噴煙上げる浅間山 #2
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今回の山行の軌跡
夕べは雨も降ったのだろうか。
雨露に濡れた登山道は歩きにくい。
レインウェアのパンツだけでも履けば良かったのであるが、面倒がって軽く「いいや」とそのまま歩き始めた付がまわってきた。
ズボンはすでにぐっしょり濡れて歩きにくいくらい重くなっている。
足元にはひっそりとオトギリソウが咲いている。
あまり特徴がないので、うっかり通り過ぎてしまいそうになった
空を見上げるとだいぶ明るくなってきたような気配に気を良くして、もう少し先へ進んでみることに・・・
空が明るくなってきたのは気のせいだけではなかった。
正真正銘の青空が雲間から覗いた。
青空が見えたり雲に覆われたり、一喜一憂しながら、いつの間にか蛇骨岳よりも更に特徴の無い「仙人岳」に到着。
稜線はシャクナゲの花も見かけることが無くなり、ギザギザした岩場の連続は「鋸岳」が近くなったことを思わせる。
地図には「滑落危険」と書いてある。
時折濃い霧に巻かれるので、切り立っている湯ノ平高原側へ滑落しないように慎重に脚を進める。
「Jバンド」手前の小ピークで休憩していると青空がさっきよりも見えるようになり、天候の回復を期待できる状況になってきた。
(歩いてきた方を振り返る)
身を乗り出すようにして覗くと「湯ノ平高原」の景色が霧の中から浮かび上がってきた。
嬬恋村(群馬県側)には雲海も見える。
歩いてきたルートが今までよりはっきり見えるように・・・
見たかった浅間山からもガスが取れていく。
湯ノ平高原の全景。
いままで視界が利かなかっただけに、ガイドブックの写真でしか見たことがなかった湯ノ平高原を目の当たりにすると感激も一入であった。
視界の利かない中、あの稜線をずっと歩いてきたんだ・・・
すっかりガスが取れると、浅間山本峰の雄大な姿が目と鼻の先にある。
浅間山のみならず、鋸山もすっかり姿を現した。
これから、あのJバンドを下る。
晴れたらツバメ達が大空を舞い始めた。
彼らが自分のすぐ近くを通過すると、風を切るすさまじい音がする。
by sakusaku_fukafuka | 2008-08-01 15:33 | 2008 無雪期登山・夏 | Comments(6)
美しい湯の平高原!雄大な浅間山!
ツバメの空を切る羽音・・・
いい山行でしたね。
コメントありがとうございます。
はい、予報は一日中曇りマークでしたので、ガスは予測しておりませんでしたが、太陽も期待していませんでした。
曇っていても視界があればいいだろう、と思っていたので晴れ間が覗いたときは本当に嬉しかったですよ。
湯ノ平高原は本当に美しいです。
ここも昔噴火した跡なのだろうと思うと、古代へ思いを馳せたりしましたね。
コメントありがとうございます。
>GPSを携帯していると、帰宅してからも楽しめますよね。
はい、帰宅してからパソコンにデータを写す作業があるので、パソコンの画面で軌跡を見ながら山行を振り返るのは、また楽しいものです。
浅間山は活火山でもありますから、現在でも噴火の危険はあります。
かつて、噴火した爪痕があちこちに残っていますので、荒涼とした感じがありますね。
でも、湯ノ平高原などは荒涼としたなかにも、すでに樹木も育っていて広大な草原が広がっており、外輪山の斜面の熊笹帯はとても美しいです。
コンパクトな山なので、麓から長々歩いて、浅間山荘、一の鳥居、二の鳥居、湯の平から浅間往復、黒斑から車坂へ下りるのが好きなコースです。
唐松の黄葉するころ、また出かけてみたくなりました^^
コメントありがとうございます。
そういえば、 moraisan さんは、いつも浅間を眺めてるんですね。
自分は登るのは初めてでしたが、なかなか良い山でした。
遠めには良く眺める山ですが、外輪山の内側にあんなに広い湯ノ平高原があるなんてイメージできませんでした。
やはり実際に歩いてみないとわからないものですね。