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槍穂縦走 #5

たおやかな稜線から急峻な岩稜帯。変化に富んだ雲上のトレイル


北アルプス・槍ケ岳~北穂高岳縦走

A沢のコルから北穂高岳へ

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A沢のコルで体を休めたら、気持ちを入れ替え、これからの『飛騨泣き』の急登に挑む。
垂直の壁に挑むクライマーに比べれば我々登山者の危険度は低いかもしれないが、クライマーのように体をザイル等でホールドしていないという点では、ある意味クライマーより危険かもしれない。
このところ毎年のように発生した滑落事故がそれを物語っている。
そんなことを踏まえ、ここ飛騨泣きに多い落石に注意しながら、北穂高岳を目指す。

飛騨泣きからの大キレットの景観は素晴らしいものがある。
前回は、ただひたすら歩いただけで、その時のことをはっきり覚えていない。
今回は、じっくり歩き、瞼に焼き付けるがことく、景色を楽しんだ。

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飛騨泣きを先行する登山者たち。
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長谷川ピークを背に飛騨泣きを登る。
徐々に高度を上げていくと、鋭利な刃物のように、長谷川ピークのナいフリッジが聳える。

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後ろに反っくり返えらないよう体を保持しながら急登に挑む。
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高度感たっぷりの飛騨泣きの登り。
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長谷川ピークも気がつけば足の下に・・・
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飛騨泣きからの景観はダイナミックだ。
同行者も十分に楽しんでいる様子・・・

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ここまで来ると北穂高小屋が見える。
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スリリングな鎖場。
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左側は下の写真のように横尾右俣のボトムまで垂直だ。
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見下ろしてはキレットの素晴らしさに感嘆する。
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ここのザレ場も落石が多く、上に人が居る場合は要注意だ。
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ここまで登って、ようやく槍ケ岳が鋭利な穂先を見せ始めた。
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ここを通過すれば危険な場所はほぼ通過。
小屋までの急登に耐えるだけだ。

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遠くに蝶ケ岳の稜線を見る。
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さ・・・北穂高小屋までの最後の急登だ。
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小屋が手が届きそうなところまで・・・
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12時を少し回って北穂高小屋到着。
景色を楽しみながらゆっくり目に歩いて、槍ケ岳から約7時間半を経過した。
お腹はペッコペコ・・・
北穂高小屋での食事を楽しみに登ってきただけに、何を注文するか迷う。
我輩は以前食べた中華丼の味が忘れられず、再度中華丼を注文。
同行者の「R」は牛丼に舌鼓を打つ。
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テラスで休憩をしながら、北穂高小屋までの最後の急登を見下ろすと、『よくこんなところを登ってきたものだ』と今回のルート上の最後の登りを終えてホっとする。
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十分体を休めたら、同行の「R」と2007年に訪れて以来の北穂高岳の山頂を踏んでテン場へ向かう。

by sakusaku_fukafuka | 2009-08-31 07:19 | 2009 北アルプス縦走 2 キレット | Comments(8)

槍穂縦走 #4

たおやかな稜線から急峻な岩稜帯。変化に富んだ雲上のトレイル


北アルプス・槍ケ岳~北穂高岳縦走

南岳から大キレット・A沢のコルへ

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南岳小屋を後に、いよいよ今回の山行のメインイベント、大キレットへ向かう。
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飛騨泣きまでは槍ケ岳ともお別れだ。
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さして危険も無いと思われがちな南岳からキレットへ下る登山道だが、案外ここのザレ場の滑落事故は多い。
時間はたっぷりあるので、慎重に下る。

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自分にとっては二回目のキレットだが、「こんなところあったっけ?」というくらい、通った道もすっかり忘れている。
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徐々に鞍部へ近づく。
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足場の悪い登山道を慎重に下る。
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ザレ場、鎖場、ハシゴ・・・
かつて、ここで滑落事故を目の当たりにしているだけに、同行者にも、鞍部まで慎重に下るよう促す。
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ハシゴ・・・
時間的余裕があるので、雷の心配は無いが、悪天候の際はこの鉄製のハシゴが雷を誘導するから怖い。
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危険な下りはほぼ通過した。
これから長谷川ピークまでは、気を抜かない限りにおいては危険な箇所は少ない。

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北穂高岳を仰ぎ見ながら長谷川ピークへ向かう。
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南岳を背に・・・・・
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キレットの核心部が徐々に近づいてくる。
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チシマギキョウ こんなところにも花は咲く
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迫り来る北穂高岳。
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望遠側で引っ張ると、飛騨泣きを登る登山者も見ることができる。
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いよいよ核心部、長谷川ピークへの登り。
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9:51am 長谷川ピーク。
飛騨側(左)へ切れ落ちている。
ここから滑落死亡事故の多発地帯・・・
更に慎重に・・・
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滑落事故の多くは飛騨側(右)へ落ちている。
整備されているとはいえ、ナイフリッジの通過はバランスを崩すと危険だ。

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ナイフリッジの通過。
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混雑を避けるために早発ちをしたのは正解。
ここは交互通行ができないので渋滞する場所。
人を待たせることで気の焦りから滑落事故に繋がる可能性もある。

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高度感たっぷりのナイフリッジ。
高所恐怖症の方にはお勧めできないコースだ。

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最も滑落事故の多い場所はこの辺りだが、以前通ったときよりもずいぶんと整備され、通過しやすくなった。
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同行者の上の登山者も、慎重に足場を確保している様子・・・
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見上げれば飛騨泣きが目前に迫る。
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雲海から頭を覗かせる笠ケ岳とその奥に白山。
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ここを通過すれば、A沢のコル。
一応最大の危険箇所は過ぎた。

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A沢のコル。
いつかは滑ってみたいA沢を見下ろす。

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キレットの通過で緊張を強いられたが、ここからは飛騨泣き。北穂高岳までの長い急登が待っている。

by sakusaku_fukafuka | 2009-08-28 07:37 | 2009 北アルプス縦走 2 キレット | Comments(10)

槍穂縦走 #3

たおやかな稜線から急峻な岩稜帯。変化に富んだ雲上のトレイル


北アルプス・槍ケ岳~北穂高岳縦走

大喰岳から南岳へ

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槍ケ岳の穂先へ登る登山者たち。
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大喰岳から一旦下り、中岳へ向かう。

大喰岳と中岳は目と鼻の先。
気持ちの良い稜線歩きをしているうちに、ハシゴを登れば中岳。
ただし、今回歩く3000m 峰の5座のうちの一つだ。

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このハシゴを登れば中岳。
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穂高連峰を一望するには、大喰岳より、ここ中岳の方に軍配が上がる。
目前に迫る穂高連峰の雄姿は、大キレットへ向かう登山者の気分を否が応でも高揚させる。

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中岳トップより、鞍部の水場へ下るも、一週間前には滔々と流れ、頭まで洗ったのに、この日は一滴も流れていなかった。
幾度もここを通っているが、すっかり水が涸れていたのは今回が初めて。
ここでの美味しい水の補給を当て込んできただけに、ここの水場の涸れはてた姿にはガッカリ・・・

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涸れた水場より、南岳(中央)を望む。
気をとりなして南岳へ・・・

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南岳へ向かう途中から、大喰岳の滑ったカールを振り返る。
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タテヤマリンドウ
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穂高連峰と笠ケ岳
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前回の縦走で下った横尾尾根と屏風の頭が東側(左)に見える。
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天候に恵まれ、涼風に吹かれながらの雲上のトレイルが心地よい。
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たおやかな稜線が続く。
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たまには、こんなところもアクセントになってよい。
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振り返ればいつも槍ケ岳。
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右に南岳。
この南岳へ向かう稜線から見える北穂高岳の眺めが好きだ。

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槍ケ岳も徐々に姿を小さくしていく。
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槍ケ岳から南岳まで約三時間あまり。
たおやかな稜線は長い歩きが苦にならないくらい気分爽快。

南岳山頂を過ぎると、大舞台の幕が下ろされたように、巨大な北穂高岳の岸壁が目前に現れ、キレットを目指す登山者を圧倒する。
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キレット入り口のオアシス、南岳小屋。
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南岳小屋の展望台より、これから向かう大キレットを望む。
北穂高岳山頂まで約3時間半あまりの行程だ。
両側に切れ落ちた痩せたナイフリッジ、落石多い岸壁の急登が待っている。
高揚してくる気分を抑えるように緊張感に包まれていく。

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by sakusaku_fukafuka | 2009-08-27 07:20 | 2009 北アルプス縦走 2 キレット | Comments(0)

槍穂縦走 #2

たおやかな稜線から急峻な岩稜帯。変化に富んだ雲上のトレイル


北アルプス・槍ケ岳~北穂高岳縦走

大喰岳おおばみだけの朝

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2:30am 起床。
一日半荒れ狂った風雨は、何事もなかったように収まり、夜空には星が瞬いている。
カメラを三脚にセットし、シャッターを開いたまま出発の準備にとりかかる。
大喰岳の向こうに乗鞍岳も見える。

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準備が整ったら、大喰岳でご来光を迎えるために槍ケ岳を出発。
今回のメインディッシュは大キレット。
槍の穂先にはGWに登っているので上がらない。

槍ケ岳を振り返るお気に入りの場所。
大喰岳の登りの途中より明け行く槍ケ岳。

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大喰岳山頂より。
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ご来光
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モルゲンロートの穂高連峰
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雲海と槍ケ岳
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雲海に浮かぶ常念岳
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笠ケ岳、遠くに白山
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同じ場所に立つ。 
5月のGWにスノーボードでこのポイントより大喰岳カールを滑った。
『あのときと同じ場所に立ってごらん』ということで、彼女に5月と同じ場所に立たせて記念撮影。
まだ真っ白だった三ヶ月前の穂高連峰の景色が蘇る。

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西鎌尾根と双六岳方面の朝。
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常念岳の向こうに噴煙棚引く浅間山。
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稜線を這う滝雲
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雲海から頭を覗かせた焼岳
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一頻り夜明けのドラマを堪能したら朝日に背中を押されるように南岳へ向かう。
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by sakusaku_fukafuka | 2009-08-25 07:38 | 2009 北アルプス縦走 2 キレット | Comments(8)

槍穂縦走 #1

たおやかな稜線から急峻な岩稜帯。変化に富んだ雲上のトレイル


北アルプス・槍ケ岳~北穂高岳縦走

序奏・上高地より槍ケ岳へ

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北アルプス縦走第二弾。
一週間前、燕岳より槍ケ岳を経由して南岳まで縦走。
その続きを今回、一部重複するが槍ケ岳より北穂高岳まで縦走、横尾より上高地へ戻るループ形の縦走に出かける。
まずはお決まりの上高地から穂高連峰の眺め。

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予報によると二日目、明日は雨模様。
朝の上高地は翌日の予報が信じられないくらいの快晴。
徳沢からは前穂高岳の稜線に白昼の月が浮かぶ。

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上高地を発って約三時間あまり。
横尾からは後日歩く南岳の稜線が、屏風岩と横尾尾根に挟まれるように見える。

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時間が経つにつれ気温も上がるが、樹林帯のハイクは有難いくらい涼しい。
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9:31am 槍見河原
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9:48am 二の俣
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エアコンの風が吹きつけるように、槍沢の冷気が心地よい。
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水力発電機。
これが見えれば槍沢ロッジももうすぐだ。

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ロッジで休憩。
ババ平を目指す途中、過日崩落のあった赤沢下部を通過。
巨大な岩の塊が、ダケカンバの樹木をなぎ倒してあちこちに散乱している。
この崩落は、5月17日に起こった。
思えば、GWにはここを往復したのであるから、崩落の危険に晒されていたわけだ・・・
思い返すとゾっとする・・・

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11時、ババ平キャンプ場到着。
ここでこの日は宿泊の予定。
だが・・・
1つ、日暮れまでは時間が十分過ぎるくらいある。
2つ、明日の天候は雨・・・

同行者と談合の末、ここでの宿泊は取りやめ、このまま槍ケ岳を目指すことにした。
本格的な登りはこれからで、大曲を過ぎたあたりからの登攀は苦しくなる。
しかし、明日、風雨に耐えながら歩くより、今日、頑張って槍を目指した方が遥かに楽だろうという結論に達した。

正面に東鎌尾根を見ながら槍ケ岳を目指して歩みを進める。

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大曲より燕岩や大喰岳を望む。
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ところどころ残る雪渓の横を通過しながら、最後の水場で2リットルの水を確保。
ザックに重さが加わる。

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グリーンバンドを過ぎる辺りから、視界は一気に悪くなる。
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槍ケ岳山荘手前の最後の急登。
疲労と、槍ケ岳テン場の空具合の不安から、殺生フュッテにての宿泊も考えたが、キレット越えの行程を考えると、殺生から槍ケ岳山荘までの登攀の時間的ロスは避けたい。
殺生の分岐点で迷ったが、ここまで頑張って登ってきたのだから、あと40分の急登を我慢し、稜線まで登ることにした。

牛歩で急登に耐える。

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槍ケ岳到着後、夜は台風ではなかろうかと思えるくらいの暴風雨に見舞われ、その雨は止むことを知らず翌日も荒れ狂い、一日何もすることなく停滞を余儀なくされた。
しかし、一日停滞しても、上高地から一気に槍ケ岳山荘まで登った事で時間的余裕ができたのは有難い。

江戸時代末期、槍ケ岳を開山したという播降上人ゆかりの岩屋で、天候の回復と大キレット通過の安全を祈願してきたが、好天に恵まれることを祈りつつ、荒れ狂う風と雨の音にさいなまれながら二度の夜を3000m の稜線で過ごした。

by sakusaku_fukafuka | 2009-08-24 09:48 | 2009 北アルプス縦走 2 キレット | Comments(2)

北アルプス表銀座縦走 #10

燕岳~槍ケ岳を結ぶ主稜線を行く


北アルプス・表銀座縦走

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天狗原から上高地へ

霧が晴れ、ほぼ全容を現した稜線。
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ほぼ同じ場所からの、雪景色の槍ケ岳。
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霧が晴れると圧倒的な迫力で北穂高岳の岸壁が迫る。
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同じく、雪景色の北穂高岳。(横尾尾根鞍部より)
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下ってきたルートを見上げると、稜線付近に下ろうとしている登山者の姿が数人見える。
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天狗原には、まだ相当な残雪がある。

Photo : George/Izumi
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どこから見ても飽きさせない槍ケ岳。
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天狗池へ向かう。
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『天狗池に映る槍ケ岳』・・・・・とタイトルを付けたいところだが、天狗池は、まだ雪の下。
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こちら、本物の天狗池。
南岳小屋には、『天狗池はもう見えるか?』という問い合わせが多いらしいが、ここに槍ケ岳の雄姿が映るのは9月頃ではなかろうか・・・

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朝の美しい景色を楽しんだら槍沢の天狗原分岐へ向かう。
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キャッキャ!っというけたたましい鳴き声に何かと思ったら、野生の猿のファミリー。
彼らに落石をおこされ、ヒヤ!っとする場面もあった。
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知恵があるだけに、人を威嚇したり、ある意味、あまり可愛いとは思えない猿たち。
数匹で雪渓の上を滑ったりして遊んでいる。
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そろそろ槍ケ岳ともお別れだ。
グリーンバンドの下まで下れば、もう槍ヶ岳は見えなくなる。

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槍沢の雪渓を行く
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槍ケ岳へ向かう登山道が見える。
槍へ向かうに、もっとも辛いのがこの写真に写っている大曲から上部にあたる部分だ。
遠目にも、槍へ向かう登山者の列が見えた。

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もうじき槍へ向かう登山道と合流する。
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天狗原分岐。
ここからは登ってくる登山者たちとすれ違いながら槍沢をひたすら下る。

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下ってきたルートを振り返ると、すでに稜線は再び霧に包まれつつある。
束の間の晴れ間だったようだ。
良いタイミングで下ってきたと、胸をなでおろす。

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8:40am ババ平着。
まだここから上高地を目指す。
変化の無い長い道のりを下るが、上高地までの道のりは幾度か載せているので、この先は割愛する。
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天候不安定な今年の傾向に、予報を見ては一喜一憂、天候の不安を抱えながらの山行も、なんとか嵐に見舞われることも無く概ね快晴の日々に恵まれ、念願だった表銀座を完走することができた。
次回、メンバーは替わるが、もう一度この槍沢を槍ケ岳まで詰め、大キレット越えで北穂高岳までの縦走をやる。
楽しみだ・・・・・

by sakusaku_fukafuka | 2009-08-22 08:06 | 2009 北アルプス縦走1 表銀座 | Comments(0)

北アルプス表銀座縦走 #9

燕岳~槍ケ岳を結ぶ主稜線を行く


北アルプス・表銀座縦走

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下山・南岳より天狗原へ

ガスに包まれたまま南岳の夜の帳が下り、朝は?と期待しつつ眠りについたが、朝も変わらず濃霧の中だった。
晴れることを期待しながらテントを撤収。
だが、霧が濃いので三脚をセットすることもなく、小屋の休憩所で夜が明けるのを待つと、仲間夫妻もテントを撤収して合流。
撮影を諦め、南岳の天狗原分岐け向かう。

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毎朝8時に更新される南岳のライブカメラ
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5:43am 天狗原分岐
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これから広い南岳の稜線とは違い、鎖場の多い痩せ尾根を下る。
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鎖、ハシゴが連続する。
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標高が下がると急に天狗原がガスの中から姿を現し、快晴の期待が膨らむ。
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良くあることだが、桐に巻かれていたのは上部だけで、標高が下がると晴れているようだ。
正面に常念岳も見えてきた。

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更に標高を下げると、一気に視界が開け、横尾右俣と屏風岩が目に入ってきた。
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屏風の頭と屏風岩の眺めが素晴らしい。
その向こうには、横尾あたりが見下ろせる。

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横尾尾根の鞍部。
2007年にここから右俣を滑ったことを思い出す。

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シルエットの常念岳
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西岳から大天井岳への稜線
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燕岳(霧に覆われている)、餓鬼岳、針ノ木岳方面の展望。
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横尾右俣と屏風の頭
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間合いをちゃんと計っているものの、人に警戒心をあまり見せないイワヒバリがまたやってきた。
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【タテヤマリンドウ】
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下ってきたルートを見上げると、徐々に霧が晴れつつある。
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横尾右俣をパノラマに
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歩きにくい岩稜帯を下ってくる George たち
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迫力ある屏風岩
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【ミネズオウ】 ツツジ科ミネズオウ属
高山の岩場などに生える常緑小低木。

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稜線付近も霧が晴れはじめ、槍ケ岳も姿を現した。
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南岳の稜線
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北穂高岳から槍ケ岳までのパノラマ。
中央は下ってきたルート。

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by sakusaku_fukafuka | 2009-08-21 08:50 | 2009 北アルプス縦走1 表銀座 | Comments(3)

北アルプス表銀座縦走 #8

燕岳~槍ケ岳を結ぶ主稜線を行く


北アルプス・表銀座縦走

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槍ケ岳より南岳へ

今回も次回も目的は別のところにあるのと、穂先には二度も登っているので槍の穂先に登る予定は無い。まったり、槍ケ岳山荘で寛いだら友人夫妻を追うように大喰岳へ向けて出立。
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槍ケ岳テン場。
約一週間後には槍ケ岳に再来。
きっとこのテン場にお世話になるだろう。

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ここから大喰岳を見ると、5月にすべりに来た時のことを思い出す。
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三ヶ月前、滑りに来た時の大喰岳。
ほぼ同じ場所から撮影。

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大喰岳の登りから槍ケ岳を振り返る。
ここから見る槍ヶ岳は好きなアングルの一つ。

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滑った大喰岳カール。
すべては冬へ。
自分の山行は滑るためのウェイトがとても大きいので、滑る、あるいは滑ったことがある斜面には非常に関心が高い。
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槍ケ岳へ到着したころは天候も良かったのであるが、昼近くからガスが出てきた。
ハシゴを通過し、中岳の山頂を踏み下を見下ろすと中岳の水場が見える。
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中岳の水場の源はこの雪渓。
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人影が見えたので「ヤッホ~~」と叫んでみたら、コダマのように返ってきた声は先に槍ケ岳を出発した仲間夫妻だった。
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ここの雪解け水は冷たくて美味しい。
山小屋で1㍑200円で購入する雨水よりは遥かに衛生的で旨い。
ここの水を飲めることを西岳からずっと待ち望んでいただけに、動けば音がするくらい腹に流し込む。
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ついでに頭も洗っちゃえ・・・・・・
ツ~~~~~ンと脳芯に響くくらい冷たくて気持ち良い。

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今回の山行の目的は、こうして滑れそうな斜面を確認することだ。
冬の時期、ここにどのような雪庇が発達するか、この時点では分からないが、常に滑れそうな斜面は要チェック。
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Photo : Geprge

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ガスの上がってきた稜線を南岳へ

Photo : George

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【アオノツガザクラ】 ツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木
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このルンゼは降雪期にはどうなるだろう・・・
ちょっとスノーボードには狭すぎる斜面かな・・・・・・・気になるところだ。

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今回もっともチェックしたかった斜面はここ。
横尾右俣へ同じスタンスで落ちていく斜面は最高だ。
ボトムの標高がおよそ2300m 。
稜線トップから約700m近い標高差を一気に滑り降りられる。
ボトムから4時間あれば登れるか?・・・・・・・

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こちら南沢もいい。
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あちこち斜面をチェックしながらも、南岳のテン場が見えてきた。

Photo : George

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南岳小屋とテント場
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西岳を朝出発してから、大休止を入れて8時間40分あまり。この日の宿泊地に着いた。

テントを設営して就寝までの空き時間を散策していると雷鳥と出会えた。
この時期は雷鳥の産卵期で、雛を連れた一家に良く出会う。

チョコチョコとテント場付近を歩き回る雛が可愛い。

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雛達を心配そうに見守る母親。
(目の上の赤い肉冠が薄いので雌だろう)

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母親の心配を他所にあちこち勝手に歩き回る雛たち。

一巣の平均産卵数は6個で、多い時は10個ほど生むようだ。
20-23日で孵化、10月上旬までの生存率は15-40% 。
自然環境の厳しさを思う。

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南岳のテン場の裏にはお花畑。
【キバナシャクナゲ】 ツツジ科
日本のシャクナゲで最も標高の高いところに分布する。 

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【チングルマ】 
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【ハクサンイチゲ】 
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雷鳥と戯れ、お花畑で花を愛でるうちに夜の帳。
濃霧に包まれた南岳で明日の天候を気にかけながら就寝。

by sakusaku_fukafuka | 2009-08-20 09:02 | 2009 北アルプス縦走1 表銀座 | Comments(4)

北アルプス表銀座縦走 #7

燕岳~槍ケ岳を結ぶ主稜線を行く


北アルプス・表銀座縦走

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東鎌尾根を槍ケ岳へ

テント撤収、いよいよ東鎌尾根だ。
軽く行動食を口にしたら、フュッテ西岳より水俣乗越へ向かって下る。

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せっかく高いところに居るのがもったいないくらい鞍部へ向けて一気に下る。
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槍穂の稜線を朝日が照らす。
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アップダウンを繰り返しながら徐々に標高を下げる。

Photo : Izumi
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雲海の彼方に剣岳。
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痩せ尾根、アップダウン、ハシゴ・・・・・・
重い荷物が肩にくる。

(Photo : George & Izumi)

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水俣乗越。
最低鞍部だ。
ここからは槍ケ岳へ向けて登り返す。

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時折姿を現す槍ケ岳。
見上げると、まだまだ遠い。

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【エゾシオガマ】  ゴマノハグサ科
シオガマギク属の多年草。

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【ウサギギク】 キク科ウサギギク属の多年草
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槍沢とババ平を俯瞰
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【アキノキリンソウ】 キク科アキノキリンソウ属の多年草
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これはクロウスゴだろうか?・・・・・不明
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延々とハシゴが設置されている。
思ったより東鎌尾根は歩きやすい。

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重い荷物に喘ぎながらひたすら登る。

Photo : George & Izumi

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空には荷揚げのヘリがけたたましい。
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このルートは槍ケ岳と北鎌尾根を見ながら登れるのがいい。
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喘ぎながらも槍が近づいてきた。
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ルート上かなりのハシゴが架けられている。
このアップダウンは体にこたえる。

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槍が近くに見えているのだが、なかなか景色が変わらない。
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【チングルマ】 同じエリアでも、高所ではまだ花盛りなのに、ちょっと標高が下がると既に花期を終えている。
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歩いてきた水俣乗越方面を振り返る
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すれ違った登山者が、「もう少しでフュッテ大槍ですよ」と声をかけて行った。
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槍と北鎌の眺めが美しい
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標高が上がるにつれ、穂高の眺めも良くなってくる。
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もうじきフュッテ大槍
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イワツメクサとイワギキョウ
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西岳から約2時間40分でフュッテ大槍到着。
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自分はここで大休止。
もう槍は目前だ。

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【イワベンケイ】 ベンケイソウ科
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槍は目前なので、景色を楽しみながらゆっくり登ろう。
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荒々しい岩稜帯が続くが、それほど歩き難くは無い。
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【タカネシオガマ】 ゴマノハグサ科 シオガマギク属
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【ミヤマオダマキ】 キンポウゲ科オダマキ属の多年草
個人的にはとても好きな花の一つ。

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続々と学生さんたちも登ってくる。
なかなか賑やかだ。
若さが羨ましい。

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もう少し・・・・・・・
このザレ場のトラバースを通過すれば槍ケ岳山荘。

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槍ケ岳山荘のテラスよりザレ場をトラバースする我輩。

Photo : George & Izumi

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四時間弱で槍ケ岳山荘到着。
テラスより東鎌尾根を振り返る。
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先行していたG&I夫妻と合流。
槍沢を俯瞰。

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我輩は、南岳で落ち合うことにしてG&I夫妻を見送り、山荘のスタッフで Snowboader でもある「みっちゃん」(中川) と槍沢&大喰岳を滑りに来たとき以来、約三ヶ月ぶりの再会を果たし、彼女の休憩時間を待ってまったり歓談。
オーストラリアから来ているサリーちゃんも交えて記念撮影。

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by sakusaku_fukafuka | 2009-08-19 10:13 | 2009 北アルプス縦走1 表銀座 | Comments(2)

北アルプス表銀座縦走 #6

燕岳~槍ケ岳を結ぶ主稜線を行く


北アルプス・表銀座縦走

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西岳の朝


常念乗越に docomo の携帯電話基地局が設置されて以来(5月上旬~10月下旬の期間限定運営)リアルタイムで天気予報などの情報を入手できる便利さは、山行の安全上からも有難いことだが、今年の異常気象はこの便利さもあまり役に立ちそうに無い。
(山での携帯電話利用は、山の静寂を破る懸念もあることから、賛否両論あり)

昨日の夕刻は濃霧に巻かれ、期待した夕焼けは望めなかった。
この日の朝も前日の時点での予報はかんばしく無かったのであるが、予定通り3時に起床して外を見ると星が瞬いている。
こうなるとのんびり寝ているどころではない。
急ぎテントを撤収。
夜明けの撮影の準備にかかる。

以下は撤収の準備にとりかかる我輩(Photo : George & Izumi)

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この時間の撮影はバルブ撮影が主なので、複数枚の露出をあわせるのが難しかったが、なんとか目立った露出の違いも無く、まぁまぁ見られるパノラマに仕上がった。

北穂高小屋(左)と槍ケ岳山荘に灯りが燈る。
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暗いうちから穂先へ登り、アルプスのご来光を待つ登山者のヘッドランプの灯りが、槍の穂先に見える。
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常念乗越の常念小屋にも灯りが燈る。
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ここ、フュッテ西岳でも朝食の準備が始まったようだ。
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夜が明けてくると、これから向かう東鎌尾根の全容が見えてきた。
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常念乗越からの雲海
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シルエットの常念岳
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撮影に余念がない我輩を George 達が撮影していた。
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霞む峰々
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ご来光

昨日の燕岳からの夜明けには敵わないが、悪天候を覆すように晴れた朝のご来光なのだから、これでよしとしよう。

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モルゲンロートの槍ケ岳
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この山行のあと、槍ケ岳からキレット越えで縦走の続きをやるので、北穂高岳と大キレットの展望は最も関心がある。
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北穂高岳~北鎌尾根の展望
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金色の斜陽に包まれる常念岳
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夜明けのドラマを楽しんだら、いよいよ東鎌尾根を通って槍ケ岳を目指す。

by sakusaku_fukafuka | 2009-08-18 08:56 | 2009 北アルプス縦走1 表銀座 | Comments(6)