強風とシュカブラの谷川岳
9割?は独りで山に入ってる自分だが、今日は旧知の山友ご案内。
待ち合わせの場所では満点の★空。
肝心の山は待ち合わせ場所からは見えず、たぶん大丈夫だろう、と祈りながら移動。
車を一台デポすることで、滑るエリアと下山場所の選択が広がるので一台を土合駅に置く。
この間関東地方を見舞った大雪の影響が尾を引いているのか、休日の割にはベースプラザは閑散としていた。
待ち合わせ場所は満点の★空だったが、ここまで来てみると強風が吹いている。
予報でも風が強い、と言っていたがまったくその通り。
しかし、ロープウェイは定刻に動いた。
スキーヤーが一人先行しているが、シールなのでまったく違うルートを歩いてる。
我々はスキー場のゲレンデ横をいつもどおり登り上げて田尻のトップに立つ。
薬師岳~俎嵓は厚い雲がすっぽり覆っていて《山》の全容は見えない。
晴れることを祈りながら、トップを目指す。
(画像をクリックで拡大します)
先行したスキーヤー(独り)のトレースにやっと乗っかったが、すべては使えない。
自分たちのルートを作りながら歩くも、強風に叩きつけられた雪面は硬いところもあり、歩くのに難儀することも殆ど無い。
毎度のことだが、ここだけは慎重に・・・・・・・・・・
ここでもスキーヤーのトレースは使わず、急登を直登。
俎嵓を正面に抱いて歩くが、ここからは強風の洗礼を受ける。
いつも凛々しい俎嵓も今日はご機嫌斜め?
熊穴を過ぎると更に風は強くなり、立っているのがやっとのくらい容赦なく叩きつけてくる。
強風は降り積もった雪も吹き飛ばし、ガチガチのシュカブラがシール歩行を困難にしているようで、スキーヤーもなかなか進めない様子。
時々立ち止まっては強風をやり過ごす。
やっとの思いで肩の小屋到着。
すっかり冷え切った体を小屋の中で温める。
ガスってはいるものの明るく、太陽の輪郭はわかる。
体温が戻るとさっそく滑走の準備に入るべく小屋を出ると一瞬ガスが抜けた。
ガスの切れるのを待ちながらエントリーポイントにて待ち、抜けた瞬間を見計らって広場へドロップ。
↓ 彼が一番良い瞬間を狙ったようだ。
Daisuke
もちろん登り返し。
ガスったとしても、今日は目的の場所はガスが抜けている。
上り返す。また強風とガスの中へ突入。
前に見える登山者たちも強風には難儀しているようす・・・・・・
遅々として進まない。
30分の我慢。
再度稜線到着。
やはりこの辺りの標高は回復の兆し無し
今日の目的のエントリーポイントへ移動。
お気に入りのエントリーポイント到着。
いい斜度です。
硬いシュカブラが発達しているので、面ツルの場所を狙おう。
Daisuke
Chami
狭いノドを通り抜ける。
TAKA
ノドを抜けて落ちたばかりの柔らかいデブリを突き抜け、広いバーンを一気に滑る。
我輩も・・・・・・・・・・・
Chami
晴れた日は何とも言えず美しい。
お気に入りのこの景色を眺めたくてここへやってくる。
真っ白な山塊とコバルトブルーの空。
何時まで見ていても飽きないお気に入りの景色だが、ここはデブリの巣。
長居無用だ。
後半は天候も回復た。
雪も良かったし、久しぶりに再会した仲間とのツアーも楽しかった。
お決まりの温泉で食事と入浴。
今日の余韻を胸に散会。
みんな! また一緒にやろう!
by sakusaku_fukafuka | 2014-02-12 05:15 | 2014 雪山三昧・中期 | Comments(0)