谷川岳・万太郎山 GUNMA / NIGATA #6

苦あり楽あり、稜線漫歩独りツアー






万太郎山から土樽へ



(画像をクリックで拡大します)



赤谷川源流へ滑り込む。

ドロップポイントからボトムまでは気持ち良い滑り。

しかし、雪が緩んできたせいもあるが、このボトムはスノーボードには不向きかもしれない。
このコースは板をつけたまま移動ができるスキーに譲ろう。

この後どうするか思案したが、万太郎山の取り付きまでボトムを移動するのは止め、大障子ノ頭へ登り返すことにした。

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ボトムには巨大な穴がある。
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気温が上がり、背中にはジリジリと真夏のような太陽が照りつける。
飲料水はゼリー状のアミノバイタルが一個残っているだけ。

雪の表面をどかし、下から現れた綺麗な雪・・・とは言っても、福島源発から飛んできた新鮮な放射能入りだ・・・を口に含んだりしながら稜線を目指す。

およそ1時間20分、一昨日のドカ雪に足を取られながら漸く大障子避難小屋が見えてきた。
稜線まではもう少し・・・

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12:30 pm ようやく稜線。

かぐらの仲間と無線交信。
I & G 夫妻に、予想以上遅れていることを告げると、下山したら毛渡橋まで迎えに来てくれるとの事。
ありがたい。

毛渡橋に着くのは夜になるかもしれない事を申し送って万太郎山を目指す。

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大障子ノ頭。
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ここもいいシュートだ・・・・・・
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大障子ノ頭から万太郎山へ向かって下る時、短いが滑落した。
ヒヤヒヤだった大障子ノ頭の斜面を振り返る。

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万太郎山へ向かう登山者発見。

土樽から夏道ルートを登ってきたらしい登山者が独り稜線に見えた。

独りっきりの稜線で人間を見つけるとホっとしたりする。

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真夏?のような暑さに辟易している自分には、この万太郎山の最後の登りは壁のように思えた。
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漸く万太郎山稜線。
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やっと辿り着いた万太郎山。
エビス大黒の頭と仙ノ倉山が目前に迫る。

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休憩しながら谷川岳と滑り込んだ赤谷川源流、そして辿ってきたルートを振り返る。
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本当は、景色を楽しみながらここでランチといきたいところだが、土樽まで下ることを考えるとのんびりもしていられない。
軽く行動食を腹に放り込んだだけで滑走の準備に入る。

漸くこのツアーのメインイベント。
スノーボードを装着し、ドロップポイントより滑る斜面と毛渡沢を見下ろす。

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向かい側、仙ノ倉山から昨年撮影した万太郎山の全景。
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ボトムから滑った斜面を見上げる。

西向きの斜面なので、気温も上昇していることから雪質は諦めていたが思いのほか滑りは良かった。

ここまでの苦労が報われる思いに浸りながら、更に毛渡沢へ滑り込む。

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シッケイ付近を望む。
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仙ノ倉山(右)とエビス大黒ノ頭。
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毛渡沢ボトム付近から『シッケイの頭』
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毛渡沢とエビス大黒ノ頭が美しい。
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毛渡沢ボトム。

ラッセルの交代要員は居ない。
覚悟の上だが、ここから毛渡橋まで地獄ラッセルだ・・・・・・
 
少なくとも暗くならないうちに群大フュッテまでは着きたい。
毛渡沢のスノーブリッジを渡っては戻り、戻っては渡り、群大フュッテを目指す。

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午後四時三十分、なんとか暗くならないうちに群大フュッテに着いた。

ここからがまだ長い。
土樽まで延々と歩く。

滑り降りた万太郎山を群大フュッテ近くから見上げる。
しかし、感慨に耽っている間は無い。
もうすぐ暗くなる・・・・・・・ 
(いつもはここでランチをとるのだが、今回はそんな時間的余裕は無い。
土樽を目指して先を急ぐ)
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持ってきた飲料水は全て飲みつくした。
のどの渇きは限界・・・・・・
途中で沢の流れを見つけたので腹いっぱいこの水を飲んだ。

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毛渡沢の流れの音も大きくなり、時折関越自動車道を走る車の騒音も聞こえてくるようになる。
辺りは薄暗くなり、ヘッドランプを装着する。

途中でIzumi & George 夫妻から携帯電話が入り、毛渡橋で待っているとの事・・・
心配してくれていたスノーボード仲間 Ryon からも下山確認の電話が入る。

ようやくJR 上越線の陸橋が見えると、自分が乗る予定だった上りの電車が走っていくのを遠めに見送りながら毛渡橋に着く。

駐車スペースにはIzumi & George 夫妻がヘッドランプを振りながら出迎えてくれた。

多くの仲間達に支えられて、ちょっと無謀な?独り歩きのロングツアーを終えることが出来たのだと思う。
この今回のツアーの計画を告げた仲間たちと、車でピックアップしてくれたIzumi & George 夫妻にこの場を借りてお礼を申し上げたい。

お陰で土樽から19:30 分発の最終電車に乗ることができた。
土合駅に停めておいた車に戻り、この独りツアーを終えた。

by sakusaku_fukafuka | 2011-04-13 10:45 | 2011 雪山三昧・後期 | Comments(6)

Commented by kimiko_shibata1 at 2011-04-13 19:47
素晴らしい冒険でしたね!
支えられての成功、そんなことが言える謙虚なsakusakuさまだからこその成功です。
途中の滑落の記事にはびっくり
暑さというのもびっくり・・・なるほどボードもしょってのアルバイトですから
それにしても好天気、これも計算の上でしょうが、すべてが成功の鍵ですね。
万太郎山頂での赤いボードがいい風景です。
土樽山荘からのルートは少々存じていますので、楽しく拝読いたしました。
それにしても谷川の切れ込みは迫力ありました。
山頂から毛渡沢ボトムへの滑降は、時間にしてどれくらいですか?
お疲れ様!
Commented by utinopetika2 at 2011-04-13 20:00
巨大な穴、風が影響しているのでしょうか。
初めてみました。
日差しがあると、暑く感じられるようになったのですね。
もう春山ですものね。
余震が怖くて山に入っていませんが、写真で楽しませていただいています。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2011-04-14 00:10
♣ kimiko_shibata1 さん、コメントありがとうございます。

機動力のあるスキーには古くから楽しまれているコースですが、全行程約28km 中滑走する距離はほんのわずか。
スノーシュー歩行が行程の殆どを占めるスノーボーダーにとってはなかなか辛いコースです。
前々日にかなりの降雪があったため、更に歩行は困難さを増しました。
万太郎山トップから毛渡沢ボトムまでの滑走時間は写真を撮ったりしながら約20分程度でしたが、止まらず滑走すれば5分とかからないでしょう。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2011-04-14 00:16
♣ utinopetika2 さん、コメントありがとうございます。
理論的なことは良くわかりませんが、クレパスは雪庇などの自重で気温の上昇に伴い、落ちようとして裂けてくるのでは無いでしょうか・・・素人考えでそんな風に思っております。
それが降雪によって覆い隠されていることが多く、頻繁に落ちます。
稜線歩きはこんなクレパスに要注意ですね。
山は夏と冬が混在しているような感じです。
ボトム付近は熱が溜まるためでしょうか・・・水分をとってもとってもノドが乾くくらい暑いです。
この日も地震があったようで仲間達は心配しておりましたが、自分はほとんど感じませんでした。
Commented by 常吉 at 2011-04-16 07:49 x
素晴らしい山旅をやりましたね。我々スキーヤーでさえ歩きが長いというロングルート、よくぞボードで踏破されました。おめでとうございます!
私もスキーヤーにとっては同じくらい敷居が高い黒部湖横断を逡巡していたのですが、勇気付けられた思いです。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2011-04-16 14:00
♣ 常吉さん、コメントありがとございます。
もう何年も前から、日白山や仙ノ倉山から万太郎山西面を見るたびに滑ってみたいと思っていた場所なんです。
ただ、平標山側からアプローチしても、谷川岳からアプローチしても、またまた土樽から万太郎山に直接アプローチしてもなかなか大変なエリアです。
長い間温めてきた構想なので、終わってみるととても感慨深いです。
ようやく笑い話で思い出せるようになって来ましたね。