芝倉沢 渓谷の朝

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山はいつも癒しの対象でもあり、滑る対象でもある。
お気に入りの見慣れた景色もそれはそれでいいが、そこにシュプールを描こうとすると色んなアングルから見てみたくなる。
ツアーコースが書かれたガイドブックもあるが、そんなものよりも、自分の目で探し、検証し、アプローチしたほうが更に面白い。
そこが誰かによって既に滑られている場所であったとしてもだ。

唐突であるが、93才の現役の画家である《堀 文子さん》の信条としている言葉に『群れず、慣れず、頼らず』というのがある。
堀 文子さんは画家であるから世界は全く違うが、この言葉はまさに自分が思い描いているバックカントリー・スノーボードの真骨頂でもあると思っている。

『群れず』
基本はSolo、単独。
静かに山の景色を楽しみ至福の時を味わうには、山に同じ思いを寄せる気心知れた少人数の仲間か、独りがいい。

『慣れず』
絵画の世界なら、常に新しい創作を追求するためには、常に新鮮さを保ち感性を研ぎ澄ますと言うことでしょう。
山に当てはめれば、常に緊張感を持って、と解釈したい。

『頼らず』
全てのリスクを自分が背負う。
頼りになるのは自分だけ。

一旦なにか身に起これば誰かに頼らざるを得ないのだから、これは矛盾以外のなにものでもないが、雄大で美しい山はいつも怖い存在でもある。
畏敬の念を忘れまい。


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by sakusaku_fukafuka | 2012-03-11 22:05 | 2012 雪山三昧・後期 | Comments(4)

Commented by nabe_kuma at 2012-03-12 19:00
『群れず、慣れず、頼らず』 いい言葉ですね。
堀さんや,sakusaku_fukafukaさんのような 凄いSpecialistではないですが,
自分の生き方も やはり こうありたいと思います。
いつも素晴らしい画像をありがとうございます。
Commented by kimiko_shibata1 at 2012-03-13 06:52
どことなく冬の厚化粧とは違ってきていますね。
ただ、また降っています。そろそろ春へアクセルを踏んでほしいです。

堀氏の「群れず・慣れず・頼らず」・・大好きな私の信条でもあったのです。
同じ言葉に魅かれていたとは・・・
こんな厳しい山行ではありませんが、私も単独行か、夫との同行二人が基本です。
そんなですからもう行けない山塊もありますが、それでも「自分で行く山」を続けて行きますね。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2012-03-13 20:49
♣ nabe_kuma さん、コメントありがとうございます。
堀さんの言葉、いい言葉ですよね。
自分の山のありかたとも共通するものがあり、この言葉を耳にしたとき、「これだ」と思いました。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2012-03-13 20:52
♣ kimiko_shibata1 さん、コメントありがとうございます。
「冬来たりなば春遠からじ」
山を白く染めた雪もすっかり春の雪になりました。
久しぶりに今日は男体山が良く見えましたよ。
堀さんの言葉には感銘を受けました。
自分も、山に対する姿勢はかくありたい、と思いました。