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雪虫

つい3日前に今年初めて『雪虫』を見かけた。
白い綿に包まれたようなこの虫が宙を優雅に舞うようになると雪が降る、と昔から言われていたが、里に今日本当に初雪が降った。

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雪虫は冬の訪れを告げる風物詩でもあるが、3~5mm程度の一見この可愛らしい小さい生き物の正体は実は『アブラムシ科』に属する昆虫。
つまりアブラムシの仲間なのである。
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作家故井上靖の自叙伝的小節三部作のうち、伊豆の湯ヶ島の祖母の元で過ごした幼年期を描いた『しろばんば』のタイトルにもなった生き物だ。

その一説に、『夕方になると、決まって村の子供たちは口々に ”しろばんば、しろばんば”と叫びながら、家の前の街道をあっちに走ったり、こっちに走ったりしながら、
夕闇のたちこめ始めた空間を綿屑でも舞っているように浮遊している白い生きものを追いかけて遊んだ』というのがある。

幼年期我輩も同じようにこの小さな虫を追いかけて遊んだ思い出があるので、この小説には共感を覚える。

雪虫は特に熱に弱く、人間の体温でもよわってしまうほどか弱いのである。

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雪虫が飛んでから三日目の今日、雪虫を撮影したリンゴ園にも初雪が積もった。

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『しろばんば』また読み返してみようかな~・・・・・・・・

# by sakusaku_fukafuka | 2016-11-24 16:41 | ほか・生活風景 | Comments(0)

今朝の谷川岳

出勤途上に撮影。
根雪になるといいな。
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平標山~仙ノ倉山~エビス大黒ノ頭
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# by sakusaku_fukafuka | 2016-11-17 20:58 | ほか・生活風景 | Comments(0)

谷川岳・雪に触れに・・・

快晴。

先週は寝過ごして谷川岳に登りそこねたので、今回はチャンスを逃すまいとしっかり準備。

市街地から望む谷川岳は更に白さを増している。

(画像をクリックで拡大します)
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更に近づいて土合から望む。
早くあの雪に触れてみたい。
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さぞロープウェイのベースプラザは混雑しているかと思いきや、チケット売り場はガラガラ・・・・・・・
山上駅へ向かうロープウェイも従業員が三名乗っている他は客は俺一人。

あとでわかったことだが、今日のロープウェイは7時運行開始。
てっきり8時だと思っていた吾輩は結局出遅れたわけだ。
道理で空いているわけだ、と納得。

白くなった谷川岳を間近で見上げると心が逸る。

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朝の冷え込みで凍っている雪を踏みつける音が、シーズン始めだとなんか心地よいもんだ。
日が高くなれば雪も溶け、アイゼンは要らないだろう、と家においてきた。
多少は滑るものの全く問題ない。

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熊穴沢避難小屋
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俎嵓山稜、いいねー、この眺め。

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肩の広場。
もうちょっと降れば、ここだけなら滑れんだが・・・・・・・・
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ん~~~~~・・・・・・・
いいねー、ここ・・・・・・・・・
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富士浅間神社奥の院
一応シーズン間近なので、安全祈願。
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今日はほとんどの登山者たちの口から「きれいだねー」と感嘆の声が漏れていたけど、北アルプスの白馬三山まで見えて今日は本当にきれいだ。
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オキノ耳からトマノ耳。

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四の沢。
当然のことだけど、まだまだだね~~
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こちら三の沢
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四の沢のエントリーポイントからトマ&オキノ耳
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今日はけっこうのんびり山行だった。
下山はトレイルランニングやクライミングをやっているという、山頂で行き会ったロシアのチャーミングなお嬢さんたちと賑やか下山。
ロシア語は全くわからないけど、彼女たちは日本語の日常会話は上手なので会話は全く問題なし。

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下山したら温泉に入りたい、という彼女たちを『鈴森の湯』までご案内して帰宅。

待ちに待った雪の谷川岳、やっぱりいいなぁ~~。

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# by sakusaku_fukafuka | 2016-11-13 19:49 | 2016無雪期登山 | Comments(4)

谷川岳初冠雪

夕べ風が強くて冷たかった。
その風の冷たさから「もしかしたら谷川は雪かも?」

気になって起床してすぐに谷川岳を見に外に出たが、広く雲が覆っていて全く見えず。
もう一度時間を置いて確認したら夕べの「もしかしたら」は的中して、うっすらと雪化粧。
最も顕著だったのはオジカザワの南斜面で、だいぶ白かった。

(画像をクリックで拡大します)

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オジカザワの頭
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山頂付近
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# by sakusaku_fukafuka | 2016-10-30 14:18 | ほか・生活風景 | Comments(2)

御神楽岳初秋

登山した日から二週間も過ぎてしまって、やっとレポートアップ(笑)

今回は初登山である「下越の谷川岳」と言われる『御神楽岳』。


週末というか、主に日曜日しか山に登れない吾輩にとっては、今年も週末に天気が悪い、という日が多かった。
そんなわけで、短い紅葉シーズンに合わせて山をやりたいと思っていたがなかなか実行に移せないでいた。

今年始めに御神楽岳をやっていたRyonとは、かねてから紅葉に時期に「御神楽岳」をやりたいので案内をお願いしていたんだが、そのチャンスがやっとやってきた。
一度登っているRyonの提案で今回は「蝉ケ平」から登って「室谷」に下山するというプラン。



群馬からは遠いので、前日に移動して磐越道安田ICの市営無料駐車場に車泊。
Ryon、チャミ、大介君と車泊した駐車場で待ち合わせ。

まずは車二台で「室谷」に移動。
(画像をクリックで拡大します)
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Ryonの車を室谷にデポしたらチャミの車に同乗して「蝉ケ平」へ移動。

蝉ケ平には4台ほど車が駐車してあり、すでに出発した登山者も居るようだ。

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6:30am
登山届を投函。
「栄太郎新道」が今回のルート。

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やがて稜線に朝日が当たる。
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なんか、のっけからヤバそうな左岸を行く。
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おそらく陽が射さないからだろう、苔むした岩肌は滑って怖い。
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同じような沢がいくつもある。
気を抜くと滑って危険。
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一時間強で「湯沢出合」
いきなり目の前に憧れの御神楽岳が聳えている。
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湯沢出合を過ぎるといきなり急登が始まる。
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花らしい花はすでに終わってしまったが、登山道脇に「オヤマボクチ」を見つけた。

Photo=Ryon
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少し高度を上げると御神楽岳の勇姿が目の当たりに見える。
下越の名峰に相応しい峻険な岸壁に感動。
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登りはかなりきつい。
下越の谷川岳とも言われるが、ここの登りは谷川岳の西黒尾根を凌駕する急登の連続だ。
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もちろん、鎖場の連続である。
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9:20 am
有名な『股すり岩』である。
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股スリ岩を過ぎたあとも、岩場の連続だ。
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急峻な尾根をひたすら登る。
眼下に登ってきたルートが・・・・・・・
Photo=Ryon
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鎖場、もう何箇所目か覚えてません。
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だいぶ紅葉が進んできました。
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やっと湯沢の頭。
山頂に到着しようとする登山者が肉眼で捉えられたが、「速いな~」とただ驚くばかり・・・・・・・
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高度を稼ぐごとに紅葉が色づいてくる。
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室谷への分岐付近から登ってきたルートを俯瞰。
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分岐を振り返る。
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このあたりが最も紅葉していた。

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12:30
山頂到着。

この頃山のランチの定番『豚肉の生姜焼き』
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周囲の景色にしばし見惚れる。
遠くに飯豊連峰が懐かしい。

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ランチも済んだら下山。
山頂を振り返る。
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こちら下山道も栄太郎新道に劣らず濡れていて怖い。
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美しいブナ林
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16:00
室谷到着。
や~長かったなぁ。
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かくして初御神楽岳登山を終えました。
このあと蝉ケ平登山口へ戻り、デポしておいた車を回収。温泉で汗を流して食事。

御神楽岳、険しいけどとってもいい山でした。

# by sakusaku_fukafuka | 2016-10-27 23:08 | 2016無雪期登山 | Comments(0)