願わくば会いたくないもの

梅雨が明けたというのにはっきりしない天気が相変わらず続く。
この日も苗場山手前のお花畑まで花を見に行くつもりで取り付きまで来たが、外は霧雨だ。
しかし、週末の駐車場は登山者の車であふれている。
外も白々と明けてくると、こんな霧雨の中でも出発していく登山者は後を絶たない。
目の前の山々は濃い霧の中。
北海道の大量遭難事故があったばかりだが、霧雨の中をこれだけの登山者が登っていくところを見ていると、そんな事件も『どこ吹く風』といった感じだ。
こんな天気でなければ5時には出発する予定だったが、出発していく登山者を見送りながら、まだどうするか決めかねていと空が明るくなり、時折太陽が雲間から顔をのぞかせるようになった。

7時半、自分にしては遅すぎる出発だが、お花畑までしか行く予定ではなかったので「ま、いいか・・・」と明るくなってきた空に押されて出発。

どこまでガスが上がってくれるか分からないが、こうして明るい空が覗くと晴れそうな方へ期待が傾く。
b0062024_2051044.jpg




下の芝のシラビソの森。
まだここは霧が明け切らない。

b0062024_2052727.jpg




ワタスゲも雨で濡れて、風に吹かれている時のような風情は無い。
b0062024_205816.jpg




中の芝付近はニッコウキスゲが最盛期を迎えたようだ。
b0062024_20591384.jpg

b0062024_20592315.jpg

b0062024_20593333.jpg

b0062024_210854.jpg




さて?・・・これもタテヤマリンドウか?・・・
タテヤマリンドウにしては、いささか小さすぎるように思うのだが・・・

b0062024_2121166.jpg




雷清水も近くなる頃、モウセンゴケのある場所があり、覗き込んでみると、食虫植物らしくしっかりと虫を捕食しているのが見てとれる。
b0062024_2142965.jpg




この次期、松ぼっくりが育つころで、個人的には、このシラビソの松ぼっくりがとても好きで、こうして見るのを楽しみにしている。
b0062024_2153931.jpg





と、ここまでは良かったのであるが、目的のお花畑のすぐ近くに、何か黒いものを発見・・・
良く見ると動いているので、カメラのレンズを望遠側にセットして引っ張ると、その黒いものの正体はツキノワグマだった。
どうやらニッコウキスゲのお花畑の中でお食事中のようだ。
彼も本能的に人間達と距離を測っているだろうが、会わないことに越したことは無い。
目的地のお花畑のすぐ傍なので、花の撮影などに夢中になっている隙に、振り向いたら後ろに熊が居た、なんていうことになると困るので、この日はここできびすを返して下山ときめこんだわけである。

b0062024_21101797.jpg

by sakusaku_fukafuka | 2009-07-28 21:13 | 2009 無雪期登山・夏 | Comments(14)

Commented by buebue at 2009-07-28 21:28
今、仕事で北海道に来ていますが、連日天気が悪いです。
トムラウシ山での遭難・・・死因が凍死なのも不謹慎ですが納得できます。

熊ですか?近くで会わなくてよかったですね。
遠くで見る分にはかわいいんですけど。
Commented by shibata at 2009-07-28 22:25 x
よかったですね~ばったり真正面でご対面ではなくて・・・・
キスゲもきれいですが、退散が正解ですね。
私は尾瀬で、・・・・・・距離はありましたが・・・・

20日からずっと不安定な天気、いつもなら夏山シーズン
団体ツアーはどうしているかと思っていました。
無理は禁物、身の丈にあった登山をしなくては・・・・と思います。
Commented by utinopetika2 at 2009-07-28 22:55
で、でた~。
山仲間が先月クマに出会い、重症を負ってしまいました。
向こうも必死なのでしょが、出会いたくないですね。
Commented by 常吉 at 2009-07-29 07:27 x
私も何年か前まではよくクマに遭ったのですが、最近はご無沙汰です。
上のURLはそれらの記録です。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2009-07-29 18:48
♣ buebue さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
いま、北海道ですか。
梅雨が無いといわれている北海道でも梅雨のような天気続きでしょうか。
トムラウシ山での遭難は本当に痛ましいですね。
あのような大惨事になる前に何とかならなかったものか、と悔やまれます。
低体温症=凍死ですから、夏山でも凍死が起こりうるということを改めて考えさせられました。

熊はこうして遠くから見ると本当に可愛いものです。
基本的には人間を怖がるとわかっていても、ふいに出くわすのは遠慮したいですね。
居るのがわかっていて行くのもどうかと思い、引き返しました。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2009-07-29 18:54
♣ shibata さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
はい、バッタリでなくて良かったですよ。
でも、ほとんどの人は知らないまま歩いていたようです。
行き会った人にはできる限り告知しましたけどね。
尾瀬も熊は多いですから、気をつけないといけませんね。

はい、あの痛ましい遭難事故は身の引き締まる思いがいたします。
元々ツアーというのは大嫌いで、自分は一度も参加したことはありませんが、夏も冬も同じで、ツアーという形態に懸念をもっていたことが事実となって現れたという思いがした事故でした。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2009-07-29 18:57
♣utinopetika さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
はい! 出ました!
ま、これだけ距離があれば大丈夫だとは思ったのですが、やはりご対面したくない相手ですので、さっさと退散した次第です。
お仲間は重症ですか?お気の毒様です。
そうならないように、やはり熊鈴などは必携ですね。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2009-07-29 18:59
♣ 常吉さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
常吉さんは、そうとう熊とご対面があるんですね。
武尊山は『熊に会いたければ武尊山に行け』と聞いたことがあります。
川場沢周辺とエビオスの辺りには特に多いとか・・・・・・
でも、何事も無くてよかったですね。
Commented by micho7 at 2009-07-30 12:04
先日、兵庫県の山中の棚田を見にいった時、熊注意の看板があり、
地元の人にも気をつけるよう言われました。
ホント、ドキドキしながら歩きました。
熊に会った時、どうすればよいか、ということも知っておく必要がありますね。
Commented by 松ぼっくり at 2009-07-30 14:58 x
熊が居たんですか。
距離はかなりです離れていたようですが、それでも怖かったでしょうね。

そう云えば、関東地方は、ずいぶん前に梅雨が明けたと言ったいましたねえ。
忘れていました。
だけどその後、また梅雨のようなお天気が続いたのでしょう。

今年は日照時間が短いので、農作物に被害が出ないかと
気にかかります。

Commented by sakusaku_fukafuka at 2009-07-30 15:04
♣ micho さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
こちらも、毎年里山に熊が出没するようになりました。
一説には農業後継者が少なくなり、反比例して耕作放棄地が増えてしまい、熊や野生動物が身を隠すのに都合が良い状況が生まれてしまったからだとも言いますね。
ただ、ここは奥深い山中なので熊にとってみれば、ホームグラウンドなのですね。
この後熊笹に隠れてしまって姿が見えなくなってしまいましたが、見えなくなると、ある意味、一層怖くなりますね。
こうなると人間とニアミスをする確立も高くなります。
ここはやはり彼らのエリアから我々人間が遠ざかるのが良いだろう、と下山した次第です。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2009-07-30 15:10
♣ 松ぼっくりさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
はい、距離は300m くらい離れていたでしょうか。
しかし、熊は人間よりよほど早く歩けますから、いつ目的の場所に現れるかわかりません。
ここから離れることに越したことはありませんね。

関東地方は早くに梅雨明け宣言が出ましたが、梅雨明け宣言が出る前よりも天気が優れませんでした。
なぜあんな状況で梅雨明け宣言を出したのか疑問をもちたくなるくらいでした。
やはり、松ぼっくりさんの懸念するように、作物には悪い影響が出始めています。
雨続きでレタスなどは腐ってしまいますし、露天で栽培していたトマトも大分雨にやられてしまいました。
早く夏らしい天気に戻って欲しいものですね。
Commented by hamabig at 2009-08-01 22:24
熊が出没する地域では、
花の撮影に夢中に成ってられませんね。 
Commented by sakusaku_fukafuka at 2009-08-02 01:02
♣ hamabig さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
はい、花の撮影に夢中になていたら、知らぬ間に後ろに熊がいた、なんていうのでは笑い話にもなりませんものね。
退散するに限ります。