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槍ケ岳残雪 #4

稜線漫遊・気の向くまま独りある記


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6時からの朝食も終り、下見も兼ねるので7時に山荘を出発。
まずは大喰沢の様子を見るために大喰岳へ登る。
大部分はしっかりとトレースがついていて歩きやすいが、陽が当たるのが遅い西向きの斜面は時間が早いためクラストしている。

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大喰岳より槍ケ岳。
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大喰沢を俯瞰するも、やっぱり雪面はガリガリ・・・
こちらの面は午後じゃないとだめか・・・

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大喰岳からの展望。










大喰岳より中ノ沢(中岳)の下見をしながら、これより歩く稜線を望む。
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同じ場所を昨年の秋の写真より。
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槍ケ岳を・・・
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山荘より1時間あまり、中岳直下に着いた。
中岳のハシゴは雪に埋もれることなく露出しているが、二つ目のハシゴを登り終えた上部のアイスバーンの登攀を試みたものの、我輩はアイス・ピトンなどのクライミング・ギヤは持ち合わせていない。
もし滑落したら間違いなく露出している岩盤の上に落下する。

一旦鞍部まで降りて別のルートを探すこととした。

下から仰ぎ見ると、どこでも上れそうなのだが、実際近づいてみると北向きのアイスバーンは何処も非常にデンジャラス。

ハシゴのルートは諦め、もし滑落しても風紋がアンカーになりそうな場所を狙って登ることにした。

ピッケルを打ち込み、アイゼンを蹴り、ガチガチに凍った急斜面にヒヤヒヤしながら、なんとか山上へ抜けた。
おそらく最もデンジャラスな箇所は15分ほどだったと思うが、非常に長く感じた。

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漸く中岳山頂、ホッと一息。
しかし、風が強く、寒くて長居はできない。

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中岳からの展望。











中岳より中ノ沢を俯瞰すると、やはりここもガリガリ・・・
ここも諦めて夏に下見をしたドロップポイントを視察に行くことにして、中岳を南岳へ向かって下る。
日溜まりになる南岳の東面は、山頂の寒さが嘘のように暖かい。


山荘を出て、景色や下見をしながらおよそ三時間弱で分岐到着。

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天狗原を見下ろすと、明日滑ることになる横尾尾根のコルに登山者が見える。
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夏に下見をしたドロップポイントは、この雪庇が落ちてからでないとドロップするのは無理だった。
トップから覗きたかったが、雪庇が大きく、危険すぎてそれも叶わず・・・
ここを滑るとしたら6月か・・・・・

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by sakusaku_fukafuka | 2010-05-14 10:39 | 2010 槍ケ岳残雪 | Comments(0)