二日目、快晴。
前日の疲れで早く就寝したお陰で体調も良好。
外へ出てみると燕山荘辺りから朝陽が昇るところだった。
(画像をクリックで拡大します)
周囲の山並みも紅く染まり始めてくる。
二日目の一本目は樅沢岳山頂からモミ沢へ滑り込む予定。
双六岳(山頂はここからは見えない)とまだ営業していない双六小屋
大ノマ岳、抜戸岳、そして奥に笠ケ岳
日が昇りきった笠ケ岳
雪が緩むのをのんびり待っていると、早発ちして黒部五郎小舎へピストンで行ってくると言っていたNさんが丸山の山頂付近を歩いているのが望遠レンズで捉えられた。
8時を回ったので吾輩ものんびり樅沢岳山頂を目指すことに。。。
モミ沢下部
野口五郎岳。
縦走したのが懐かしい・・・
樅沢岳トップ。
稜線より槍ヶ岳を望むが、飛騨沢の雪解けが進んでいる。
割れまくり左俣谷
のんびり登って山頂で雪が緩むのを更に待って11時。
モミ沢を源頭から滑ろうかとも思ったのだが、モミ沢源頭部に移動すると標高を落として斜面も緩斜面になりすぎるので、樅沢岳トップからモミ沢へ滑ることにした。
結果的には予想よりストライプが激しくて、ビンディングが緩むほどだった。
樅沢岳トップからモミ沢を俯瞰。
いざ・・・・・・・
や~~縦ストライプの溝がすごかったな~~
湯俣川合流まで滑り降りようかと思ったのだが、モミ沢の緩斜面になってから縦ストライプとは違った凹凸が激しくて楽しくない・・・
登り返す距離が長くなるだけ無駄だ。
加えて雪が解けたゴルジュにはまったら災難だ。
モミ沢右俣から小屋の鞍部へ登り返すことにした。
二本目は再度樅沢岳トップまで登る予定なので、登り返しの距離は長い・・・
ここからでも、見上げただけでうんざりするほどある・・・(稜線は見えない)
鞍部が小屋のある場所・・・
やっと見えてきたが。直登あるのみ・・・
それでも約1時間10分で小屋まで登り上げた。
でも、二本目をやるので小屋にや立ち寄らず再度さっきの樅沢岳山頂を目指す。
ここからは雪が消えた登山道を登るので板は担ぎ、だ・・・
鷲羽岳が良く見える
二本目は樅沢岳トップからここを滑る予定。
ちょっと雪が切れてるが、今日ならまだ大丈夫だろう・・・
朝とは違い、雪が緩んできたので踏抜きが多く、山頂付近はいささか難儀・・・
祖父岳。
鞍部に三俣山荘。
(今年はずいぶん建物の姿が良く見える。雪の少なさがうかがえる)
樅沢岳山頂から景色を楽しんでいたら、なんと、朝黒部五郎小舎へ向かったA さんが本当にピストンで戻ってくるのが丸山の山頂に見えた。
タフな御仁だな~~恐れいります・・・・・・・
三俣蓮華岳と祖父岳の間に薬師岳が見える。
今年はいたるところ縦縞だらけなのがわかる
鏡平を俯瞰。
何度も見てしまう槍ヶ岳。
鷲羽岳。
こうして景色を楽しんでいると、「ここ」にいることの幸せ感を満喫できる。
春とはいえ、日が陰ると緩んだ雪はたちまち硬くなってくる。
景色を眺めるのはこれくらいにしてガチガチにならないうちに二本目の滑走に入る。
樅沢岳東面とは違ってこちら側(西)は緩斜面。
双六谷にある小屋へ向かって一気に滑り降りる。
二本目を終え、スノーボードを小屋の中へ立てかけ、撮影も兼ねて家に一人留守番をしている母に電話をかけるために、この日三度目の樅沢岳へ登る。
黒部五郎を往復してきたN さんのことが気になって登山道から振り返ると、双六岳東面を小屋に向かってショートスキーで滑り降りて来る姿が確認できた。
樅沢岳へ向かって登山道を登っていると双六谷を小屋へ向かって登ってくるスキーヤーが二人・・・・・・
樅沢岳の上に早くも月が昇ってきた。
夕食の餌でも探しているのかな。。。イワヒバリ
今日三度目の樅沢岳山頂。
ここまで来ると電話が完璧に通じる。
家に電話すると「何も変わったことはない」ということで一安心。
撮影も兼ねて登ってきたのだが、西に発達した雲のお陰で景色は期待したほどにならず、寒さに耐えられずに下山。
小屋へ戻り冬期小屋の入り口から中を除くと我輩を呼ぶ声・・・・・・・・・・・・
なんとシーズン終盤にして初再会の常吉さんとスガーさんではないか。
樅沢岳に登る登山道から双六谷を小屋へ向かって登ってくる二人のパーティは常吉さんとスガーさんのお二人だったのだ。
こんな山奥で偶然にも逢えることの嬉しさから時の経つのも忘れて山談義に花を咲かせました。