谷川岳・マチガ沢『四ノ沢』
※ご承知の通り、三月に入って谷川岳で二件の遭難事故が起きており、二名の尊い命が失われております。
当ブログは雪山滑降を計画される方々に情報を提供することを目的とするものではありません。
山行を計画される場合はご自身で最新の情報を取得され、天候、経験、体力などを考慮し、自己の責任の下で行ってください。
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昨日同様今日もダメだろう・・・
と天気予報を見ながら諦めていた。
当然のことながら朝寝坊。
それでもやはり気になるのはBCスノーボーダーの悲しい性か?・・・・・・・
二階の窓を開けると、なんと晴れてるではないか・・・
大慌てでパッキング。
7時運航開始のロープウェイには乗れなくても、平日よりはましな時間に乗れるだろう、と急ぎ車を走らせる。
独りなら山で飯を食わなくてもいい。
朝飯兼行動食としてコンビニにでパンを購入。
帰宅した頃友達から届いたメールに「谷川岳を見てからでも行ける環境が羨ましい」と書いてあったが、こんなときは本当にそう思う。
今日はコンディションが良ければ『四ノ沢』。
悪ければ芝倉沢と決めた。
立体駐車場に車を入れると下山後が面倒だし、駐車料金も払いたくない。
下山後に車にすぐ戻れるところに駐車してロープウェイ駅までは歩く。
片道切符を買って乗り込むと登山者のパーティが乗り込む。
出遅れたかと思ったが、どうやらまだ早い方らしい・・・
昨日降った雪はスキー場内は吹き溜まりになるようで、けっこう深い。
今日はのっけからスノーシューは持ってこない。
全行程アイゼンで通す予定。
今のところ良い天気だが、谷川岳はいつもこれに騙される。
結果から言うと、今日も天気が良かったのはこのあと二時間くらいだ。
ここに立って谷川岳を望むと、四ノ沢のコンディションが気になる・・・・・・
登山者が何名か先行している。
稜線は締まっていて歩きやすい。
スノーシューは不要だ。
熊穴沢避難小屋ももうすっかり埋まっている。
↓は初冬の頃の避難小屋。
↓は今日の避難小屋。
まだ誰も滑ってない。
ノートラックだが、今日はここより気になるのは四ノ沢。
四ノ沢のコンディションがよければ、ここは後からぞろぞろ登ってくるツアーのご一行様たちに差し上げよう。
四ノ沢ドロップポイントから山頂を望む。
四ノ沢を俯瞰。
ピットチェックしてみたが、安定していて問題無さそう。
しかし、ピットチェックをしている間にどんどん雲行きが怪しくなってきて、滑り出すタイミングがなかなか掴めず、相当長い時間ドロップポイントに佇んでいた。
雪も降ってきて太陽が隠れると凹凸がまったく分からなくなる・・・・・・・・・
しかし、今滑らなかったら、更に視界は悪くなるだろう。
11時24分、意を決してGO!
風は強さを増し、雪も轟々と吹雪いてくるが雪は最高。
先日同様、この時期にしてこの雪質・・・・・・
トマノ耳直下からドロップポイントを振り返る。
本谷に合流してマチガ沢を俯瞰。
本谷はデブリのオンパレードで、一番良いセンターをデブリが占拠している。
気をつけないと跳ね飛ばされる。
部分部分板をずらしながら、良さそうなところを狙ってドロップ。
デブリの占拠。
ここはまったく滑れません・・・・・・
板は着けたままずらして降りる・・・・・・・・・
三ノ沢最下部。
雪崩がいつ落ちてくるか分からない、威圧感で怖いくらいだ・・・・
こんなところに長居は無用だがやっぱり確認しなきゃ・・・・・
もしかしたら今日は三ノ沢でもよかったかも?・・・
三ノ沢最下部からここまでは快適!
雄叫び上げながらマチガ沢を独りかっ飛ばす!
や~~家でコタツにあたってなくてよかった。
タイミング良く今季二度目の四ノ沢を滑ることができ、満足満足・・・・・・・・
by sakusaku_fukafuka | 2012-04-01 17:15 | Comments(4)
避難小屋の積雪も凄い事になっていますね。
写真を拝見して心拍数が上昇してきました。
因みに山頂直下で転倒してしまったら、下まで転がってしまうのでしょうか?
はい、谷川岳の天気はとても難しいです。
非難小屋は毎年埋まるのですが、今年は更に深いようです。
山頂直下ですか・・・そのときの雪の状態で何ともいえませんが、デブリがゴロゴロしていたらそれがアンカーになるかもしれませんね。
でもアイスバーンだったら止らないでしょう・・・・・・・
四ノ沢はほぼ北向なのでだいたい条件が良いのですが、本谷は稜線から落ちてくるデブリで中央部分はいつもダメですよね。
こんな雪は今季はもう最後でしょうか・・・・・