

b0062024_5135198.jpg




Go!
Photo : Izumi

b0062024_514331.jpg

b0062024_5352885.jpg





勾配がきついので、上部はほとんどジャンピング・ターンで切り抜ける。

Photo : Izumi

b0062024_5174778.jpg




前穂高岳へ向かう気分で滑り降りる。
気分爽快。

Photo : Izumi

b0062024_5191327.jpg



Photo : Izumi/George
b0062024_5211049.jpg

b0062024_520835.jpg




Photo : Izumi
b0062024_522124.jpg




続いて George
b0062024_523943.jpg

b0062024_5241329.jpg




涸沢岳をバックに迫力ある山岳スノーボードの醍醐味。
b0062024_5252559.jpg

b0062024_5254876.jpg




Last rider は Izumi嬢
b0062024_5295076.jpg

b0062024_530132.jpg

b0062024_5301832.jpg

b0062024_5304175.jpg

b0062024_5305218.jpg

b0062024_531281.jpg




D沢のコルからの狭い斜面を抜ければ広大な涸沢カール。
思い思いのシュプールを描ける。

Photo : George

b0062024_5351466.jpg


b0062024_5354226.jpg




Rider : George
b0062024_5363940.jpg

b0062024_5365024.jpg

b0062024_537182.jpg

b0062024_5371483.jpg




sakusaku_fukafuka
b0062024_5383536.jpg

b0062024_5384759.jpg




Rider : Izumi
b0062024_5391651.jpg

b0062024_5392913.jpg

b0062024_5394767.jpg

b0062024_54065.jpg




滑った斜面を振り返る。
b0062024_5412356.jpg

b0062024_5413517.jpg


昨日今日と、山岳スノーボードの醍醐味を十二分に味わった。
まだまだ滑りたい斜面がいくつもある。
裏も表も南も北も・・・・・・・
次回へ思いを馳せながら穂高岳滑走を終えた。

明日は上高地へ戻る。


荷揚げに余念が無いヘリと、その向こうに自分のライン。

b0062024_5472785.jpg

by sakusaku_fukafuka | 2009-06-17 06:28 | 2009 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 | Comments(6)

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降  #7

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 & D沢のコル~涸沢滑降



(画像をクリックで拡大します)


涸沢槍・D沢のコルへ


7:00am 涸沢槍へ出発。

b0062024_6204819.jpg

b0062024_6205963.jpg




昨日北穂高岳からそうとうでかい落石があったので、雪崩より落石に注意だ。
b0062024_6243154.jpg




Photo : George
b0062024_6253611.jpg




涸沢槍を目前に、どこを登るかルートファインディング。
b0062024_6274628.jpg




近づくにつれ、どんどん斜度がきつくなってくる。
b0062024_6292471.jpg




向こうには北穂高岳を目指す登山者が・・・
この次期しか歩くことができないルートだ。
b0062024_6301937.jpg




向こうにザイテングラード。
斜度の増す斜面をひたすら登る。
b0062024_6313737.jpg

b0062024_15291983.jpg



Photo : George
b0062024_6322248.jpg




涸沢槍が、こちらに覆いかぶさるように見えてくる。
落石だけは無いことを祈りながら登る。
b0062024_6334712.jpg




昨日滑った直登ルンゼの末端部
あの深い溝が無かったらもっと快適に滑れたのだが・・・・・・・
b0062024_6343395.jpg




北穂高岳(奥)と獅子岩
b0062024_6353165.jpg




いやぁ~~きつい・・・・・・とにかくきつい・・・
獅子岩の横を掠めるように登る。

Photo : George
b0062024_6364397.jpg




まさに涸沢槍直下。
落石が怖い・・・
b0062024_6375462.jpg

b0062024_6382860.jpg




前穂高岳
b0062024_6391021.jpg




休みたくても、勾配が急なので、なかなか休むのに適した場所が無い。

やっと休むスペースを見つけて休憩。
見下ろす涸沢の景色は最高。
b0062024_6411058.jpg



Photo : Izumi
b0062024_6412358.jpg




十分休んだら登攀再開。

真上に涸沢槍。
更に勾配が増して、足を一歩前に出すのも辛くなる。
b0062024_6432213.jpg


Photo : Izumi
b0062024_6443180.jpg


Photo : George
b0062024_646832.jpg




下を見たくないような勾配が続く・・・
b0062024_6472038.jpg

b0062024_15475242.jpg

b0062024_6473891.jpg

b0062024_6475533.jpg

b0062024_648979.jpg




ようやく最初の難関を越えた。
テラスで一息入れる。
Photo : Izumi
b0062024_6535027.jpg




テラスからD沢のコルの斜面へ移動。
移動時に摑まった岩が浮いているのでハラハラ・・・
b0062024_6572120.jpg

b0062024_6573975.jpg




D沢のコルまでは、まだまだ急登が続く。
あと一時間か?・・・・・・・

Photo : George

b0062024_6585874.jpg


Photo : Izumi
b0062024_701327.jpg




この勾配では直登は無理。
ジグを切りながら高度を稼ぐ。

Photo : Izumi
b0062024_713530.jpg




George が雷鳥を発見。
辛い登攀も心が和む。
b0062024_723274.jpg

b0062024_725330.jpg

b0062024_73862.jpg




テン場から約四時間。
ようやくD沢のコル到着。
飛騨側のD沢を見下ろすポイントからは槍ケ岳が望める。
b0062024_76491.jpg

b0062024_1682911.jpg




槍より前穂高岳遠望
b0062024_773936.jpg




フォールラインに滑降ルートを思い描く・・・

滑降前にランチで腹ごしらえだな。
b0062024_791223.jpg

by sakusaku_fukafuka | 2009-06-15 07:17 | 2009 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 | Comments(4)

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降  #6

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 & D沢のコル~涸沢滑降



(画像をクリックで拡大します)


滑り終えて / テン場の夜と朝

滑り終えたら後は寝るしか用は無い。
時間があるので、テントの周りに風除けのブロックを積む。

Photo : George

b0062024_7111386.jpg




滑走とブロック積みで腹が減った。
今回は荷を軽くするために行動時以外はできるだけ小屋で食事をとることにしたので、フュッテに名物の『おでん』を食べに行く。

b0062024_7145427.jpg

b0062024_715738.jpg




何がうまかったかって・・・・・ジャガイモかな?・・・

残照が周囲の山を照らし始める。

b0062024_717161.jpg

b0062024_717137.jpg




疲れてはいるが、寝るにはまだ早い。
更にブロックを積む。

Photo : George

b0062024_7184060.jpg




ま~だやってるよぉ!・・・・・
b0062024_7193074.jpg




涸沢の一日が終わる・・・・・
b0062024_737354.jpg




午前零時。
北穂高岳の頭上に北斗七星。

b0062024_726783.jpg

(自分の肩への負担を考え、三脚を持ってこなかったのでちょっとブレてる)




夜明け。
モルゲンロートの奥穂高岳と涸沢岳。

b0062024_7272940.jpg




見るみる明るくなっていく。
右から北穂高岳、涸沢岳。

b0062024_7284010.jpg




屏風の頭から朝日が昇る。
これで涸沢も明るくなる。

b0062024_7292699.jpg

b0062024_730264.jpg




雪が緩むのを待ちながらの、のんびり朝食。
b0062024_731888.jpg




無雪期の涸沢は河川敷のように石の上にテントを張るが、残雪期のテントはこんなに厚く積もった雪の上なのである。
断層を見ると、ここまで激しい雪崩が押し寄せてきていることが分かる。
まだ10m はあるだろうか。

b0062024_7351096.jpg




前穂高岳
b0062024_7375171.jpg

by sakusaku_fukafuka | 2009-06-14 07:40 | 2009 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 | Comments(4)

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降  #5

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 & D沢のコル~涸沢滑降





(画像をクリックで拡大します)


アズキ沢合流→涸沢

直登ルンゼを滑り終えたらアズキ沢に合流。
緊張も解けたオープンバーンもまた気持ち良い。 

ザイテングラードと涸沢槍。

b0062024_5142911.jpg




涸沢へ向かって思い思いに滑る。

Rider : George

b0062024_5161937.jpg

b0062024_516294.jpg

b0062024_5164189.jpg

b0062024_5165282.jpg

b0062024_517280.jpg

b0062024_5171377.jpg

b0062024_5173618.jpg





Rider : sakusaku(Fukazu)
Photo : Izumi

b0062024_5195517.jpg

b0062024_5201428.jpg

b0062024_5202872.jpg

b0062024_520424.jpg

b0062024_5205488.jpg




Rider : Izumi
b0062024_522489.jpg

b0062024_5221498.jpg

b0062024_5222722.jpg

b0062024_5234430.jpg

b0062024_5224052.jpg




Rider : sakusaku(Fukazu)

Photo : George

b0062024_5245745.jpg

b0062024_5251538.jpg

b0062024_5253567.jpg

スケールのでかい涸沢を滑っていると人間なんてちっぽけだ。
b0062024_5263528.jpg

b0062024_526513.jpg




Rider : George
b0062024_5302281.jpg

b0062024_5303386.jpg

b0062024_5304421.jpg




滑り終えてテントに戻る。
思えば、この日は横尾から歩いてきて、その足で奥穂高岳まで登ったのである。
気持ちよい滑りは、そんなことも忘れさせてくれていたほど楽しいものだった。

Photo : George

b0062024_5334349.jpg




滑ってきた斜面をテン場から振り返る。
b0062024_5345849.jpg

b0062024_5472595.jpg




滑走二日目(三日目)はD沢のコルからあれをやる・・・
b0062024_551135.jpg

by sakusaku_fukafuka | 2009-06-13 05:53 | 2009 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 | Comments(2)

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降  #4

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 & D沢のコル~涸沢滑降





(画像をクリックで拡大します)


奥穂高岳山頂→直登ルンゼ滑降→アズキ沢合流



あまり展望を楽しんでいる時間は無いが、南側に広がる展望はすばらしい。

b0062024_742236.jpg

b0062024_7421560.jpg




前穂高岳
b0062024_7424453.jpg




山頂を南側から東側へ回り込みドロップポイントに立つ。

心の準備をして、まずトップランナーは Izumi 嬢.
雪もだいぶ減り、ポイントのすぐ下は崖になっているので、横に移動するより方法は無い。
かなりの斜度をまずはトラバース。

b0062024_7471246.jpg




この辺りからようやく滑りだせそうだ。
b0062024_74821.jpg




ルンゼを疾駆していく
b0062024_7494728.jpg

b0062024_7501081.jpg

b0062024_7502215.jpg





二番手は我輩・・・(sakusaku_fukafuka/Fukazu)

Photo : George

b0062024_7521569.jpg




出だしの急斜面のイヤ~~なトラバースには緊張する。
b0062024_7533567.jpg




Go!・・・・・・
b0062024_7544911.jpg

b0062024_755222.jpg

b0062024_7553322.jpg




ルンゼを滑降している自分に槍ヶ岳は見えないが、最高のロケーションだ。
b0062024_7565580.jpg

b0062024_7571770.jpg

b0062024_7573094.jpg

b0062024_7574277.jpg

b0062024_7575380.jpg





もうここまで滑り降りると、山頂で撮影している George から私は見えない。

Photo : Izumi

b0062024_7594295.jpg




急斜面がアズキ沢へ向かって落ちていく。
b0062024_803174.jpg

b0062024_804479.jpg




登るときに見えた溝にはまった・・・・・
ルンゼの中心を深くデブリで抉られているのでターンをするスペースが無い・・・・・・・

b0062024_87077.jpg

b0062024_81573.jpg




しんがりは George そろそろこのシュートに姿を現すはず・・・
George のボードのエッジが削り取った雪片が勢いよく落ちてくる。

b0062024_8122825.jpg




来た!!
b0062024_813520.jpg

b0062024_8133251.jpg

b0062024_8134364.jpg
b0062024_814693.jpg

b0062024_8141661.jpg




滑るのに最も良い斜面のセンターをデブリが抉り取って溝ができている・・・・・
ボードではターンをするスペースが無い・・・

b0062024_8162161.jpg

b0062024_8165969.jpg

by sakusaku_fukafuka | 2009-06-12 08:21 | 2009 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 | Comments(8)

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降  #3

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 & D沢のコル~涸沢滑降





(画像をクリックで拡大します)


テン場~奥穂高岳山頂へ


久しぶりの涸沢、背中の荷を降ろすと体が宙に浮く気分。
早速テントを出し、場所を選んで設営。
平日だけあってスペースは十分ある。
夕べの幕営の結露で濡れたテントも、この天候なら十分乾くだろう。

テントの設営が終われば、本来の目的である滑走のために奥穂高岳へ昇る。
持ってきたサブザックに必要最低限度のものを持ち、スノーボードを固定して出発。
まずは奥穂高岳山荘のある『白出しのコル』を目指す。

Izumi & George たちは少し先に出発。
いささか腹の減った自分は腹ごしらえをしてから、彼らの後を追う。

b0062024_6521252.jpg




横尾から涸沢までの歩きの疲れもあるので、焦らずゆっくり昇ろう。
白出しのコルまでは、まだまだある・・・

b0062024_6573473.jpg




正面に白出しのコル、右に明日滑る予定の『D沢のコル』のある涸沢槍を仰ぎながら昇る。
b0062024_6592550.jpg

b0062024_7563031.jpg




我々はザイテングラードを右に見ながらアズキ沢を登る。
ザイテングラートは夏の登山道があるが、雪のあるこの季節はほとんど登られないようだ。
奥穂高岳からの落石を懸念してザイテングラートの右側を巻いて登る人もいるようだが、そちら側も、涸沢岳からの落石の危険も無きにしも非ず・・・
(※ザイテングラート=正しくはザイテングラード?=seitengrat/ドイツ語。 主稜線に対して側稜・支稜のことを指すようだが、一般的にはあまり使われていないようで、日本では、ここ涸沢の約300mに渡る支稜のことをザイテングラードと呼んでいる)

右には明日滑る予定のD沢のコルからのシュートが見え、イヤでも気分が高揚してくる。

b0062024_7264826.jpg





ザイテングラードを間近に見上げるころになると、更に勾配がきつくなってくる。
左後ろには涸沢カールと前穂高岳。

b0062024_7331097.jpg





左手に奥穂高岳の岩稜を見ながら急登に喘ぐ。
b0062024_7365463.jpg






荷を軽くしてサブザックで来たとはいえ、横尾からの登攀の後にこの登りはきつい・・・
見上げれば、白出しのコルはまだ遠い。

b0062024_7384672.jpg





ザイテングラード越しに涸沢岳
b0062024_7414034.jpg





Izumi & George たちは相変わらず超人的な速さ・・・・・
遥か先を歩いていた登山者をすでに追い抜き、白出しのコルに迫ろうとしている。

b0062024_7435154.jpg






左手に直登ルンゼ。
今日の最大の目的は、奥穂高岳山頂からここを滑ることだ。
ただ、雪崩が削った跡だろうか、深い溝ができているのが気がかり。

b0062024_746159.jpg





急登に喘ぎながらもずいぶん登ってきてはいるが、天候がやや怪しくなってきた。
b0062024_7474121.jpg






涸沢フュッテやテント場がだいぶ小さく見えるようになってきた。上はガスに覆われつつあるので無線を飛ばし、視界が不良になってきたので、自分の到着を待たずに滑り出しても良い旨を伝えるも、山荘で食事をしながら待つ、とのこと・・・
b0062024_7511261.jpg






彼らに遅れること30分。
ようやく白出しのコルにある奥穂高山荘に着く。

6月とはいえ、ここは寒い。
ストーブで暖を取りながら温かい「そば」を注文。
これで昼食とする。

Photo : George

b0062024_7533517.jpg





温かい食事をとりながら居合わせた登山者と歓談。
山の話をしながら待つと外が急に明るくなってきた。
山の天気は変わりやすい。
このチャンスを逃したら奥穂高岳へ登るタイミングを逃してしまうので、躊躇わず出発することに・・・

山荘から出ると、山荘で働く女性(写真)の知人であるスキーヤーたちが、ちょうど奥穂高山頂から直登ルンゼを滑り、アズキ沢に合流したところが眼下に見えた。
彼らもガスの晴れるのを山頂で寒さに耐えながら待っていたのだろう。

b0062024_844787.jpg






アイゼンをどこで装着しようか迷ったが、「ハシゴの上部には、アイゼンを装着するスペースは無いですよ」という山荘の女性の助言で、ここからアイゼンを装着していくことになった。

Photo : George

b0062024_871167.jpg






GWの槍ケ岳で、アイゼンを着けた岩稜の歩きにくいことは体験済み・・・
それがハシゴとなると更に上りにくい・・・・・

b0062024_885670.jpg





ハシゴを上りきると、クラストしている。
アイスバーンの急登が待っていた。

Photo : Izumi

b0062024_8105457.jpg





滑ったら・・・終わりだな・・・・・・・

夏道とはわけが違う・・・
下を見ると、滑落したら小屋の屋根に落ちていくのではないかという錯覚に陥る。

緊張で体が硬くなっていく・・・・・
b0062024_8154949.jpg

b0062024_816186.jpg






危険箇所を一つ越えた。
高度も稼ぎ、稜線から滑るエリアを視察。

ここからドロップするのもいいね。 

Photo : George

b0062024_8223913.jpg






しかし、下を見下ろすと、クラックが入っているのが見え、やはり、予定通り山頂へ行くことに・・・
しっかり雪がついていれば、次回、条件の良いときにここからドロップするのもいいかもしれない。

b0062024_82341100.jpg






岩稜を行くと下山してくる登山者と行き会う。
「この先に垂直のイヤなところが二箇所ありますよ」と親切?にアドバイスしてくれた。

b0062024_8263577.jpg






振り返ると、槍ケ岳が姿を見せていた。
なかなか見えないせいか、槍ヶ岳がこうして見えると、なぜか嬉しい気分になる。

b0062024_828068.jpg

b0062024_8281354.jpg





どうやら、さっきの登山者が言っていた場所はここらしい・・・北向きの斜面は雪が緩みきれないようだ。
壁のように立ちはだかる斜面を前に気持ちを引き締める。

b0062024_8304324.jpg





雪面は硬く、ピッケルも深くは突き刺さらない・・・
僅かに残っている踏み跡を頼りに慎重にアイゼンの爪を食い込ませる。

b0062024_8325235.jpg

b0062024_8331835.jpg





Photo : George
b0062024_8415226.jpg





やっぱり格好いい!
目前にジャンダルムの雄姿。
b0062024_8441373.jpg





下山する登山者に、「この先に二箇所イヤなところがありますよ」と言われたが、二箇所目はどこなの?と思いつつ、奥穂高岳山頂に到着。
b0062024_8455645.jpg





ピークハントが目的ではないけれど、せっかく日本で三番目に高い奥穂高岳の山頂に来たんだから、ということで記念撮影。
(1.富士山=3,776m 2.北岳=3,192m 奥穂高岳=3,190m)

b0062024_8511978.jpg

by sakusaku_fukafuka | 2009-06-10 09:03 | 2009 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 | Comments(8)

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降  #2

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 & D沢のコル~涸沢滑降






(画像をクリックで拡大します)



横尾の朝・涸沢へ



快晴で迎えた横尾の朝。
2:50 am 起床。
パンをほうばりながらテント撤収。
清清しい朝だ。

b0062024_8382025.jpg





4:25 am 横尾を出発。
清清しい冷気漂う横尾。
この槍沢に架かる橋を渡ると、いよいよ涸沢だな、という気分になる。

b0062024_8403462.jpg





横尾尾根を正面に仰ぎながら川沿いを進むと徐々に登りになり、道も今までとは違い、登山道らしくなってくる。

Photo : George

b0062024_8423392.jpg





若干、まだ朝もやに覆われている谷筋。
b0062024_84437.jpg





立ち枯れの多いツガの森を抜けると登りになる。

Photo : George

b0062024_8454967.jpg





朝日が北アルプスを照らし始めた。
モルゲンロートに染まる南岳。

b0062024_8472773.jpg





少し進むと登山道は左に歪曲し荘厳な北穂高岳が威圧するように迫る。
b0062024_8492273.jpg





そして左手には日本最大級の岩場、屏風岩。
b0062024_8503626.jpg

b0062024_8505986.jpg





屏風岩を巻くように本谷橋へ向かう。
b0062024_8522071.jpg

b0062024_8523197.jpg





北穂高岳もだいぶ近くなってきた。
そろそろ本谷橋。

b0062024_8532116.jpg





本谷橋。
ここを渡れば本格的な登り。
涸沢まで二時間あまりだ。

b0062024_8542871.jpg





Photo : George 
b0062024_8544018.jpg





本谷橋を過ぎると残雪が所々ある。
慎重に・・・

b0062024_8573139.jpg





迫力ある南岳。
b0062024_8583032.jpg





雪渓と芽吹きを待つダケカンバの森。
b0062024_8594526.jpg





アイゼンを装着しなくても歩けそうなので、そのまま進む。
b0062024_904350.jpg





振り返ると横尾尾根の暗部と横尾右俣。
この沢筋を滑った2007年を思い出す。

b0062024_93635.jpg




屏風を巻いているとやがて正面に残雪の前穂高岳が見えてくる。
b0062024_935760.jpg





正面に奥穂高岳。
ここまで来れば涸沢のテン場もすぐ・・・と思えるのだが、これがどうして、なかなか着かない。

b0062024_953927.jpg

b0062024_963921.jpg

b0062024_9105178.jpg




もうちょい・・・だ・・・

Photo : George

b0062024_912793.jpg





涸沢到着。
小屋の大半は除雪されているが、まだ埋もれているところもあり、懸命の除雪作業も続けられているようだ。

b0062024_9182830.jpg

by sakusaku_fukafuka | 2009-06-08 09:28 | 2009 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 | Comments(10)

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降  #1

滑り納め ・ 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 & D沢のコル~涸沢滑降




(画像をクリックで拡大します)


個人的な理由で《富士山滑降》が計画倒れになり、ブログのタイトルにも(無雪期)を語尾につけたところだが、シーズン中最も一緒に滑る回数が多い仲間より奥穂高岳滑降のお誘い。
これを断る理由も見当たらないので快諾した。

今回は時間も合うので車一台で行くことに。
晴れを狙っての山行なので、移動日は雨模様。
翌日からの予報どおりの快晴を期待して沢渡さわんど入り。

今回はテント泊なので三人とも荷物がでかい!
タクシーのトランクに無理やり詰め込み、スノーボードは座席へなんとか収納。
「主賓はスノーボード」
釜トンネルを抜けるのは今年は三回目だ。

10:00時、上高地入り。
早朝ではないが、平日だけあって上高地は閑散としていて、いつもの上高地の感がない。

しかし雨脚は強くなる一方なのでビジターセンターにて様子を見ることに・・・・・・
その合間に登山届けを出す。


b0062024_6173932.jpg

b0062024_6175682.jpg




時間潰しにも飽き飽きしたころ、ようやく雨も小康状態。
荷物のでかさと、この時期にスノーボードを背負っている『変な三人組』に興味を持つ人は少なくない。やはり観光地、上高地だな。
「どこを滑るんですか?」
「雪あるんですか?」
「すごい荷物ですね! こちらのお二人さんは若いと思うけど、おたくさんは、決して若くは見えないんだけど?」  (<余計なお世話だ!気持ちは若いんだ!)
不愉快極まりない観光客を適当にあしらって出発。

いま、この辺りはニリンソウが最盛期。
清楚で真っ白な花をつけたニリンソウを散策路のあちこちに見られる。

ニリンソウ キンポウゲ科 

b0062024_628851.jpg

b0062024_6281976.jpg




天気は良くないものの、新緑に彩られた散策路を行くのは気持ちよい。

Photo : Izumi

b0062024_6333429.jpg




シロバナエンレイソウ ユリ科
b0062024_6375863.jpg




雨は一旦止んだものの、徳沢に着き、徳沢園で腹ごしらえをしている間、雨は土砂降り・・・

徳沢園は、故井上靖の山岳小説『氷壁』の舞台となった「氷壁の宿」としても有名だが、ちょうど良い休憩ポイントだ。
小説の舞台になった岩稜、前穂高岳・東壁は見えないが、重い荷物を降ろして大休止。
Photo : George

b0062024_6404942.jpg




休んでいるうちに日も射してきた。
回復傾向ならテンションも上がる。

行きかう人が「あら~~ま~~~」と荷のでかさに感嘆の声を漏らすくらいであるから、とにかく重い。
掛け声とともに一気に持ち上げないとフラフラする。

Photo : George

b0062024_6513542.jpg




ツバメオモト ユリ科ツバメオモト属
b0062024_7135098.jpg




雨は時折降ってくるし、あちこちに水溜りはあるわ・・・
スノーボードブーツはぐしょ濡れ、ズボンも泥だらけだ。

Photo : Izumi

b0062024_7153685.jpg





とにかく上高地から長い・・・
時折小雨の降る歩きだったが、間もなく今日の宿泊地『横尾』だ。

b0062024_7201543.jpg




雨に濡れた新緑が鮮やかで美しい。
b0062024_7205163.jpg




横尾到着、すぐに幕営の準備。
b0062024_7222798.jpg




天候が回復していくのだろう、霧が新緑の森を這い上がっていく。
b0062024_7232679.jpg




テントも設営し終えれば後は寝るだけ。
日が長い春は寝るには早い。
昼近い出発だったので、一日目はここでテン泊。
いつもは早足で通過する横尾だが、ゆっくり散策。

テントに戻って休憩していると山鳩がやってきた。
餌(パンくず)などをやると、喜んでついばんでいるが、なかなか手の上の餌には手を出さない(鳥だから、正しくは口ばしを出さない・・・・か^^;)
こうして小一時間も遊んでいただろうか、ようやく警戒を解いたらしく、手のひらの上に乗せた餌をついばむようになった。

Photo : George
b0062024_7322410.jpg

Photo : George

b0062024_7325035.jpg

b0062024_7325917.jpg




前述のとおり、横尾でこんなにゆっくりすることは珍しいので、少し横尾の霧の写真を撮ることにした。
b0062024_738980.jpg





屏風岩(左)と横尾尾根(奥)
b0062024_7391367.jpg

b0062024_7393293.jpg




暮れ行く横尾。
ねぐらに帰るカラスも何想う。

b0062024_7413577.jpg




横尾山荘にも灯りが燈る。
b0062024_74224100.jpg




深夜の横尾。
星の軌跡に逆らうように横に走る閃光は、一瞬強く太陽の光を反射した人工衛星。

b0062024_7444714.jpg

続きは次回・・・・・・写真の整理をしながら進めます。
by sakusaku_fukafuka | 2009-06-07 08:04 | 2009 奥穂高岳直登ルンゼ滑降 | Comments(4)


爺~ジ Snowboader が綴る、滑った、登った、出会った、奏でた、聴いたときの自己満足欲張り備忘録


by sakusaku_fukafuka

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

このページの主・怠け者の趣味

Backcountry Snowboard
■Trekking
■Nature Photograph
■Instruments(Stringed Bass/Electric bass and Drums/Percussions)
  
※お願い:ご意見等がありましたら身分氏名を明らかにしてmailにてお願いします。このブログのコメント欄は趣味を同じくする者同士のコミュニケーションの場です。身分を明らかにできない匿名のご意見や管理人の意に沿わないコメント欄への書き込みは誹謗中傷と同レベルとみなし、管理人の権限で削除します。

Links
常吉の酔いどれ日記
SHOPHOTO

メールはsakusaku_fukafuka@XX.co.jp
へ。
XX は迷惑メール対策です。hotmailと入れてください。

カテゴリ

全体
スライドショー
♯s&♭s
2017 雪山三昧 前期
2017 雪山三昧 中期
2017 雪山三昧後期
2016 雪山三昧 前期
2016 雪山三昧 中期
2016 雪山三昧後期
2016無雪期登山
2015 season 雪山三昧・前期
2015 Season雪山三昧・中期
2015 Season 雪山三昧・後期
2015 無雪季登山
2014 雪山三昧・前期
2014 雪山三昧・中期
2014 雪山三昧・後期
2014 無雪期登山
2013 雪山三昧・前期
2013 雪山三昧・中期
2013 雪山三昧・後期
2013 雪山三昧・春
2013 無雪期登山
2012 雪山三昧 前期
2012 雪山三昧中期
2012 雪山三昧・後期
2012春 おまけ滑り
2012 登山
2011 雪山三昧 前期
2011 雪山三昧 中期
2011 雪山三昧・後期
2011 雪山三昧・春
2011 マチガ沢『四ノ沢』
2011 槍ヶ岳周辺滑降
2011 登山
2010 雪山三昧・前期
2010 雪山三昧・中期
2010 雪山三昧・後期
2010 槍ケ岳残雪
2010 焼岳滑降
2010 登山 春~秋
2009 Season start
2009 雪山三昧 前期
2009 雪山三昧・中期
2009 苗場山東斜面
2009 雪山三昧・後期
2009 マチガ沢四ノ沢
2009 無雪期登山/春から夏へ
2009 無雪期登山 秋/晩秋/初冬
2009 無雪期登山・夏
2009 雨飾山
2009 槍ヶ岳滑降
2009 奥穂高岳直登ルンゼ滑降
2009 谷川連峰馬蹄形縦走
2009 北アルプス縦走1 表銀座
2009 北アルプス縦走 2 キレット
2009 錦秋の氷河公園・天狗池
2009 尾瀬
2008 雪山三昧・前期
2008 雪山三昧・中期
2008 雪山三昧・後期
2008 雪山三昧・春
2008 谷川岳マチガ沢
2008 尾瀬至仏山滑降
2008 無雪期登山・夏
2008 無雪期登山・秋
2008 秋景
2008 尾瀬
尾瀬初秋
尾瀬
2010 芝倉沢滑走記
2009 芝倉沢滑走記
2008 芝倉沢滑走記
2007 焼岳滑走記
2007 芝倉沢滑走記
2007 槍ヶ岳滑走記
冬景色
奈良
千畳敷カールから木曽駒ケ岳へ
秋・涸沢を訪ねて
槍・穂縦走記(キレット越え)
自然
雪山三昧・後期
雪山三昧・前期
雪山三昧・春
雪山三昧・中期
登山
登山・秋
双六岳~南岳縦走記 2007

紅葉 2007
ほか・生活風景
未分類

タグ

(9)
(3)
(3)
(1)
(1)
(1)

お気に入りブログ

以前の記事

2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
more...

最新のコメント

鍵コメ03-06 17:..
by sakusaku_fukafuka at 21:09
>マー君、コメントありが..
by sakusaku_fukafuka at 21:39
無事に下山お疲れ様です。..
by マー君 at 21:07
>鍵コメ14:15さま、..
by sakusaku_fukafuka at 16:12
>スルメさん、コメントあ..
by sakusaku_fukafuka at 09:24
ご無沙汰してます。越後の..
by スルメ at 09:31
>トッキーさん、コメント..
by sakusaku_fukafuka at 22:56
てんちょ息子です。みんな..
by tokky at 14:28
>冷媒屋さん、初コメント..
by sakusaku_fukafuka at 23:15
渋◯◯◯センターの現場で..
by 冷媒屋 at 09:46

ライフログ

夢のあとに

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番

ブラームス:交響曲第1番

マーラー:交響曲第2番

The Lady Wants to Know

フェアリー・テイル

フォトグラフ

ドイツ民謡集(1)野ばら

バイオリニストは肩が凝る―鶴我裕子のN響日記

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

登山
ウィンタースポーツ

画像一覧