景勝地と水没する町

先日上田にチューンナップをしに行く道すがら、吾妻渓谷(耶馬溪の下流)の紅葉を見てきた。
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場所によってはまだちょっと早いけど、佳境を迎えたところもある。
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この美しい紅葉とは裏腹に、このすぐ上流域では八ツ場ダム(ヤンバダム)の建設工事が24時間体制で進んでる。
かつての衆院選挙で民主党政権が誕生し、時代にそぐわない国の直轄事業は全面的に見直す、というマニフェストによる事業中止で一時工事が中断したことがある。
その後建設工事は継続されることになって現在急ピッチで工事が進んでいる。

このダムは重力式コンクリートダムなだが、コンクリートを使うダム工事の殆どは水を堰き止めるのに使うセメントのプラントが現地に完成した時点で総工事の80%が終わると言われている。
つまり着想から始まり、現地調査、用地交渉、住民移転、そしてライフライン、道路、鉄道などの迂回を含む付帯工事にダム工事の殆どの時間が費やされる。
用地交渉、住民移転には反対運動もあったりして相当の時間がかかり、このダム工事も着工にいたるまで約40年という歳月が経っているわけだ。

ここにも耶馬渓という景勝地があり、ダムを建設することで約50%の渓谷が消滅する。
一度失った自然は、もう人間の手では再生できない。
ここを通ってここの景色を見るたびに複雑な心境になる。
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新しくできた橋の上から撮影しているが、この足元の直ぐ下まで水没するのだ。
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上流域
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by sakusaku_fukafuka | 2017-11-05 10:33 | Comments(0)