いざ芝倉沢へ  谷川岳(14th)・芝倉沢 Ⅲ

「諦めが肝心だよ」
というときもある・・・・・・・

「諦めなくてよかった」
というときもある・・・・・

今回は後者。

天候の先行は「神のみぞ知る」領域。
どんなに有能な気象予報士の予報でも、世界最速のスーパーコンピューターが弾きだした予報でも、予測どおりにならないのが「天候」だ。

自分の都合の良い方に判断したくなるのは人情。
ダメなら戻ることを前提に山頂直下まで来た時、「運」良くこの日の判断が報われた。

この山行が報われて欲しいのはもう一度、一ノ倉岳からの滑走時だ。
先着したスキーヤーのパーティも芝倉沢のガスが抜けるのを待っている。
我々も浅いクラックの間で風を避けながらその時を待つ。

状況は目まぐるしく変わる。
スキーを装着していつでも滑り出せる状態で控えているスキーヤーの皆さんも、滑り出そうとするとガスが吹き上げてくる状況に翻弄され、なかなか滑り出せないでいる。


そんなことを繰り返しながらも、スキーヤーの皆さんは待ちきれなくなったようで、視界のあまり良くない芝倉沢へ滑りこんで行った。

彼らが滑り込んで行ってからしばらく・・・・・
我々も重い腰を上げこの日のポイントまで移動。
滑り込みのタイミングを待つことにした。


スキーヤーたちのシュプール

(画像をクリックで拡大してご覧いただけます)
b0062024_7202412.jpg















スキーヤーの皆さんとは別の場所を滑るべく我々は更に茂倉岳寄りのポイントへ移動。
b0062024_721419.jpg















視界が束の間開け、ノドのところまで一瞬見えた。

いい斜度だ。

b0062024_7223855.jpg
















TAKA
b0062024_723151.jpg




b0062024_7231654.jpg




b0062024_7232720.jpg
















クラストしている「面」がエッジで剥がれ、砂が流れるような音を立ててボトムへ滑り落ちて行く。

我輩も・・・・・・・・・
b0062024_7243826.jpg



b0062024_7244890.jpg



b0062024_7245686.jpg
















ノド。
ここからが核心部、最も芝倉沢らしいところはこの先だ。
b0062024_7255645.jpg
















茂倉岳の東面に刻まれた我々の「跡」
b0062024_7263622.jpg















ノドへ・・・・・・・・・・・・

TAKA
b0062024_7271472.jpg



b0062024_7272488.jpg



b0062024_7273347.jpg



b0062024_7275435.jpg



b0062024_728294.jpg



b0062024_7281399.jpg



b0062024_7282114.jpg















この辺りまでは雪は案外滑ったが・・・・・・・・
S字が近くなるとストップ雪に悩まされたが、ま、これはこの時期ここでは当たり前のことだ。
b0062024_7304472.jpg














S字付近を埋め尽くす雪崩。
でも、今年はこれでも少ない方だ。
b0062024_732026.jpg














どうやらスキーヤーの皆さんはS字を滑って通過することを諦めたようで、板を担いで難所を渡り始めた。
b0062024_7323934.jpg














毎日変わる状況。
今日のこの先がどうなっているのかここからはわからないが、できるだけ早く通過したい場所なので我々は滑れるところまで板を脱ぐのはやめようぜ!
b0062024_7333896.jpg















いつ次の雪崩が落ちてくるかわからない。
芝倉沢S字の右岸をかすめるように滑り降り、板を脱がずに通過できた。

b0062024_7354896.jpg













誰かが後ろで板を引っ張ってるんじゃないの?
っていうくらい、笑いが出てしまうようなストップ雪。

あとはツリーを湯檜曽川沿いまで移動するのみ・・・
b0062024_7384249.jpg















ここからの堅炭尾根は美しいのだが、無造作に張り巡らされたJRの送電線が景観を損ねている。
なんて無神経な奴らが設計したのだろう、と毎回ここの景色を見上げるとき腹立たしく思うのだ。

b0062024_741583.jpg


 この斜面に数本のラインが刻まれていて不思議に思ったのだが、どうやらこちらの方たちのラインだったようだ。














板を履いたままストックで滑ろうと試みたが、この重い雪ではそれも適わず歩くことにした。
b0062024_7412499.jpg













標高を下げると天気も良い。
ポカポカ陽気で着ているものを一枚脱ぎ、気持ちよく湯檜曽川右岸を下る。
b0062024_7424082.jpg















大好きな武能岳を仰ぎ見る。
今年はあそこを滑らなかったなぁ~。。。。。
b0062024_7433429.jpg














ようやくマチガ沢出合。
b0062024_7445663.jpg
















マチガ沢出合、渡渉。
b0062024_7453183.jpg














15;17分。
予定より早く土合到着。
お疲れ様~~~

「運」良く晴れてくれて思いのほか楽しめた芝倉沢。
今シーズン諦め始めていただけに、うれしい一日となった。
b0062024_7481637.jpg

by sakusaku_fukafuka | 2013-03-28 08:02 | 2013 雪山三昧・後期 | Comments(2)

Commented by 目黒駅は品川区 at 2013-03-28 10:53 x
天気回復して良かったですね。先週の土曜日、視界が10mあるかないかの状況で2人組のスキーヤーが山頂から茂倉沢めざして行ったけど、無事帰ってこられたかな?
Commented by sakusaku_fukafuka at 2013-03-28 20:45
♣ 目黒駅は品川区さん、コメントありがとうございます。
はい、天候が運良く回復してくれて綺麗な景色と滑りを堪能することができました。
事故の形跡はありませんでしたし、そのようなニュースも聞いておりませんので、おそらく無事下山したのだと思いますよ。