2009年 07月 01日 ( 1 )

谷川連峰馬蹄形縦走 #3

思い出のトレイルを辿る

谷川連峰馬蹄形縦走

【ムシトリスミレ】 タヌキモ科ムシトリスミレ属
 
山地~高山のやや湿った岩壁や草地に生える草丈3~5cmの多年生の食虫植物。
スミレと似ているがスミレの仲間ではない。
根元に集まった葉はロゼット状になっており、内側に巻いている。
花ではなく、粘液のある葉で虫を補足して消化する。

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朝日岳に近づくにつれ、ホソバヒナウスユキソウが目立つようになってきた。
今回の山行はタイミングよく、ちょうどヒナウスユキソウの最盛期に出会うことができたようだ。
【ホソバヒナウスユキソウ】 キク科ウスユキソウ属
ヨーロッパ産のエーデルワイスの近縁種。
この日本版エーデルワイスは尾瀬の至仏山と、ここ谷川連峰の朝日岳、それに谷川岳の蛇紋岩地帯だけに生育する貴重な植物だ。

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チングルマも見ごろ。
【チングルマ】 バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木
花も美しいが、チングルマは花が終わった後も綿毛が逆光に輝いて美しい。
どう見てもこれは草のように見えるが、れっきとした木(落葉低木)なのである。
チングルマの名の由来は、その種子の綿毛が風車に似ているところからきているそうな・・・
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こちらが、その種子。(白馬三山・鑓ケ岳にて)

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花を愛でながら歩いていたら、もう朝日岳直下。
これを左に巻けば山頂だ。

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ここにも前出のナエバキスミレ。
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12:20pm 朝日岳山頂。
山頂には二人先に登山者が居ただけ。
静かな山頂だ。

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山頂で大休止をとりながら、他の二人の登山者と歓談。
今日の宿泊予定の清水峠・白崩非難小屋の状況を教えていただいたが、汚いのと臭いことで、とても泊まれる状況ではないとの情報を得た。

登山者から最新情報を得たことで、この山行に大きな誤算が生じてしまった・・・・・
谷川連峰には営業小屋が二つある。
一つは谷川岳の肩の小屋。もう一つは蓬峠の蓬フュッテだ。
今回は無料の非難小屋泊まりの計画であったので、金銭は必要が無い。
もし、仮に使うとすれば肩の小屋くらいなので、小銭を少々持ったくらいで、無用と思われるお金は持参しなかった。
もし、白崩非難小屋が使えないくらいひどいことになっているとすると、イヤでも茂倉岳非難小屋まで行かなくてはならない・・・
茂倉岳まで行かなければならないとすると、清水峠から更に5時間半は余計に歩かなければならない。
ここ、朝日岳からなら、7時間余り。
予定より三時間遅れで出発したことを今更ながら後悔した。

取り合えず、どうするかは清水峠に行ってから考えることにし、朝日岳の水場へ立ち寄る。

ジャンクションピーク(前方)手前を右に折れ、宝川温泉へ下るルートの途中に水場がある。
遠く、越後駒ケ岳や中ノ岳も見える。
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土合から清水峠までの間で唯一の水場、朝日岳の水場にて2㍑の水筒に飲料水を補給する。
清水峠の水場は三箇所あるが、涸れている可能性が高いので、ここで補給をしないと蓬峠までは水場が無い。

朝日岳の山頂近くに湧く清水。
冷たくてとても美味しい。

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 【ハクサンコザクラ】  サクラソウ科サクラソウ属
ハクサンコザクラとユキワリソウはよく似ていて一見区別しにくいが、こちらはハクサンコザクラ。
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【イワイチョウ】 ミツガシワ科イワイチョウ属
高山のやや湿った所、湿地に生える多年草で、葉がイチョウの葉に似ていることからこの名がついたらしい。

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ジャンクションピークより振り返る。
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ジャンクションピークからは清水峠まで一気に下る。
ジャンクションピークには柄沢山を経由して巻機山へ連なるルートがあるが、今は廃道になっていて、藪漕ぎのワンゲルのエリアだ。

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熊笹が美しいのは谷川連峰の特徴だ。
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清水峠、七ツ小屋山、大源太山を望む。
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大源太山
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清水峠までは気持ちよい下りだ。
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右側がガレている。
急ぐといささか危険だ。

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清水峠を望遠側で引っ張る。
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気温が上昇してきた。
下りでも、かなり暑い。
傍らにはタテヤマリンドウ

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下っても、下っても、なかなか近づかないように感じる清水峠。
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しかし、面白いもので、振り返るとずいぶんと下ってきているのである。
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ずいぶん以前に登った大源太山。
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小さい池の淵にもタテヤマリンドウが見ごろ。
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JRの送電線越しに七ツ小屋山。
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登山道は抉れ、降雨時には小川と化す。
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漸く清水峠。
大きな小屋はJRの送電線監視小屋だ。
登山者用に解放されている非難小屋は手前の小さい小屋。
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いざ、ドアを開けて中を確認してみたら、朝日岳で登山者から教えていただいたとおり、高床式になっている床の下にはゴミが相当捨ててある。
心無い登山者が出したゴミがそのまま放置してある。言葉が無い・・・・・・・・・
誰かが捨てれば、その次利用した登山者が真似て捨てていく・・・・・・・
その繰り返しだろう。
チリも積もれば、だ。
娘とここに泊まったころはもっと綺麗だったのに、残念・・・・・・・

ゴミだけならいざ知らず、言われたとおり、匂いもそうとうなものだ。
悪臭にいたたまれなくなって外に出たが、とても、このひどい匂いとゴミに囲まれて一夜を明かす気にはなれない。
ここでショックに打ちのめされている間は無い。
意を決して、茂倉岳まで足を伸ばすことにして清水峠を出発。
茂倉岳非難小屋までとなると、あと5時間か・・・

by sakusaku_fukafuka | 2009-07-01 09:43 | 2009 谷川連峰馬蹄形縦走 | Comments(4)