遅れ馳せながら昨日20日に2023-2024 Seasonの滑り初め。
例年なら谷川岳『肩の広場』付近を滑って滑り初めとするところだが、天神平スキー場by星野リゾートの今シーズンの営業方針を見てテンションが下がってしまい、今季の滑り初めは『かぐら』となった。
以下はあくまでも私の個人的見解であって、全てのローカルの意見ではないことを前提に書くが、スキー場関係の経営が東武から星野リゾートに変わり、どのくらい改善されるのだろう、と期待も大きかったのだが、ローカルにとっては今時点では改善というより改悪といってもいいくらい期待外れの結果となっている。
東武の時代に傷んでしまった設備改修工事に多額の費用がかかっている、ということは聞いているので、リフト料金が上がるのは止むを得ない事情かもしれないという点では理解できるが、最も期待を裏切られた事案は大きくは二つあって①シーズン券の廃止である。もう一つは②HPに記載されている文言「スキー場内外問わず、スキー・スノーボードを持ってロープウェイをご乗車されるお客様は1日券のみの販売(ロープウェイ単体往復は不可)となりますので、あらかじめご承知おきください」である。
つまり、登山者は往復¥3,000のロープウェイ乗車券を買えるが、スキーやスノーボードを持った谷川岳バックカントリーを楽もうとする者は¥7,500の一日券を購入しないとロープウェイには乗車させません、ということだ。
登山者とバックカントリーをする者をどこで線引きするのか・・・単にスキーやスノーボードを持っているから、ということだけ?
なぜスキーやスノーボードを持っていると一日券¥7,500円を支払わないとロープウェイに乗車させないのか、問題は利用者が納得できる明確な理由は示されていないことだ。
これは差別であって大問題ではなかろうか。
同じく谷川岳を目指す者を、滑走用具を持っているから、というだけで登山者と差別して¥7,500徴収する。
利用者にとっては酷い話だ。
(タクシーの乗車拒否にちょっと似ている?が・・・・・・)
加えて、HPの下部に『施設利用に関しての注意事項』に「チケットカウンターやロープウェイ乗車口など、物品による場所取り行為・順番待ちを禁止致します。その為に置かれた滑走用具やリュックサックであると、スタッフが判断した場合、撤去いたしますのでご注意くさい」とも書かれている。
もう「呆れ」を通り越して笑いたくなってきてしまった。
前述したとおり、設備の改修工事に億単位の費用がかかっているという話は人から聞いたことがある。
企業は傷んだところを修繕したり、施設の管理には多額な費用がかかるが、利用者も出費はリフト代だけではない。スキー場へ向かう高速道路代、燃料代、ブーツ、スキー、スノーボード、ウェア、リュックサック、スノーシューなどなど、枚挙にいとまがないくらい様々なギヤに費用がかかるのである。
できる限り出費を抑えたいと思うのは人情であろう。
少しでも利益を上げたい企業側と、少しでも出費を抑えたい利用者との丁度よい接点が見つかるといいのだが。
私が個人的にシーズン券が廃止されたことよりも、「大きな問題」と捉えているのは、滑走用具を持っている、というだけで、谷川岳へ向かう利用者を差別していることだと考える。
あそこ、は、谷川岳が好きで、谷川岳をこよなく愛する者たちが集っているエリアだ。
捉え方によっては、こういうローカルたちを締め出そうとしている、と見えなくもない。
スキー場施設は星野リゾートの物だが、谷川岳は星野リゾートの物じゃない
というのがせめてもの慰めかなぁ(笑)
会社のこういうやり方はローカルたちの支持を失うと思うが、利用者にとって良い方向に改善されていくよう願いつつ、あえて苦言を呈しながら今後の推移を見守っていきたい。
ということで、個人的にはちょっと谷川から遠のくと思われるシーズン幕開けだ。
朝、スキー場事務所でプリンスのMt.NAEBAシーズン券の購入手続きをして『かぐら』へ向かう。
シーズンが明けたばかりで、営業始めた他のスキー場が少ないこともあるのだろう、平日であるが結構な賑わいだ。
ここのロープウェイやゴンドラに乗るのは何年ぶりだろう。
昨日の降雪で「みつまた」と「かぐら」はバスではなく、直接行けるようになった、と事務所で言っていた。
まだまだ降雪量が少ないので、固められた雪はガチガチで、滑走用具を履いたまま滑り降りられず、担いで徒歩で下っている女性たちも見えた。
もともと今日は雪質は期待してこなかったので問題ないが、かぐらの第一高速リフトを降りて見る中尾根は懐かしい。
メインゲレンデを二本回して今日はもう十分。
ゴンドラは使わず、ゲレンデでみつまたに下る。
かぐらは賑わっていたが、みつまたまで戻ると閑散としていた。
下りのロープウェイでは何年かぶりに知っている車掌さん。
「今シーズンはこっちに来ることが多くなるからまた宜しくね」、というと、「お帰りなさい」と挨拶を返され、10:30分駐車場。
この後回数券を持っている宿場の湯にて暖まって帰路に就いた。