弓折岳南面

新穂高温泉無料駐車場。
今年は長期休暇が取りにくいGWのせいか、無料駐車場はガラガラ。

(画像をクリックで拡大します)

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寝不足のまま6:00am駐車場を出発。
新しくなった登山指導センターへ登山届を提出。
指導センターを6:30amを出発。

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猛々しい笠ケ岳の山塊を左手に見上げながら林道を行く。
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所々雪が切れているのでここはまだ板は担ぐ。
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中崎橋を渡り、左俣谷右岸へ。
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咲き始めたショウジョウバカマ。
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陽溜りにふきのとう。

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笠新道取り付き。

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ワサビ平小屋。

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ワサビ平の名のごとく、清流にワサビ。
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ワサビ平を過ぎ、抜戸からの最初のデブリを越えるころ目の前に弓折岳が聳える。
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昨年の規模を上回るデブリを越えるのに体力消耗。
気温もうなぎ昇りだ。
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大ノマ乗越も見えるようになってきたが凄まじいデブリの量に驚く。
昨年はここまで激しくなかった・・・・・・・・・

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絶え間なく落石があるので、一旦橋を渡り左岸からスノーブリッジを渡る。

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ここからが正念場。
デブリ越えと暑さとの戦いだ。
この辺りから寝不足の影響が出始める。

視線を移すと槍ヶ岳の稜線が見えてきた。

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前を見ると、スキーヤーがデブリを越えるのに難儀している様子。
そうとう参っているようだった。

我々は別ルートをとり、できるだけデブリの末端をトラバースする。

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イタドリケ原より秩父平辺りの稜線を見上げる。
デブリが相変わらずすごい。

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大ノマの山塊を左手に眺めながらイタドリケ原を行くも、歩いても歩いても景色が変わらん・・・
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今回一緒に登っているRyonが何か黒い動くものを発見。

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色は黄色くは無いけど、散歩しているのはなんと、長い冬眠から目覚めたプーさんではないか・・・・・・
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熊のプーさんはデブリの中に姿を消し、我々は更に登攀を続ける。
急登のデブリを難儀して越えていた先行の三人のスキーヤーたちもはるか後方にようやく姿を見せたが、どうやらバテているのは彼らも同様のようだ。
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あまりの暑さに耐え切れず、半袖になった。

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あちこちからスラフが滑り落ちてくる音が聞こえ、時々破裂音を棚引かせながら雪庇が落ちてくる。
見上げると大ノマ乗越の雪庇もヤバそう・・・・・・・・・・
いつ落ちても不思議ではない。

どうやら先行していた登山者もスキーヤーたちも大ノマ越えは諦めたようだ。
我々も乗越の雪庇の崩落を避けるために弓折の支稜へ取り付く。
かなりの急登のため、Ryonはシールを諦めアイゼンに履き替える。

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我輩はハラハラしながらも、何とかシールでジグを切りながら支稜へ登り上げた。
下を見るとスキーヤーたちもだいぶバテているようで、一向に進まないが、やがて我々同様、大ノマ乗越を諦めたようで、我々の登ってきた斜面に取り付いた。

稜線に登り上げると、目の前に槍ヶ岳が聳える。

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西に抜戸の稜線。
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体力の限界が近づいてきた。
上を見上げると弓折の稜線まではまだまだだ・・・・・・・・・・
ザックの重さが肩にのしかかってくる。

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大ノマから抜戸

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ようやくRyonも登ってきた。

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バテバテ・・・・・・・・

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後続のスキーヤーたちもようやく支稜に登り上げてきたようだが、見ているとスコップを出し、ビバークの準備に入ったのが見えた。
彼らもそうとうバテていたようで、稜線まで登り上げ、双六へ向かうのを諦めたようだ。

我々もそろそろ限界を感じ始め、ビバークの決断を迫られてきた。
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Ryonと相談して我々もビバークすることに決定。
我々はテントを持ってきてないので支稜の雪庇を利用して雪洞を掘ることにした。

本当は入り口よりも中の床面を高くしたかったのだが、雪庇の勾配がいささか緩めだったので低くなったが、体力も限界なのでこれで由としよう。

仕上がりまで約2時間。
早めの決断のお陰で暗くなる前に何とか掘り終えた。

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日没。
夜の帳が降りてきました。
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仕上げ後はすぐに雪を溶かして翌日の飲料水とアルファ米を戻すための湯を沸かす。
せっかく採ってきた「ふきのとう」は調理する元気もなく、出来上がったアルファ米にふりかけをかけて簡単な夕食を済ませた。
入り口をツェルトで覆い、銀紙マットを敷きシュラフに潜るとたちまち睡魔に襲われた。

幾度か目が覚めることもあったが、概ね良好。
ホッカホカの雪洞の中で快晴の朝を迎えた。

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翌朝外にでると快晴。
槍ヶ岳から穂高連峰にかけての稜線が美しい。

携帯も概ね良好に通じるので、まずは天気予報を確認。
ガク!
天気が良いのは明日までで、その後は下り坂。
5~6日ころは雨模様。
今日もこのあと天候が崩れそうな予報。

Ryonと相談の結果、残念だけど、今回はここから下山することに決定した。

しかし良い所にビバークした。
槍から穂高連峰の景色が素晴らしい。

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乗鞍岳
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我々より100mほど下でビバークしたスキーヤーたちは登り始めた。

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我々はここから下山。
雪がゆるむのをのんびり待ってここを滑り降りる予定。

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今日は連休後半の初日。
下を見ると相当数登ってくるのが見える。

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8:56am やっと雪が緩んできた。
のんびり待って雪がザラメになってきたことを確認して滑走の準備に入る。

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それでも日陰はまだちょっと硬め。
日当たりの良い斜面を選んでRyonからスタート。

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我輩
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Ryon
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シャバシャバの心地よい雪に笑みがこぼれます。
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イタドリケ原を滑り終え、左俣谷まで滑り降りた。

ここからはまた長い歩きだ。

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ワサビ平にて大休止。
ワサビの花が咲いている清流の水をガブガブと腹いっぱい飲んで喉を潤す。

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シールを張ったり板をセッティングし直したりが面倒なので、左俣谷を新穂高温泉まで担いて下った。

双六エリアを滑るのは今年は断念したが、天気が悪くならないうちにザラメの弓折岳南面を滑ることができたので由としよう。



帰りは松本へ出て、常吉さんお勧めの生姜焼き専門店《豚さん食堂》にて腹を満たし帰路についた。

追記:山から降りて食べた生姜焼きは美味でした。

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by sakusaku_fukafuka | 2014-05-05 01:51 | 2014 雪山三昧・後期 | Comments(12)

Commented by 常吉 at 2014-05-05 09:22 x
ワサビ平から上流は例年デブリに苦労するのですが今年は特に酷かったようですね。ただでさえ長い行程に加えてデブリ処理では消耗しますね。お疲れさまでした。

張り子の虎の私は今年は登山口にすら行きませんでしたが、来年はまた人の気配すらない素晴らしい黒部の奥地を堪能したいものです。

PS
豚さん食堂には50円追加で食べ放題の賄いカレーもあるのですが、渾身の生姜焼きと合わないのが残念です。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2014-05-05 10:06
>常吉さん、コメントありがとうございます。
今年のデブリはすごかったです。
先を行くスキーヤーたちの中にも、遠目にもバテているのが分かるほど体力を消耗している方もおられました。
例外なく我々もここでかなりの体力を消耗しました。
それに寝不足も追い打ちをかけ、支稜に登り上げた頃には体力の限界を感じました。
山はある程度の無理は承知ですが、ここまでバテてしまったことは過去と照らしあわせても初めてかもしれません。
おまけに天気も下り坂。
連れとリベンジを誓って(?)迷わず翌日下山と決めました。

空腹の下山後は新穂高温泉から松本まで「もつ」かな~~と思いましたが、せせらぎの湯で汗を流して、相方の希望もあって常吉さんお勧めの「豚さん食堂」に決めました。
や~~空腹も手伝ってとても美味でした。
また行くかもです。
Commented by utinopetika2 at 2014-05-05 21:51
こんな抜群のローケーションでのビバークなら、是非やってみたいです。
でも、デブリや標高差もあるようですし、登るのは大変なのでしょうね。
写真を拝見したり、地図を広げたり・・・長い事、こちらのブログを拝見させていただきました。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2014-05-06 09:25
> utinopetika さん、コメントありがとうございます。
ビバークした地点は鏡平よりちょっと標高を上げたところでしたから、槍ヶ岳、穂高連峰を見ることができるロケーションの良い場所でした。
大ノマ乗越のカールは上昇した空気の溜まりやすい場所のようで、この時期暑さにやられます。
気温の上昇で雪崩も頻繁に起きますのでちょっと危険ですね。
デブリも昨年とは比べ物にならないくらい多く、デブリの中を越えるのがとても大変でした。

Commented by mountainshark at 2014-05-07 14:52
消化不良とはこのことでしたか。
お疲れ様でした。
ここ数年GW後半は好天に恵まれていましたが今年は微妙で残念でしたよね。
私はなんとか念願のラインを落とせましたが、滑ったというより線で繋いだというなんとも悔いの残る1本でした。

常様おススメの豚さん食堂、私も行ってみます♪
Commented by sho-m1228 at 2014-05-07 21:11
おつかれさまです、今年は一日おきに降雪と気温上昇が訪れ、難しいコンディションでしたよね。
天気に合わせて山行するのが理想ですが、なかなかそう上手くいかないですよね。

fukafukaさんのブログは写真がたくさんあって、見てるだけで行った気になれます。
ただでさえ美しい北アルプス、朝の写真が更に美しいです。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2014-05-07 23:43
>mountainshark さん、コメントありがとうございます。
滑り的にはちょっと消化不良でしたが、GW中の山の遭難で行方不明を除いても現時点で16名が亡くなられていることを考えると、続行を断念したのは結果的には間違いではなかったようです。
年をとると奥へ行くのが年々難しくなってきます。
リベンジできたらいいな、と考えております。
「豚さん食堂」是非訪れてみてください。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2014-05-07 23:47
>sho さん、コメントありがとうございます。
ほんと・・・今年はコンディションの難しい年でした。
遭難事故も多発し、地震もあり。。。
自然の怖さを実感した山行でもありました。
天気に一喜一憂。
4日も5日も安定した日が続いてくれるのを望むのも無理がありますが、やはり天候を味方につけないとロングツアーは難しいですね。
貧乏性ですから撮った写真を捨てきれず、くだらないものまで掲載してしまいます。
Commented by szk at 2014-05-09 22:09 x
昨年双六小屋でお会いした、szkです。
私達夫婦は4日から双六に上がりました、お会いできるかと思っていましたが、入れ違いでした。
私達も大ノマでなく弓折経由で行ったのですが、この雪洞の跡見ました。これがfktさんのものだったとは!
私達は弓折から双六谷に滑り込んだものの重い荷物で満足に滑れず、5日の前線通過は停滞でやり過ごし、6日に蓮華谷と樅沢を滑り、7日に大ノマから帰りましたが、いずれも堅い斜面で、ナイスザラメには程遠かったです。
この山域にいられるだけで幸せなので、もちろん満足ですけど。
緩み具合は3日4日がよかったのかな。
予想外のビバークも、素晴らしき景色と滑りを楽しめたようで、さすがですね。

先月までは関越方面に通ってましたが、ニアミスばかりだったようで、お会いできませんでした。
またどこかの山でお会いできますことを楽しみにしています。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2014-05-10 07:50
>szk さん、コメントありがとうございます。
今年もやっぱり行かれたのですね。
私も「もしかしたら」szkさんたちにお会いできるかもしれない、というかすかな期待をしておりました。
しかし、寝不足からくる体調不良と疲労であえなくビバーク。
風も無い穏やかな夜だったこともあって、雪洞泊は快適だったので疲労はほぼ回復しましたが、天気予報は下り坂を予告しておりました。
加えて気温も低くなるということで、標高2500mを越える付近でのカリカリバーンには昨年の寒期到来で難儀しておりましたので、安全策で下山を決意しました。
下山後のTVのニュースでは涸沢岳や奥穂高岳での相次ぐ遭難事故を報じていましたので、双六エリアは穂高連峰ほど危険はではありませんが判断に間違いは無かったと思っております。
でも、szkさんも仰るとおり、あのエリアは「そこに居る」だけでも充実感がありますね。
私も還暦を迎え、体力も衰えていくばかりですが、できたらまたあのエリアに再挑戦したいとおもっております。
また奥深い山でお会いできることを楽しみにしております。
Commented by bphiro at 2014-05-17 12:15
こんにちわ<(_ _)>

最近スプリットボードが多くなりましたね!
sakusakuさんのも、やはり、普通の板よりもかなり調子は良いですか?

ビバークのタイミング、下山のジャッジとも流石ですね(^_-)

今年のGWは特に事故が多かったですが、判断ミスと安易な考えが多かったようですね・・・・・・・・・・・・・・

我々も最近、再度、山に対する心構えなんかを見直してるところです(^_^.)

それと、今回使用されてるザック、凄くパッキングし易そうですね!
どこのザックですか?

Commented by sakusaku_fukafuka at 2014-05-18 06:35
bphiro さん、コメントありがとうございます。
スプリットはやはり登りに特化した板で、滑りに関しては決して良いものではありません。
担がなければならない場合もありますが、その重さには辟易します。
この板、特に圧雪バーンの滑りにくさは特筆したいくらいです。
滑り重視の谷川ではこの板使うことは殆どありません。

今年の山岳事故、特に奥穂高岳周辺ではGW期間中だけでも15件だったそうですから、異常なくらい多発しましたね。
昨夜のニュースでも奥穂高岳で滑落事故があったようですし、他のパーティからも救助要請があったとか・・・
やはり天候の判断が最も重要なのかもしれません。

バックパックはOSPREY 60 です。
私は貧乏なので安いから買ったのですが、値段の割には使いやすく、このザックを使っている登山者を山で時々見かけます。